厚い物を縫ったら縫えなくなったと修理依頼を頂きました。
31年前のJUKIのコンピューターミシンです。
この時期のJUKIのミシンは丈夫で良いミシンだとは思うのですが、壊れると整備性が悪くて、直す方としては嫌いなミシンです。
縫えなく成ったのは釜タイミングが狂ったからでしたので、針板を外して釜止めネジを緩めてタイミング合わせて終わりですが、このミシンはスタートストップボタンも返し縫も正常に出来ていませんでした。
お預かりする時にそこは修理不可能かも?って事はお客様にお伝えして、年式も年式ですので買い替えをお勧めしたのですが・・・
元々このシリーズのミシンはプラスチックパーツがペラペラで、経年劣化が進んだのは割れやすくて怖くて、修理を諦めようか?とも思ったのですが、慎重に何とか(笑)
「返し縫は出来なくても縫えるようにさえなれば良い。」ってお客様のオーダーでしたが、修理しているうちに返し縫いどころかスタートストップボタンも効かなく成って来ました。
こりゃやばいなー、ことわればよかったかな~?とか思いつつ・・・
ダメもとでスイッチボタンの洗浄して見ました。
ちゃんと縫えるように成りましたし、返し縫も普通に出来るように成りました。
直ってホッとしてお客様にも喜んでは頂けましたが・・・
買い替えて欲しかったな~。