1994年(平成6年)に高砂電器から登場した4号機「エニイセブンA」
高砂の4号機第2弾。第1弾「ロイヤルタカシー」はビッグとシングルのみの「Bタイプ」だったが、本機はBR両ボーナスを備えた「Aタイプ」である。
上パネルのロゴ「TAKASY」は、ロイヤルタカシーを踏襲。「TAKASY」(タカシー)は、もともとカジノ機を製造していた高砂の、アメリカでのブランドネーム。
「エニイセブン」という機種名の由来だが、英語の「any」には、「どんな~でも良い」という意味がある。本機には、「赤7」、「黒7」の他、右リールに「黄7」があり、いかなる組み合わせ(並び)でも、払い出しのある役(ビッグ/レギュラー/15枚)、若しくは鉄板の「リーチ目」となる。「どんな7でも良いですよ」という意味の「Any seven is OK」から「エニイセブン」と名付けられたであろう事は、容易に想像がつく。
それでも、黄7絡みは単なる「15枚役」であり、両ボーナスとは雲泥の差である。7テンパイから右リールに「3連7」を狙って黄7だったときは、何だか損したような気にもなった。
また、7テンパイ時のサウンド(効果音)が、かなり五月蠅いのも本機の特徴。両ボーナスの他、リプレイや15枚役にも7のテンパイ形が絡むので、頻繁にテンパイ音が鳴る。テンパイ音を鳴らしっぱなしの客が横に座ったりすると、無性にイラついた。この音は、後継機のダイサンゲンXやターゲットセブンなどにも引き継がれた。
本機は、向ヶ丘遊園駅・北口の「銀座ホール」で初打ちしたのを覚えている。当時は、まだスロが1Fにあった時期で(2Fフロアは、後の改装時に増設)、トロピカーナ、ドラゴンエース、ダイサンゲンX、チャンピオンシップDX、ザンガスSPなど、かなり「香ばしい」ラインナップだった。この店のエニイセブンも、好調時はかなり気持ち良く連チャンしてくれた事を思い出す。
後に、後継機「スーパーエニイセブン」(告知タイプ)が登場。なお、1998年のスロマガ&MONDO21(CS番組)の「旅打ち」企画で、BOSSとしのけんの両氏が沖縄に遠征する回があったが、BOSSが大勝ちした台は、30φ沖縄Verの「スーパーエニイセブン30」(実戦店は宜野湾市「ヘリオス宜野湾店」)。BOSSは、オヤジ打ち全開だった沖縄でハズシをビシビシと敢行し、ウチナンチューから奇異の目で見られたという。
ちなみに、東京・町田(JR成瀬駅南口)の「ユーガ」という店には、末期まで本機が設置してあった。本機の他にも、ナースファンタジーやコブラII、フローズンナイツといった古めの4号機を置いていて、都内の隠れた「名所」であった(2002年頃に訪問)。
(払出し表)
・赤7揃い、黒7揃い…15枚+Big Bonus
・赤赤黒、黒黒赤…15枚+Reg Bonus
・赤赤黄、黒黒黄、赤黒黄、黒赤黄…15枚
・旗…7枚
・マト…6枚
・紋章…5枚
・チェリー…2枚
・赤赤マト、黒黒マト、赤黒マト、黒赤マト…リプレイ
(ボーナス確率)
設定1 設定2 設定3 設定4 設定5 設定6
B 1/309 1/287 1/268 1/256 1/244 1/240
R 1/431 1/431 1/420 1/420 1/409 1/381
(小役確率)
・15枚(7揃い)…高確時1/20.4 低確時1/52.8
・7枚(旗)、6枚(マト)…高確時1/12.9 低確時1/56.4
・5枚(紋章)…常に1/12.8
・2枚(チェリー)…高確時1/273 低確時1/409
(小役減算値)
設定1:0.37 設定2:0.37 設定3:0.38 設定4:0.38
設定5:0.39 設定6:0.42
(主なリーチ目)※順押し時
(1)赤7と黒7の一直線形(ドリセブ目、鉄板リーチ目)
(2)7図柄と旗の平行テンパイ(2リール確定目)
(3)7図柄と旗のWテンパイ(旗ハズレでリーチ目)
※(2)(3)は、チェリーの取りこぼしでも出現
(ジャックイン外し)
ビッグ中の小役ゲーム時、ジャックイン絵柄の「マト」を外すことで、獲得枚数が大幅アップ(ジャックイン確率は1/2と高いが、メイン小役が15枚なので+25枚以上アップ可)。なお、リプレイ(77マト)はビッグ中も単なる「再ゲーム」なので、「リプレイ」外しとは呼べない。
★ハズシ手順
・「中⇒右⇒左」の順に消化
・最初に、中リール枠上に「切れ目の赤7」を狙う。赤7の停止位置で、成立役は異なる。
(A)枠上停止…ジャックイン。左に赤7を狙い「紋章・旗・マト」のトリプルテンパイを作る。
(B)上段停止…小役orリプレイ。左に赤7を狙い「赤7・紋章・旗」のトリプルテンパイを作る。
(C)下段…ハズレor小役。左に赤7を狙い「旗・マト・赤7」のトリプルテンパイを作る。
(D)枠下…ジャックインor小役。左に赤7を狙い、上段に黒7・赤7のテンパイなら15枚、下段にマトテンパイならジャックイン。
・ジャックインの場合、中⇒左でトリプルテンパイの形になった時点で、ハズシは成功(右リールの目押しは不要)。
※ビッグ中の小役確率(3枚掛け時)
・ジャックイン(マト)…1/2.0
・15枚(7揃い)…1/3.9
・リプレイ(77マト)…1/7.2
・7枚(旗)…1/327
・5枚(紋章)…1/327
※※通常時の注意点…ビッグボーナス成立後でも、たとえば3枚掛けで左リール「旗・マト・赤7」からトリプルテンパイさせた場合は、制御により赤7は揃わない。フラグ確認後は1枚掛けが便利。