特上カルビの記のみ気のまま

韓国語教育を韓国の大学院で専攻した30代日本人男性が、韓国ソウルでの試行錯誤の日々を綴りました.

ソウル大に合格はしたけれど

2005-02-12 19:16:32 | 韓国留学記
 曇り。最低気温-7度。陽が射さない分、寒い一日。

 昨日映画館からの帰りに夜空を見上げたら、思った以上に星が綺麗に輝いていた。旧正月の連休でソウルの空気も普段より澄んでいたのかもしれない。

 帰宅しシャワーを浴び、布団に入る前にテレビをつけたら、 『ユン・ドヒョンのラブレター』という番組にパク・ジョンヒョン(リナ・パク)(写真)がゲスト出演しているではないか!思わず見入ってしまった私。
 司会のユン・ドヒョンとのトークを挟んで、最新アルバムに収録されている「タル(月)」と、4thアルバムに収められている「クメ(夢に)」を見事に歌い上げてくれた。感動!いつ聴いてもパク・ジョンヒョンの歌は良い!

 お陰で今朝はすっきり目覚めることができた!嬉しい!

 朝食後洗濯機を回す。寒いので干した洗濯物が凍ってしまうのではと心配したが、ソックスが一部凍りついただけで済んだ。シャツ類は外にそのまま干すと、アイロンで糊付けしたかのようにパリパリに凍ってしまうのでオンドル(床暖房)で乾燥している室内に干した。

 十二時に大学院の先輩である日本人のSさんと昼食の約束があったので、バスで光化門(カンファムン)へ。S先輩に会うのは本当に久しぶりだ。韓国語教育についての積もる話しをして、別れた時には夕方の四時を回っていた。先輩から良い刺激を受けた。私もより一層頑張らねば。

 帰り際、バス停近くの売店で新聞を買った。

 三月からの新学期を前にして、このところソウル大に優秀な成績で合格を果たした学生を紹介する記事が目立つ。ソウルではなく、地方の、しかも決して裕福ではない家の出身だと、より大きな扱いになる。テレビでも主席合格した学生へのインタビューなどが流れる。日本以上の学歴偏重社会である韓国ならではのニュースだと思う。

 しかし、私は思う。いくら優秀な成績でソウル大に合格したとしても、それはスタートにしか過ぎないのだ。これからいかに勉学に励み、いかに自分の夢に向かって近づいて行けるかがもっと重要ではないだろうか?もちろん、ソウル大に優秀な成績で合格したということは、今までのたゆまぬ努力の結晶だろうと思う。でも、それをマスコミがヒーロー扱いすればするほど、韓国社会から“受験戦争”や“学歴社会”といった病弊は消えないばかりか、より一層深刻さを増すだけだろう。“ヒーロー”の陰に、深い傷を負っている受験生が数多くいるという事実を決して忘れてはならない。