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パチコン「GIGA」(ギガ)と「ジェネシス」

2013-08-31 23:18:55 | 現金機デジパチ

今回は、90年代初頭に大きな(?)話題となった、「パチコン」について。

※90年代のパチコンには、「CR乙姫4」「CR金太郎V」「CRラブラブカップルX」などのCRパチコンも多く存在したが、今回は平成初期に登場した「現金機」のみを取り上げる。 

※パチコンは、厳密にはデジパチと別のカテゴリーに属するが、便宜上デジパチに含める。 

 

「パチコン」のルーツをたどると、1989年(平成元年)に、「ユニバーサル販売」の系列会社である「瑞穂製作所」が製造した、従来機種とは一風異なる「新タイプ」の遊技機が、その「原型」と考えられる。

 

1989年に、瑞穂から「トリプルファイアーX」及び「マジックセブンIV」という2機種が発表された。当時、日工組に加盟しておらず、同組合が管理する特許技術を使用できなかった瑞穂は、独自開発した上記2機種(ゲーム性はデジパチ)を、従来のパチンコと区別する意味で「パチコン」と新たに命名した。ここでは、賞球の払い出し管理(ペイアウト)や玉の発射装置に「電子的制御」を導入した点が、新システムの主な特徴であった。また、「マジックセブンIV」においては、大当り確率に2段階の「設定」が付いている事でも話題となった。なお、特許絡みの問題で通常の「Vゾーン」が使えない為、大当り中の各ラウンドで一定時間内にアタッカーへ入賞すれば、次ラウンド継続する仕組みになっていた。


(瑞穂 トリプルファイアーX)


(瑞穂、マジックセブンIV) 一応3ケタデジタルで、上部二桁が7セグ、中央が「パタパタパネル」(「ザ・ベストテン」の順位掲示板のような作り)。

 

また、1990年(平成2年)9月に福岡・博多で開催された「’90パチンコ産業展」では、パチスロや周辺機器の製造販売を行うエーアイ(現・大都技研)から、「ビクトリー7」というパチコンが発表されている。


(エーアイ「ビクトリー7」)

 

そんな訳で、「GIGA」以前にもパチコンの「原型」はいくつか存在した訳だが、やはり本格的なパチコンの第一弾といえば、1991年登場の「GIGA」(瑞穂製作所)という事になろう。また、「GIGA」の後継機として1992年に登場した「ジェネシス」(ユニバーサル)も、やはり当時の代表的なパチコンである。パチンコのシマにあるにも拘らず、ユニバ独特の「機械臭」が漂っていた事を思い出す。

  
GIGA(瑞穂製作所、1991年)

           


ジェネシス(ユニバーサル、1992年)

 

今回は、この二機種をザッと比較して、主なゲーム性や特徴などを「再確認」したいと思う。すでに登場から20年以上も経過したレトロ機だが、これで両者のスペックを混同するような事も減るはずだ。

 

(1)大当り確率

共に、6段階の設定アリ(釘調整はほぼ不要、出玉率は主に設定で調整。但し、ワープ入口やスルー付近などの釘を締めれば、その分回転率は落ちる)。なお、賞球は何れも7&15、出玉は2300個。設定付きCR機とは異なり、設定1が最低で、設定6が最高(パチスロと同じ)。

         設定1  設定2   設定3  設定4  設定5  設定6
GIGA        1/390  1/357  1/320  1/283  1/243  1/222
ジェネシス 1/290  1/267  1/227  1/214  1/207  1/200

(低設定域のGIGAの確率は、かなりキツイものがある。対するジェネシスの数値は、割と良心的。)

 

(2)大当り図柄

GIGA・・・3,5,7の3種類(5ライン有効)

 

ジェネシス・・・7、BAR、オレンジ、リンゴ、ブドウ、ベル、スイカの7種類(5ライン有効)

 (「7」か「BAR」で当ると、次回まで電チュー高確状態(チューリップラッシュ)に突入⇒後述)

 

(3)電チュー開放確率

両者共、スタートチャッカーの「命釘」(ヘソ釘)が存在しない。パチコンでは、出玉率の調整はパチスロ同様、主に「設定」で行うからである。よって、デジタルの回り自体は、どの台も「大差なし」との前提に立っている(但し、実際は天穴やスルー付近の釘調整次第で、或いはストロークにより、回りに差が出る)。

ヘソの釘調整がない代わりに、通常時は電チューによる「入賞率補正」が働いた。玉がドラム左右のスルーを通過すると、ドラム下の小デジタル(緑と赤のランプ、中央の赤で止まれば当り、左右の緑ならハズレ)が変動する。この時、ドラムの回りが悪い時には、小デジ確率が大幅アップして入賞をサポートする(高確率状態)。逆に、ドラムが良く回っている時は、電チュー確率がダウンする(低確率状態)。この補正機能により、デジタル回転数はおおむね「一分間に約6.5回転」がキープされる(但し、釘やストロークで変化)。

電チュー確率の内部状態(低⇔高)の切替えは、「電チューの開放回数」と「スタートチャッカー入賞数」の差を常時チェックして、状態用カウンターCの値を増減させる事で行う(チャッカーに入賞する毎にマイナス1、電チューが開放する毎にプラス1)。そして、カウンターCが一定値以下になると低確率、一定値以上になると高確率に切り替わる。なお、両機種の電チュー確率は、以下の通り。

