Sera の本棚

感動した本のことや映画を見たり、コンサートへ行ったりした感想、高槻の写真など記録できたらいいなあと思います。

「おこしやす」-本

2006-10-29 15:55:34 | 

田口八重さん作、森光子さん朗読のCDがよかったので、本を読んでみたくなりました。それでまた図書館で借りて読みました。やっぱり朗読ではカットされているところがあり、本を読んでよかったと思いました。また字で読むと詳しいことがわかりました。たとえば、「来者如帰」ーらいしゃにょきー来る者、帰るが如しーと読みます。聴いているだけではわかりにくいですが、読むと納得できました。「おこしいただいたお客様が、ご自分の家に帰ってこられたようにお迎えする」ということだそうです。田口八重さんは28歳で仲居になり、仲居頭、そして取締役、女将代理にまでなられました。また五十代で運輸大臣賞、六十代で黄綬褒章を受章されています。1909年生まれですので本を書かれたときは91歳。現在は97歳になっておられるはずです。「柊家」のお客様の名前を挙げると、徳川家十六代当主徳川家達公、永野海軍大将、平沼麒一郎首相、川端康成、林芙美子、吉屋信子、宇野千代、三島由紀夫、大内兵衛、東畑精一、北条秀司、チャップリン、アラン・ドロン、小泉信三、伊藤深水、横山大観、前田青邨、小林古径など多岐にわたっています。そのお客様とのエピソードが素敵なのです。

お気に入り度:★★★★★  図書館資料 分類番号:689.8/タ

コメント (2)
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