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トリプルキング(三星、デジパチ)

2015-10-28 16:22:43 | 現金機デジパチ



今回は、1995年(平成7年)1月に三星(現・サンセイR&D)から登場した、小デジ確変機※「トリプルキング」を取り上げる。

※「小デジ確変機」と「時短機」の関係については、本記事でも触れるが、コチラの過去記事「確変機と時短機」の項を参照されたい。
http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/012a34ea438872226d2e0ceb3cdf96e1




(基本スペック)


★三星初となる、カラー液晶モニタ搭載機

★現金機デジパチ
(同時期の三星からは、類似スペックの現金機「コットンクラブ」(ドット)も出ていた)

★賞球…6&13

★大当り確率…1/220

★有効ライン…中段、右下がり、右上がりの3ライン有効

★デジタル停止順…左⇒右⇒中
⇒液晶内で、牛(上下二頭)がデジタルを止める。上の牛は、中デジ上部で「ダッシュ⇒停止」を繰り返して、デジタルを動かす。下の牛は、左右のデジタルを力づくで止める。

★大当り図柄…1~9、オレンジ、スイカ、ブドウ、バナナ、チェリー、パイナップル
15図柄×3ライン=45通り)

★最高16ラウンド継続

★平均出玉…約2200
(アタッカーの特殊構造により、13個戻しの割に、出玉が多い⇒後述)

★図柄不問の「中段揃い」で、次回までの小デジ確変に突入(確変ループ有り)

※以前も書いたが、当時は「時短機」のカテゴリーが無く、現金機で「確変」といえば、小デジの確率アップを指した。一応、94年11月登場のニューギン「エキサイトレディ2」が「初の時短機」とされるが、これとて最初は「時短機」と呼ばれる事なく、「新変動システム搭載」や「お助け連チャン機」などと呼ばれた。用語としての「時短機」が定着するのは、もう少し後の話だ。

★確変中は、小デジの当選率が1/10から9/10にアップ、小デジ変動時間も15.7秒から6.5秒に大幅短縮される。

★電チュー開放時間は3.6秒(or2個入賞まで)。
⇒確変中は、止め打ち駆使で玉増やし可能。スルーや電チュー周りの調整にもよるが、手順を守れば、ハマればハマるほど出玉が増えた。
⇒具体的手順…小デジの「6.5秒周期」を活用。「小デジが変動を開始した後、電チュー下の飾りランプが5回点滅したら、6発打ち出す」の繰り返し。(その他、液晶画面上のランプでも、打ち出しタイミングが取れる)。
⇒但し、効果の高さが仇となり、スルー・ヘソ共に、ガッツリ締められるケースも目だった。

★当時の実戦店…小田急線・新百合ヶ丘駅北口「ジアス」(現存)

(C)Google
当時、最寄り駅から2つ隣の駅前にあったので、頻繁に通っていたホール。この時期は、1Fがパチで、2Fがパチ・スロ併設(本機は2Fに設置)。スロは、プレイガールVやブルーマリーンII、サンセットマリーンなど、オリンピア系がメイン。
パチでは「午前中の無制限サービス」というのがあって、午前中はどの図柄で当たっても続行可能。なお、サービスタイムはTRFの「survival dAnce(サバイバル・ダンス)」と、弘妃由美の「怒りの獣神」(獣神サンダーライガーのテーマ)が、交互にエンドレスで流れた(これが「軍艦マーチ」に変わると、タイムサービス終了の合図)。
すぐ近くには、「BELL」(後の「ダイヤモンド」)という別のパチ屋もあったが、出玉が良い割に客付きはイマイチで、立地で勝るジアスに苦戦を強いられていた(逆に言えば「オイシイ」店)。



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(液晶内で活躍した、愛嬌タップリな二頭の牛。下側の牛クンの方が、断然「働き者」だった…)



本機が登場した1995年(平成7年)は、1月17日に「阪神・淡路大震災」、3月20日に「地下鉄サリン事件」、5月16日に「オウム真理教・松本智津夫(現・死刑囚)逮捕」など、非常に衝撃的な出来事が多く起こり、不安で気分の晴れない日が多かった。そんな陰鬱な気持ちを晴らそうと、パチ屋に出向く機会も自然と増えた気がする。


盤面及び液晶のコミカルな「牛」が印象深かった本機。その斬新で香ばしいゲーム性も、私の「ツボ」をグサリと突いた。


本機は配列上、リーチが掛かると、必ず「トリプルリーチ」となる。「トリプルキング」のネーミングの由来も、これを表したもの。「当たり易い」と錯覚させる、中毒性のあるリーチだった。

3ライン(中段、右下がり、右上がり)のうち、「中段」で当たると確変(小デジ)というシステムも新鮮で、リーチのたびに確変を期待できるのが面白かった。

リーチは、ノーマルとSPの2種類と少ない。いたってシンプルだが、演出はこれ位が丁度よい。

ノーマルとはいっても、大当り図柄が近づくと、「アメドリリーチ」よろしく、中デジがスロー回転(本機は「スローコマ送り」)に切り替わって、ジリジリさせられた。

しかも、毎回「トリプルリーチ」なので、スローコマ送りの機会が「右下がり⇒中段⇒右上がり」のライン順で3回訪れるケースが多く、リーチの興奮も持続した。

特に、中段のリーチ図柄(当たれば確変)が近づくと、テンパイラインの背景が赤く変わって、打ち手をいっそう煽った。

このノーマルリーチを小分けすると、「1周」と「2周」があった。もちろん、2周目の方が当たり易かったが、1周目にいきなり揃ってビックリする事も。なお、2周目で中段リーチのハズレ図柄を全て通過した時点で、ほぼ大当りが確定したと記憶する。


