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コンチネンタルI、レバー254回コキコキセット打法

2013-07-30 20:04:43 | パチスロ3号機

※文末に追記あり

(註)以下の記事内容は、限りなく事実に近いが、あくまでも「フィクション」である…

 

★元・攻略プロ「大 陸男(たい りくお)」が語る「コンチネンタルI・254回コキコキセット打法」

 

「今から20年くらい前の古い話だけどさ、パチスロの3号機で『コンチネンタルI』っていう連チャン機があったじゃない。あの台には、「コキコキセット」って妙なネーミングの攻略法があったんだよね。

もともとコンチIというと、『CS-90』(連チャン判定用のCPU)付きの改造コインセレクターが有名だけど、あのセレクターが付いたコンチIには(兄弟機のコンチIIIにも)、「4枚掛けセット」っていうセットネタが使えたんだよね。コインを3枚投入して、スタートレバーを叩いてから0.49秒後に4枚目のコインを追加投入すると、CS-90からメイン基板に信号が送られて、強制的にビッグボーナスのフラグが立つってやつ。

かなり美味しいネタだったけど、基本的に初期タイプのセレクター(Bタイプ)のみセット可能で、その後の対策で、4枚目のコインを受け付けないセレクターに変えられちゃった。ただ、対策版のセレクター(Mタイプ)でも、クレジットを上げてからコイン詰まりさせる方法を使えば、強引に4枚掛け状態にすることは可能だったんだけどね。

で、CS-90付きのセレクターが全国的に撤去・交換される事になって、今度は「赤丸」って呼ばれる新しいコインセレクター(Sタイプ)に変わったんだよね。セレクター右上に、赤く丸い小さなシールが貼ってあるから、そう呼ばれていたんだ。「CS-90が付いていないから、連チャンしなくなったのか」というと、全くそうではなくて、コチラも状態に入ればバキバキに連チャンしたんだ。赤丸のコンチIには、CS-90の代わりにRAM注射による連チャンが仕込まれていたからね。1/4096の連チャンフラグを引くと、以降100ゲーム間は高確率(1/16)でビッグが抽選される、有名なVerだよね。この注射コンチIでは、ビッグ中の小役ゲームを2枚掛けにする事で、100ゲームの連チャンゾーンを最大限に活用する事が出来たんだよね。

結局、CS-90やRAM注射などの連チャンシステムが「違法改造」とみなされて、コンチIは1991年10月に「検定取り消し処分」となり、同時にメーカーの瑞穂製作所も、3年間の「遊技機販売禁止処分」を受けてしまったんだ。

 

話が妙な方向に行きそうなんで元に戻すけど、最初に話した「コキコキセット」ってのは、検定取消など一連の騒動からしばらく後に出回ったコンチIに通用したネタなんだよね。

検定取り消し後は、当然ながら中身がノーマルに戻ったコンチIが増えた。ファンは、全然連チャンしなくなったコンチにすっかり失望したから、ホールで客が飛びまくったのは当然だよね。僕なんかは、ガラガラのホールで一枚掛けチェリー抜きやリンゴ抜きなんかで、チマチマ稼いでいたけどね。

で、焦ったホール側は、何とか客が戻るようにと、ノーマル台をチューンナップしてくれる「機械屋」(カバン屋)に泣き付いた。その時に、某エリアの機械屋が、コンチIのマザーボードの裏側に小さな基板を付けた、新たな連チャンVerを開発したんだ。この裏基板はかなり好評だったようで、他の機械屋たちも、続々と同じVerをコピーして量産し、コンチIを入れている各地のホールに売り込んだそうだ。

で、その裏基板には、連チャンプログラムの副作用なのか、それとも開発者の「仕込み」かは判らないけど、特定の打ち方をすると、ビッグボーナスのフラグが立つ「セットネタ」がある事が判ったんだ。それが、例の「コキコキセット」だったという訳。

当然、セットが使える台、使えない台というのがあった訳で、ホールに行ったら「判別」をしなければならない。ただ、判別の方法はそれ程難しくなくて、台に座ったら最初にコインを一枚投入する。そうすると、リール窓左側の「1MEDAL(有効ライン1)」ランプが点灯するから、そのまま1分間台を放置する。

コキコキが使えない台は、1分経っても1MEDALランプの状態は変わらない。一方、攻略が使える台だと、ちょうど1分経った時点から、ランプの光り方が「ボワ~」という感じに変化して、明るくなったり暗くなったりを、繰り返すようになるんだ。右側にあるコイン投入口のすぐ上に、「INSERT MEDAL」と書かれたランプが点滅しているよね。あの点滅と同調するように、1MEDALランプの光が強弱を繰り返すんだけど、慣れれば割と簡単に判別できたよ。

