清運寺だより

ようこそいらっしゃいました。甲府市にある日蓮宗寺院の住職のブログです。日々の出来事、感想、行事などをご紹介します。

小麦まんじゅう

2008-05-29 21:29:09 | 納骨堂

法事のお供えとして上がった、小麦まんじゅうです。

昔は、この小麦まんじゅう(白と緑)は別名葬式まんじゅうとも言われ、葬式の引き出物としてよく使われていました。

箱に白と緑のまんじゅうが三列に並ぶ9個入りが一般的でした。

しかし、よほど人数が多くないと、9個はなかなか食べられません。

そこで、昔は、日にちが経って硬くなったまんじゅうを油で揚げて、あげまんじゅうにして食べていたを思い出します。

どういうわけか、硬くなったまんじゅうはふかし直すのではなく、油で揚げるんですね。

たいてい、どこのお寺でもそうしていたと聞いています。

また、甘いものが貴重だった時代、小麦まんじゅうは子供にとっては大変な御馳走で、近所や檀家のお子さんの中には、お寺に行って、この小麦まんじゅうをもらうのが何よりうれしかったという話をされる方もあります。

 甘いもの欲しさに、なんでもいいからお寺に行く用事がないかとお年寄りにお使いをせがむなんて言うこともあったそうです。

今では、小麦まんじゅう自体、葬儀の引き物として出されることは、ほとんどありませんし、御供え物として持って来られるのも珍しく、思わず写真に撮ってしまいました。

 ある時期、一世を風靡した甘いものアイテムです。

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総会のシーズン~布教師会総会

2008-05-29 20:57:49 | 行事

今日は日蓮宗山梨県第四部布教師会の定期総会です。

平成19年度の事業報告、決算報告の後、平成20年度の活動計画についての話し合いです。今年度の事業として何がふさわしいのかを検討、活発な意見交換ができました。

布教師とは、名の通り、日蓮宗の教義にもとづいて布教をしていく人ということです。でも、それなら教師(日蓮宗の僧侶)すべてが布教師のはずですが、それぞれの教師がお互いに情報交換したり、研鑽をつむ機会としての布教師会なのでしょう。

昨年度は話題になっている「千の風になって」について、いろいろな意見交換をしましたが、今年は、それを含め、いろいろな問題について研修をすることと、次年度には、自分たち教師だけでなく、今度は一般の方々に向けての講演などを計画する予定です。

場所も大きなホールで開催するだけでなく、お寺を会場にして、もっと一般の方々とコミニュケーションができるような形をとれたらいいなという意見もありました。

 お寺というと、葬儀や法事など、亡くなった方に対して供養を行うところというイメージがあり、悲しい記憶と結びついている方も多いと思います。

でも、お寺はそれだけでなく、生きている方々に対しても、いろいろいろな情報を発信する所でもあります。

お寺に行って楽しかった、お寺に行ってためになった、お寺に行って癒された、そんないろいろなニーズに答えられるよう、私たち布教師も日々努力していかなければならないと、あらためて感じた一日でした。

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