今日午後、A寺で千部会の法要がありました。
千部会とは法華経一部八巻を「千回」読むということから始まっています。この日お寺にお参りすると千日分お参りしたことになると伝えられています。
境内には屋台が軒を連ね、威勢の良い万灯行列、かわいい稚児行列もありました。
法要では、法華経千部を読むことはしませんでしたが、途中、稚児の祭文、修法師さんによる加持等盛りだくさんでした。
私は雅楽の演奏が担当でした。雅楽は法要の始めと終わりに五常楽を演奏、中ほどの御法前修法、稚児祭文の際には越天楽を演奏しました。
千部会が終わるまで雨も降らずにすみました。
しかし、皆さん、境内の屋台や桜見物を一生懸命されていて、大勢いらっしゃる割にはなかなか本堂へお参りする方が少なかったように思いました。
せっかくその日は千日分のご利益があるのですから、お参りしないのはとてももったいないことです。
千部会を行なっているお寺は他にもたくさんあります。機会がありましたら、ぜひお参りをしてご利益をいただいてほしいものです。
写真は境内を練り歩く万灯行列です。前ではまといを回し、後に映っている花の飾りのついたものは万灯です。
最近よく見る「くるねこ大和」http://blog.goo.ne.jp/kuru0214/ という猫まんが
のブログがあるのですが、そこで、ある猫が難しい病気で手術を受けることになり、手術がうまくいくように読者の皆さんに祈ってくださいというお願いをしている記事がありました。
人気ブログということもありますが、その記事に対して寄せられたコメントは800通以上、すべてを見たわけではありませんが、その多くは励まし、祈りに満ちたものでした。(もちろん私も手術の成功を祈りました)
コメントだけでもこれだけたくさんくるのですから、実際にブログの作者の呼びかけに対して、祈りをささげた人の数はもっとたくさんになるのでしょう。
そして翌日の記事には、絶望的かと思われた状態にも関わらず、無事命をつなぐことができたと書かれていました。
その記事に対してのコメントも500通をこえていました。(28日朝の時点で)
もちろん手術をするのは医師ですから、医師の力、その猫の持つ生命力などいろいろな条件が重なって命をつなぐことができたのだと思いますが、その中にやはり祈りの力も作用していたのではないかと思います。
以前、雑誌の記事で心の力が身体の治療に影響をあたえたことを証明できる実験結果の話を読んだことがあります。(寺門興隆2007年11月号103ページより)
その実験は体外受精の際に、祈りを捧げられた場合と、そうでない場合の妊娠率の違いを調べたものです。
一方のグループは祈りなし。もう一方のグループには祈り(女性のいる国から遠くはなれた国からの祈りもある)がささげられ、しかも体外受精を行う女性とはまったく関係なく、祈りを受けているかどうかも知らされていない状態での実験だったそうです。
結果は驚くべきもので、祈りを受けた人の妊娠率は50%なのに対し、祈りを受けていない人の率は26%だったそうです。
他にも、遠方からの祈りの効果について、病気の人の予後に対する遠方からの祈りの効果について実験が行われたことがあったようですが、対象者の数が少なかったためか、統計的に意味をなさなかったようです。
これからもこのような研究が進められていくことと思いますが、徐々に祈りの力が証明されていくのではないでしょうか。
科学的に証明されないものは信じないという風潮もありますが、実際目にするいろいろな出来事で、祈りの力を実感させられることがあります。
もっと祈りの力を信じてもいいのではないでしょうか。