攻略が使える台が見つかったら、あとはコインを入れずにスタートレバーをひたすら叩くのみ。このとき、レバーを叩く回数は「254回」。うん、結構な手間がかかるよね。リールを回さずにレバーだけ叩くなんて行為は、はた目にも怪しい光景だよね。もちろん、ガンガン叩くと店にバレちゃうから、出来るだけ小さな動きで静かに叩く。この時、レバーを「コキコキ」と上下に動かす方法もOKで、これが「コキコキセット」というネーミングの由来だね。

一応、これで手順は完了なんだけど、254回レバーを叩いた直後、ビッグがいきなり成立する訳ではないんだ。手順完了後は「連チャン状態」に入るので、大体20プレイ以内にビッグのフラグが立つ感じだったかな。ただ、同じシマでも、セットを仕掛け易い台、仕掛けにくい台っていうのがあって、台判別をクリアしてレバーをちゃんと叩いても、ビッグを引けずに再度仕込み直す事もあった。連チャン終了後は、再び254回コキコキで状態に入れて、延々とコインを増やす事が出来たんだ。

あと、セット完了後のビッグフラグ成立時には、奇妙な現象が起きたんだけど、スタートレバーを叩いた後に、台内部から「ホワッ」という電子音が聞こえたんだ。コインを一枚入れた時の「コイン投入音」と、全く同じヤツがね。「おっ、ビッグが来たな」と音で判るのは、ボーナス告知の稀有な当時としては、非常に面白いと感じたね。内部的に連チャンに入った事を知らせる、「連チャン告知機能」ってとこかな。

そういえば、初期の「4枚掛けセット」の時も、あの「ホワッ」音が鳴ったよね。コンチIでは、4枚目のコインを感知するとなぜか投入音が鳴るんだけど、あれは正規のプログラム自体がそうなってた。で、コキコキセットが可能な裏基板の場合、マザーボード裏に付けた小さな基板が、CS-90の代わりに4枚目投入の信号を送っていた…という事だろうね。

僕の場合、そんなに早く情報を仕入れる事ができなかったから、コキコキセット攻略の恩恵にあずかったのは1週間くらいかな。ただ、もっと早めに動いた攻略プロ達は、結構オイシイ思いをしたんじゃないかな。当時、品川の「J」というパチ屋の2階フロアには、一時期かなりの数のプロが集結して、短期間でガッツリ抜きまくったらしいよ。」

 

(註)この話は、当時の攻略プロの「証言」に基くものですが、記事内容はあくまでも「フィクション」です。また、「大 陸男」という攻略プロについても、実在しない架空の人物である事をご了承下さい。

※※追記※※(2013.11.20)

・ぽんたかさんのコメントに関して

コメント有難うございます。確かに、レバー上下回数については「256回」とする情報もあります。プログラム的には、倍数計算で算出した「256」の方が自然ですね。

ただ、今回の記事は、当時の攻略会社「キャッツタイムス社」のスタッフが、コキコキセット打法をホールで実践した際の「体験記」に基いて作成しています(コキコキ以外の部分は私の創作です)。

体験記の中では、「レバーを254回上下に動かした後、数ゲーム後にフラグ成立」と何度も書かれており、単なる誤記ではないと思われます。ちなみに、254回完了後の次ゲームでフラグ成立ではなく、セット完了後に3枚掛けで流して、数ゲーム後に4枚目音が鳴ると説明されています。

この記事を作成した理由の一つが、セットの既存情報が「256回」であるのに対し、キャッツ社のスタッフが「254回」としていて、これはちょっと面白いなと思ったからです。なので、いずれどなたかから突込みのコメントが入るかもしれないことは、予想していました。

仮に256回でセット成立とすれば、254回叩いた時点では未完了なので、何度セットを試しても失敗に終わったはずです。しかし、この体験記では、254回手順でセットを連日成功させ、スタッフ4人で10日間の稼ぎが「プラス278万2000円」(一人頭でプラス278000円)の好結果を得た、とあります。よって、254回の手順でセットが成功した事は、間違いないと思われます。もちろん、256回叩けば254回の条件はクリアする訳ですので、セットは成功するでしょうね。

ただ、もしかすると、セットには複数の手順があった可能性もあります。もし、当時の裏基板が残っていれば、確認も出来るのですが…。

(追記ここまで)