まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

ルクソール(サミー、4号機)

2017-08-09 17:09:04 | パチスロ4号機



今回取り上げる台は、2000年(平成12年)にサミーから
登場した懐かしの4号機「ルクソール」(A-400)である。


☆ボーナス確率表



☆払い出し表





赤7(セブン)、青ビッグ(女神)、ダイヤ(15枚)、
アヌビス(8枚)、チェリー(3枚)、リプレイ、
ルクソール(0枚)




パチスロメーカーの老舗サミーと、主力ゲームソフトメーカーの
テクモ(現在はコーエーテクモゲームスに統合)のタイアップに
より生まれた本機。テクモといえば、モグモグ風林火山や賞金首、
スーパーブラックジャック、十字架など、2000年代初頭の4号機
時代から「ネット(NET)」と共同開発をしていた事で有名だが、
その最初のパートナーとなったのは、ネットでなくサミー。即ち、
本機がテクモにとっての「パチスロ業界参入・第一弾」となる。


「ルクソール」はエジプトの地名で、ルクソール神殿や王家の谷など、
数多くの遺跡がある場所。かつて栄えたエジプト文明の中心地として、
その名を広く知られる。本機も、その古代エジプトがモチーフであり、
図柄に「アヌビス」(頭が犬で体が人という、古代エジプトの神)を
採用したり、壁画チックなデザインをパネルや図柄にあしらったりと、
独特な世界観が随所に見られた。演出面も秀逸で、7セグデジタルと
各リールの3連図柄が織りなす「ルクソールチェック」や、リールの
バックライトが様々に光って期待感を煽るピラミッドフラッシュなど、
打ち手を飽きさせない、適度に凝った作りになっていた。



本機との出会いは、2000年初頭の東京・町田。原町田界隈の
メインストリート沿いで営業する、「ガイアEAST」の薄暗い
地下フロアだった(本機をこの店以外で実戦して経験は無い)。
当時、町田駅ではガイアが「WEST」「EAST」と2店舗営業。
先にオープンしたのはWESTの方(「原町田センター」という
老舗のパチ屋が過去にあった場所)。2000年グランドオープン
初日、整理券を持って開店待ちの長い列に並んだのを覚えている
(現在、跡地はグラン・サイバーカフェバグース町田ANNEX店)。
その後暫くして、WESTと同じ通り沿いの角地にEASTがオープン。
2FがスロットフロアのWESTとは違って、EASTは地下がスロット。
階段を降りたすぐ目の前にある大花火のシマが盛況で、出玉状況も
良かった記憶が。ただ、大量獲得よりもA-400をマッタリ打つのを
好んだ私は、本機やアイスストーリー、或いはドンちゃん2辺りに
腰を下ろす機会が多かった。また、本機は演出面でも楽しめたから、
勝ち負け度外視で付き合っていた感じもする。そうそう、EASTで
勝負した後、すぐ傍のラーメン屋「ぎょうてん屋」で中盛ラーメン
(太麺、麺柔らかめ、味濃いめ、油少なめ)を頼むのが定番だった。



現役時に使っていた「ガイア町田」のロボカード。これは
先にオープンしたWESTの方だ(見づらいが、住所表示を
「原町田6-21-26」とすべき所を、「6-21-6」と誤って
書いてある)。残念ながら、本機を実戦していたEASTの
ロボカードは、手元に残っていなかった。


この時代は町田に出向く機会が非常に多く、ガイアEAST以外にも同系列の
ガイアWEST(「リアルボルテージ2」「タイムクロス」「キュロゴス」)、
或いはモモタロウ(「ダイノ2」「玉緒でポン」「クランキーコンドル」)、
エースゾーン(「キャッツアイ」)、ピア(PIA)(「ビッグボーダー」
「カウントダウンファイアー」「大江戸桜吹雪2」「エキゾースト」「キス」)、
ゴードン(「アラベスクR」)、スーパースター(「エイトマン」「タンゴブラザー」
「大漁2」「ビートザドラゴン」「タイムクロス」)、さくら屋(ハイハイシオサイ30)
など、駅周辺に点在する各ホールに入り浸った(カッコ内はその店でよく打った機種)。
ピアの隣のバカラ(旧ナポリ)のガラガラなシマで、高砂「ロッキー」(カカカカ・
カモ~ンの台)をのんびり打ったり、北口のダイマツで香ばしいリズムボーイズと
勝負してみたり、かつて若者ファンに人気だったスロ専・レインボー(旧TAC5)が
見る影もないほどに閑古鳥が鳴いていたりと、あの当時の様々な状況を思い出す。
2002年に大和横丁のスロ専・さくら屋に居を定めて、沖スロ「シオラー30」を
メインに、人生最初で最後の「専業生活」を送ったのは、過去記事でも繰り返し
紹介した通りである。