GIGA・・・低確率状態=17/256、高確率状態=170/256
ジェネシス…低確率状態=25/256、高確率状態=250/256

(ジェネシスの方が、電チューの恩恵を受け易いスペック。) 

 

(4)電チューの確変機能(特殊状態)について

GIGA・・・「チューリップパニック」(1/16384、全設定共通)
⇒玉の打ち出し16384発に対して1回の割合で突入。厳密には、16384発目に天井があるのではなく、打ち出し1発毎に行われる内部抽選で、カウンターA(0~255)とカウンターB(0~63)が共に「0」だった場合、チューリップパニック(CP)に当選する仕組み(1/256×1/64=1/16384)。カウンターAは完全にランダムな抽選だが、カウンターBは「打ち出し1発ごとにプラス1」される仕様の為、打ち出し64発おきにCP抽選契機が必ず1回訪れる(その時にAが「0」を拾えばCP発動)。CPに入ると、その後大当りするまで電チューの高確率状態(170/256)が継続(大当りで終了)。なお、CP中は止め打ちの効果が高い。


(GIGAの電チュー)

 

ジェネシス・・・「チューリップラッシュ」(1/700~1/1015、設定毎に異なる)
⇒7種類の大当り図柄のうち、「7」か「BAR」で初当りすると、必ず突入する。よって、突入率は初当り時の2/7だが、初当り確率に設定差があるので、おのずと突入確率も異なる。いわゆる確変デジパチの「特定図柄で当選時、小デジ確変に突入」に相当。その点で、通常時にいきなり突入するCPとは、性質が少し異なる。チューリップラッシュに入ると、次回大当りまで電チューの高確率状態(250/256)が継続。但し、確変ループはない。CP同様、チューリップラッシュ中は止打ちが有効。

 
(ジェネシスの電チュー)

 

※なお、チューリップパニック(CP)やチューリップラッシュ(CR)には、特に目だった「告知機能」がない。その為、状態に入った事に気づかずに、台を離れてしまう客も少なからずいた(特にGIGAの場合)。ただ、いずれも外部から判別する事が可能。状態中は、デジタル変動時間が通常時よりも0.5秒短縮される為、左ドラムが始動してから停止するまでのデジタル回転音の長さや、飾りランプの点滅回数をカウントする事で、たった1回転でCP(CR)状態の台を見抜く事が出来た。当時、必勝G誌ではこのネタが熊本の読者より提供され、「落穂拾い」(ミレーの絵画をもじったもの)と呼ばれた(92年のオリ攻大賞を受賞)。

因みに、ドラム下の小デジタル(中央=赤ランプ、左右=緑ランプ)の点灯状態で、前日の設定が変更されたか否かを見抜く、「設定上下判別法」なる攻略法も存在した。設定変更をすると、小デジタルのランプが必ず中央の「赤」の部分が点灯する。この特性を利用して、前日の台が緑ランプで閉店した場合、ランプがそのままなら「据え置き」、赤に変わっていたら「変更」と判別できた。もちろん、店側が、あえて裏をかく場合もあっただろうが…。

 

(5)体感器ネタについて

GIGAの大当り周期は、設定1が4.6410秒、最短の設定6でも2.6418秒と遅く、体感器による大当り直撃が可能となっていた。但し、肝心の設定が外部から見えない為、実戦での活用は容易ではなかった。但し、いったん設定を看破してしまえば、その日は大勝ちが約束された。おそらく、ジェネシスでも同様の体感器攻略が可能だったはずだが、詳細な資料がないので真偽は不明。

 

★★追記★★

たろへいさんの質問に関して
(なぜ、瑞穂はパチンコを作ら(れ)なかったか)

残念ながら、昭和期の資料がそれ程多くない為、正確な情報か否かの裏付けを取るのが難しいのですが…現在分かる範囲で回答します。

確かに、瑞穂製作所は昭和期において、パチンコメーカーとして多くの機種を製造していました。名前の判っているものだけでも、ニューコロナ、アッパーカット、ミサイルワイド、スピンターゲット、ダブルアクション、コロリP1、コクピット、ファイアーセブン、ビクトリーエース、バロンエース、黒ヒゲ、ナイル、ムーランルージュ、レインボー、零戦など、様々な機種が挙げられます。

しかし、同社が製造した「二連チュー」という台が、当時非常に人気が高かったものの、その出玉力の凄さゆえに、「過度に射幸心を煽ると」いう理由から、瑞穂は1985年に「検定取消処分」を受けたそうです(組合から外れたのも、この時期かもしれません)。

以後、平成元年2月までの4年間、瑞穂からパチンコの新台が出る事はありませんでした。その間、瑞穂はパチスロ機の製造販売のみ行い、1号機「ファイアーバード7」、改修機の1.5号機「ファイアーバード7U」、そして2-1号機「ファイアーバードEX」を送り出しています。

そして、平成元年2月に、4年ぶりとなる新台「アイランド」「スターファイヤー」「ファンキーパイレーツ」「ジャンピングジャック」「ラウンドビクティムII」の5機種を発表、パチンコ業界への「復活」を遂げました。その後、記事で紹介した「トリプルファイアーX」と「マジックセブンIV」の2機種の登場へと繋がります。

(私が書けるのは、ここまでです…)

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