わしやま

実験的に楽しく、まじめに書き込んでいるブログです!以上書き込み責任者:やましたじゅんいち

‘1枚のレコード’にいったい何ができますか?

2009-08-29 22:00:00 | わしやま音楽祭VOL.1~2(中間1.5)
1985年1月22日、ロサンゼルスのとあるスタジオで

クインシー・ジョーンズ、マイケル・ジャクソン、ライオネル・リッチー、スティービー・ワンダーの4者で、1月28日の一発レコーディングに向けての打ち合わせと、マイケルとライオネルが4日かけて書いた曲のデモテープを撮っているもの・・・

それは

「We Are The World」

である。

なぜ1月28日に照準を合わせたかというと、この日は音楽界最大の祭典「グラミー賞」が行われ、多くのレコーディング参加者が出席し、集まるチャンスがその日であるため。

その日になり、グラミー賞終了後に、関係者以外立ち入り禁止の中、ひっそりと夜10時からレコーディングが始まるのだが・・・

その模様はアップした「メイキング」5部作で。

ということで、24年前、レコーディング代75万ドル(1億6000万円;当時)、参加メンバー45人、スタッフ150人、通常ギャラなら天文学的数字の支払いとも言われる20世紀最大の音楽界のボランティアの経緯を、ナレーター小林克也(これを語る上では欠かせない人)で、日本テレビ「24時間テレビ愛は地球を救う8」で放送された。

エチオピアで起きた天候不良で、農作物不作、食料不足に苦しい状態にある人々を救うために、イギリスではボブ・ゲルロフの提唱で始まったBAND AIDSの「Do They Know it's Christmas?」から始まり、合衆国ではそこに駆けつけたゲルロフ氏の言葉に影響受けたクインシー・ジョーンズがライオネル・リッチーとスティービー・ワンダーを呼び、活躍しているアーティストを集めるように支持を下し、マイケル・ジャクソン、ビリー・ジョエル、ブルース・スプリングスティーン、ポール・サイモン、ボブ・ディラン、レイ・チャールズ、ダイアナ・ロス・・・と凄すぎるアーティストを寄せ集めた彼らの腕の凄さはさすがです!!

実際レコーディングを行うんだけど、夜から早朝にかけ行うんだから、寝不足での疲れた状態での機材ミスやアーティストのちょっとしたミスで揉め事が起こる手前で、スティービーが参加メンバーらを気遣ったりし、ムードを楽しいエンターティナー化で満足させたり、クインシーがひとりひとりのアーティストの声でマイクの立ち位置を事前に決めて行う方法は、声を知り、計算づけた数学的要素があり、スティービ同様クインシーも知的プロデューサーだと感じます。それに、ボスは遠い場所でライブをし、すぐ飛行機移動で2日かけてスタジオ入りし、不眠ながらも魂こめたヴォーカル力はアメリカのボスならではの「ロック」の一言ですね。ボブ・ディランのヴォーカル力をベースにスティービーが彼に合わせ歌いアドバイスするのも敬意が強さを感じます。

これはレコーディングより「エンターテイメント」ですよ。

では

USA for AFRICA 「We Are The World」

メイキング1


メイキング2


メイキング3


メイキング4


メイキング5


出来上がり(完全版)




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