★3連図柄と「ルクソールチェック」



さて、本機の大きな特徴は、金色の派手な「ルクソール」図柄が3つ並んだ、
「3連図柄」が各リールに1か所づつ配されていた点だろう。ルクソールは
0枚役扱いで払い出しはないが、枠内にビシッと3連が止まればボーナスの
期待度はアップした(演出非発生時、左3連はリーチ目)。ルクソール図柄が
とりわけ活躍したのが、先程も触れた「ルクソールチェック」という演出の
発生時である。レバオンでリール右の7セグが変動して、0~9の数字で停止。
全リール停止後、リール上のルクソール図柄の総数と7セグの数字を比べて、
7セグよりも図柄の数が多ければ(同数でも可)、ボーナス確定となる演出。
例えば、デジタルに「5」が出ている時、ルクソール図柄が5個以上止まって
いれば確定となる。したがって、ルクソールチェック発生時は、全リールに
3連図柄を目押しして、なるべく多くルクソールを出しておけば、それだけ
期待が膨らんだ訳だ。また、デジタルの数字は小さいほどアツく、「0」で
停止すればその時点でボーナス。さらに、一旦停止したデジタルが再始動を
見せる「逆転パターン」もあったりと、趣向を凝らしたアクションであった。


因みに、ルクソールチェック時はリール制御が通常時と変化する為、
普段ならばリーチ目扱いになる強い形でも、平気でガセったりした。
例えば、左に3連ルクソールがズドンと降臨したら、演出非発生なら
文句なしの1リール確定目となったが、ルクソールチェック発生時は
普通にガセった訳だ。但し、デジタルに「3」以下の数が出ていれば、
左に3連ルクソールが止まった時点で、文句なしの鉄板。



★ピラミッドフラッシュ

ルクソールチェックと並んで特筆すべき点が、全リール停止後に
しばしば発生する「ピラミッドフラッシュ」と呼ばれるリールの
フラッシュ演出であった。レバオン時にリールの照明が消えると、
全リール停止後、バックライトが様々な形で光る演出へと繋がる。
最終的に、バックライトでピラミッドを完成させればボーナス確定。
フラッシュパターンは全部で6通りもあって(復活パターンを含めて
9通り)、派手なフラッシュのパターンほど期待できた。ライトが
斜めに走る「メテオ」、3本の光が斜めに走る「メテオストリーム」、
上から下に光が動く「フォール」、リール全体を光がグルリと回る
「トルネード」、リール窓をウネウネと動き回るような「ドラゴン
スネーク」。さらに、ボーナス確定のプレミアムフラッシュも用意
されていた。ピラミッドフラッシュが完成すると、リール窓右上の
告知ランプが必ず点灯する仕組み(告知ランプは、通常時いきなり
つくパターンも)。



★主なリーチ目

















(※制御の変わるルクソールチェック演出時は除く)



★リプレイハズシ

(1)1、2回目の小役ゲームは順押し。全リール、取りこぼしのある
15枚役(ダイヤ)を狙う(8枚役のアヌビスは、取りこぼし無し)。

(2)3回目は逆押し。右リール「赤7・アヌビス・リプレイ」をビタ。

・右が3コマスベって「リプ・ダイヤ・赤7」停止⇒Jacin
⇒中適当押し。リプ上段受けは左「ダイヤ・チェリー・女神」狙い。
下段受けなら左枠内に「3連図柄」を狙って、リプレイを外す。
・右が4コマスベって「アヌビス・リプ・ダイヤ」停止⇒Jacin
⇒中を適当押し。必ず中段受けになるので、左は3連ルクソールの
1コマ下のアヌビスをテンパイラインにビタ狙いでリプレイを外す。
・その他の停止パターンは小役orハズレ
⇒右にダイヤが止まらなければ中適当。左に3連図柄狙い
⇒右にダイヤが止まったら中もダイヤ狙い、左はチェリー付きで
ない赤7の下のダイヤをテンパイラインに狙う。

(3)残り9Gから順押し。

※ハズシ効果はプラス約25枚。




(サミー「ルクソール」の項、了)