私は三浦綾子(みうらあやこ)さんの小説が好きで、ご主人の三浦光世(みうらみつよ)さんが書かれた本も含めて、ほぼすべての著作を読んでいます。
三浦綾子さんの代表作『氷点』を読んだのは学生時代。そして本格的に読み始めたのは社会人になってからだったと思います。『塩狩峠』を会社の同期が勧めてくれたのが最初でした。
現在でも「三浦綾子記念文学館」の賛助会員で、昨年(八月七日)旭川で開催された三浦綾子『氷点』40周年記念懇親会にも東京から泊りがけで参加したほどの大ファンです。
その小説『氷点』のテーマは“原罪(げんざい)”です。一言で言えば、人間は生まれながらにして、“罪を背負っている”ということになります。
一月二十三日の主日礼拝の説教で“オンヌリ教会”のハ・ヨンジョ牧師先生が“人間の罪”について触れられている箇所がありました。ここにその一部をご紹介しようと思います。
**********一月二十三日主日礼拝より**********(ヨハネによる福音書 第十七章 十二~十九節)
『人間の本能というのは“愛”ではなくて“憎しみ”です。黙っていても“憎しみ合う”のが人間です。
人の本能は“分かち合い”でなく“所有”です。“平和”ではなく“戦争”です。
初めのうちは“平和”のように思えるでしょう。初めは“分かち合う”ように見えるでしょう。初めは“愛している”ように思うでしょう。しかし時が経てば、腐敗した人間の本質が自然と現れてくるのです。
人間は“一致”するよりも、しばしば“分裂”します。“分裂欲”があるんです。何故、お互い黙っていても“争い”、“批判し”、“別れて”しまうのか?理由は簡単です。その中に(人間の中に)罪があるからです。“罪の根”があるからです。“道徳”と“教養”そして“教え”によって、初めのうちはなかなか“罪”が見えないんです。しかし、しばらくすると、人間の中に“罪のかたまりである根”があらわになるんです。
人には“所有”しようという“欲望”があります。“所有に対する欲望”ですね。他人を“支配”しようとする“権力に対する欲望”。そして人を信じない“疑心”の本能が備わっているんです。結局は、信じると言いながら、他人を疑い、一つになろうといいながら別れて、争ってしまうのが人間です。
(中略)
イエス様がいらっしゃたのは、一言で言えば“和解させる者”としてこの地上においでになりました。
どうぞみなさんも“トラブルメーカー”ではなく、“ピースメーカー”になってください』
翻訳・文責:特上カルビ
写真は三浦光世さんが品川教会で講演をされた際に直接サインを頂いた日韓対訳聖書(私の宝物です)。
三浦綾子さんの代表作『氷点』を読んだのは学生時代。そして本格的に読み始めたのは社会人になってからだったと思います。『塩狩峠』を会社の同期が勧めてくれたのが最初でした。
現在でも「三浦綾子記念文学館」の賛助会員で、昨年(八月七日)旭川で開催された三浦綾子『氷点』40周年記念懇親会にも東京から泊りがけで参加したほどの大ファンです。
その小説『氷点』のテーマは“原罪(げんざい)”です。一言で言えば、人間は生まれながらにして、“罪を背負っている”ということになります。
一月二十三日の主日礼拝の説教で“オンヌリ教会”のハ・ヨンジョ牧師先生が“人間の罪”について触れられている箇所がありました。ここにその一部をご紹介しようと思います。
**********一月二十三日主日礼拝より**********(ヨハネによる福音書 第十七章 十二~十九節)
『人間の本能というのは“愛”ではなくて“憎しみ”です。黙っていても“憎しみ合う”のが人間です。
人の本能は“分かち合い”でなく“所有”です。“平和”ではなく“戦争”です。
初めのうちは“平和”のように思えるでしょう。初めは“分かち合う”ように見えるでしょう。初めは“愛している”ように思うでしょう。しかし時が経てば、腐敗した人間の本質が自然と現れてくるのです。
人間は“一致”するよりも、しばしば“分裂”します。“分裂欲”があるんです。何故、お互い黙っていても“争い”、“批判し”、“別れて”しまうのか?理由は簡単です。その中に(人間の中に)罪があるからです。“罪の根”があるからです。“道徳”と“教養”そして“教え”によって、初めのうちはなかなか“罪”が見えないんです。しかし、しばらくすると、人間の中に“罪のかたまりである根”があらわになるんです。
人には“所有”しようという“欲望”があります。“所有に対する欲望”ですね。他人を“支配”しようとする“権力に対する欲望”。そして人を信じない“疑心”の本能が備わっているんです。結局は、信じると言いながら、他人を疑い、一つになろうといいながら別れて、争ってしまうのが人間です。
(中略)
イエス様がいらっしゃたのは、一言で言えば“和解させる者”としてこの地上においでになりました。
どうぞみなさんも“トラブルメーカー”ではなく、“ピースメーカー”になってください』
翻訳・文責:特上カルビ
写真は三浦光世さんが品川教会で講演をされた際に直接サインを頂いた日韓対訳聖書(私の宝物です)。