まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

遊ぶんジャー(京楽、デジパチ)

2012-10-02 00:36:26 | 現金機デジパチ
 
遊ぶんジャー(京楽・デジパチ)
1993年(平成5年)に京楽から登場した新要件デジパチ「遊ぶんジャー」。京楽初の「カラー液晶搭載デジパチ」として、当時脚光を浴びた。それまでの京楽といえば、名機「ダービー」に代...
 

昨日、gooブログの運営から一通のメールが届いた。

 

「selfconfide777mc さんが 2011年10月01日 に書かれた記事をお届けします。1年前に書いた記事の感想を書いてみませんか?また、ライフログとして1年後の自分に向けて素敵な思い出をブログにまとめましょう♪」

 

要するに、一年前の記事を読み返して、何か感じたことがあれば、ブログで書いてみたらどうかという事である。

現在のところ「ネタ切れ状態」でもないので、過去記事の感想なんぞ書く必要もないのだが…

まぁ、、たまにはこんなアプローチもアリかなとも思うし、「遊ぶんジャー」は個人的にかなりお気に入りの機種でもある。

という事で、過去記事に興味のある方は、上のリンク先を一度ご覧頂きたい。

(過去記事のリンク先が表示されない場合)

http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/c13ad0203ca9a3e142345d61650078e8

 

懐古記事の「感想」といわれてもピンと来ないので、今回は一年前に詳しく触れなかった「補足情報」でも書いてみたい。


 

「遊ぶんジャー」は、「京楽初のカラー液晶デジパチ」として1993年(平成5年)に登場した。

旧要件時代にはドットマトリクスやブロック液晶がウリだった京楽も、「麻雀物語」(平和、1991年)の大ヒットを受け、カラー液晶デジパチ開発の必要性に迫られた事は疑いない。

3万台の限定生産で初日に完売したというから、ホール側の期待も大きかったのだろう。

本機は、文字通り「遊び」をテーマにしており、15種類の大当り絵柄(数字の1~15)は、すべて健康的な「アウトドアスポーツ」で占められていた。

(絵柄一覧)

1…「釣り」  2...「パラグライダー」  3…「ハイキング」  4...「登山」  5...「サーフィン」

6...「滝飛びこみ」  7...「乗馬」  8...「カヌー」  9...「カート」  10...「モトクロス」

11...「サッカー」  12...「ゴルフ」  13...「スキー」  14...「スキューバ」  15...「キャンプファイヤー」

(3,7は確変絵柄)

ヤニ臭いホールで一日中過ごす不健康パチンカーには、どれも縁遠いジャンルだ(笑)。

 

四角い絵柄が縦スクロールする液晶画面は、豊丸の連チャン機「ピカイチ天国」(1992年)を彷彿とさせた(但し、デジタル停止順は異なる)。

 

(今や懐かしい、お花ちゃんのショット)

初代「ピカイチ」の場合、リーチの瞬間の中デジタルで、大当りか否かが判ってしまった。

それに対して、「遊ぶんジャー」のリーチアクションは、シンプルながらアツい。右デジタルがコマ送りで動くノーマルリーチもビシビシ当るし、スーパーリーチに発展すれば大当りorプラス一コマで停止する。一コマ通り過ぎてピョコっと戻るアクションもあって、大いに興奮した。

ちなみに、内部的には「大当り」「+一コマハズレ」いずれも、7/15でノーマルリーチ、8/15でスーパーリーチが選択される。また、スーパーリーチでの大当り時は、1/2が戻りアクションを伴う

 

本機の大当り確率は1/240。当時の保留連チャン機としては、妥当な数字であろう。実は、遊ぶんジャーは、京楽初の連チャンデジパチである(但し、「京楽系」とした場合は、本機よりも先に出た「ザ・ボート」(まさむら、1993年1月)が、初の連チャンデジパチとなる)。

「京楽といえばノーマル」という従来の概念を覆した、ある意味で画期的な台だ。

内部システムは、これまた京楽初となる「2段階抽選方式」を採用。1/10の一次抽選と1/24の二次抽選をクリアすれば、大当りとなる。

連チャン性については、最終ラウンドでVゾーンに玉が4~7個入ると、全ての保留エリアが書き換えられ、一次抽選フリーパスとなる。

よって、保留玉4個での連チャン率は、

1-(23/24×23/24×23/24×23/24)≒15.7%となる。

当然、Vに3個しか入らなければ、強制連チャンは発生しない。また、Vに7個入った時点で、打ち出しを止める事が必要となる。

(大当り中は、アタッカーに玉が入る度に、カバが数字を食べていく)

 

「確率変動機能」搭載。先述の通り、15種類の絵柄のうち「3・7」で当ると、小デジタルの確変に突入(メイン確率は不変)。次回大当りまで、出玉を減らす事なく遊戯できる。ただ、釘次第では玉減りもあるので、確変中の止め打ちが効果的だった。

 

 

なお、ハード面では、この遊ぶんジャーから新しいタイプの台枠に変更された。特に印象的だったのは下皿の機能で、従来の玉抜きレバーが「プッシュボタン」に変わったのだ。ポチッと押すとボタンがカチッとロックされて、そのまま玉をドル箱に落とす事が出来るようになった。非常に便利に思えたのだが、うっかり下皿に小銭を入れたままボタンを押すと、玉抜き穴の中にコインが入り込んでしまい、取れなくなって焦ったりもした。

 

保留連チャンと確変が噛み合えば、一撃でかなりのドル箱を積むことも出来た。遊ぶんジャー目当てで良く出向いた渋谷の「丸大」(閉店)は、客こそ少なかったが、探せば回る台も落ちていて、勝率は比較的良かった。繁華街に潜む「穴場」のホールだったと言える。

 

平成初期の渋谷「丸大」入口付近。「パチンコ」の回転看板が見える。井の頭通り沿いのマクドナルド地下にある、目立たないホールだった。かのパチプロ「飛鳥一平」氏が、90年代末期にCRバトルヒーローVの「1回交換・最高設定サービス台」を追っていた店でもある。

 

(平成初期の渋谷駅周辺パチンコ店マップ)

http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/82afcfbd99ff6297a82b93e18064dee1

 

まぁ、ざっと書いてきたが、単なる補足情報のつもりでも、一年前とはまたひと味違った記事に仕上がった気もする。同じ機種でも、その時々で、様々な角度から考察を加える事が出来るのが、レトロ懐古ブログの面白い所だ。今後も、機会があれば過去記事の「再発掘」を行って行きたい。