一方、ノーマルの途中で「牛の背景」が赤く変わると、期待度の高いSPリーチに突入。上下の牛の表情や動きがコミカルさを増して、中デジも超スローとなり、ジリジリ・ハラハラである。

SPで当たる場合は、大当り図柄がそのまま止まるケースと、1コマ通り過ぎそうになった所で、下の牛が「頭突き」で図柄を押し戻してくれる、「逆転パターン」があった(頭突き失敗の場合もあったが、高確率で大当りに結び付いた)。




それから、大当り時の「出玉」について少し…。

本機は、アタッカーが「13個戻し」にも拘らず、2200個以上も出るケースが多かった。
(通常、16Rの13個戻しだと、平均2000個程度)

実は、この出玉の多さの原因は、アタッカー内部の「特殊な形状(構造)」にあった。

アタッカー自体はオーソドックスな開閉型で、開放時は、横長のプレート(扉)が手前に倒れる。

アタッカー左サイドにはVゾーンのセンサーがあり、ここを通過して右側に転がった玉は、右端の10カウントセンサーを通る仕組み。

で、このアタッカーには「仕掛け」があり、複数の玉が乗る、傾斜付き「レール」(ガードレール)が、内部に付いていた。

このレールのお蔭で、10カウントセンサーを10個目が通ってアタッカーが閉じる際、レールに乗っていた玉も、一緒にアタッカーに拾ってくれたのだ。。

いわば、アタッカー内における「遊び」が、毎ラウンド11~12個の入賞を実現した訳だ。タイミング次第では、13個以上入る事もあった。


但し、Vセンサーがある左端からアタッカーに飛び込み易い釘調整だと、レールに乗らず、直接アタッカーに入るパターンが増えて、出玉は減ってしまう。逆に、アタッカー右側からアプローチし易い台だと、レールに乗る玉が増えて出玉もアップ。

つまり、アタッカー周りの調整も重要な訳だが、弱め右打ちで盤面右サイドに玉を流すと、レールに乗り易くなって、出玉が増えたりした。ちょっとした「工夫」である。




だが、上記アタッカーの構造は、当局のチェックを受ける事となり、本機はデビューから数ヶ月で「販売中止」(自粛)の憂き目に遭う。

新規導入から「快進撃」を続けていただけに、この展開は残念であった。

販売が中止された表向きの理由として、「単なる部品不足」と説明されたりもしたが、実際は、先述したアタッカーの「拾いすぎ」が、自粛の主因であった。

なお、自粛の理由に、「隠れた連チャン性」(アタッカーに特定個数の入賞があると連チャン)を疑う向きもあったが、解析による裏付けは取れなかった。



この販売自粛で、「トリプルキング旋風」は終わったかにも思えたが、ホールでは、依然として大きな人気を博していた。さらに、自粛後も、その路線を引き継いだ後続機(姉妹機)が登場。本機とほぼ同一スペックの、「スターライトクイーン」である※。
(※自粛直後は、類似スペックのドットデジパチ「出世街道II」を、本機の代替機としていた)


スターライトクイーン(1995年7月登場) 大当り確率1/221。有効3ラインのうち、中段揃いで次回までの小デジ確変に突入(当然、突入率は1/3)。スペックは本機とほぼ同じだが、モチーフが牛から「ボディコンギャル」に変わった。図柄も、フルーツから「指輪、扇子、ネックレス、口紅、キスマーク」に変更。また、トリプルキングに無かった数字の「0」を、大当り図柄に追加。
コチラは、トリプルキングの対策版の為、出玉増の要因だったアタッカーのレールは取り払われた。よって、平均出玉は約2000個と少なめ。但し、小デジ確変中の止め打ちは、引き続き有効だった。
なお、スターライトクイーンは、デモ画面で「TRIPLE QUEEN」と表示された。つまり、当初は「トリプルクイーン」の名称で販売予定だったが、何らかの理由で、スターライトクイーンに変更されたものと思われる。



さらに、スターライトクイーンの後続機として、1996年初夏に「トリプルキッス」がデビュー。


トリプルキッス(1996年6月登場)…大当り確率1/241(賞球は6&13)。有効3ラインのうち、中段揃いで「プラス2回」の小デジ確変突入(ループは無し)。つまり、初当り時の1/3が3回ワンセット(6000発)という、非常に甘いスペックが特徴。液晶や大当り図柄はスターライトクイーンと同じ。こちらも、確変中の止打ちが有効。
なお、トリプルキッスは、スターライトクイーンより早く開発されたが、トリプルキングのヒットを受けた三星が、同一スペックのスターライトクイーンの方を先に販売。その1年後、登場を後回しにされた本機が、ようやく日の目を見た…という経緯がある。


さらにさらに、1997年5月には、元祖トリプルキングの新セル版として、「モーモーズ」が登場。


モーモーズ(1997年5月登場)…大当り確率やゲーム性など基本スペックは、トリプルキングと全く同じ。異なるのは、セル盤デザインとアタッカー(レール撤去)。5回リミッター付きCR機が出回っていた時期に導入された。
なお、この当時は、既に「時短機(時短デジパチ)」の名称も一般化しており、小デジの「確変機能」と「時短機能」の双方を有する本機も、普通に「時短機」と呼ばれていた。



以上が、1995年~1997年の90年代後半、「トリプルキング」⇒「スターライトクイーン」⇒「トリプルキッス」⇒「モーモーズ」と続いた、三星の「トリプルリーチ搭載・液晶確変機」の系譜だ。

今や、トリプルキングの勇名ばかりが目立つ状況だが、こういった「隠れ後継機」の存在にも、ぜひ注目して頂きたい。それでは、また…。