SCUM’S BLOG
満たされている時は
満たされている事に気付かない
むしろ枯渇すら感じる
 



さてさて、「エイリアン3」です。

原題も、「ALIEN3」





--- 大雑把なストーリー ---

前作で生き残る事ができたリプリーと、少女ニュート、ヒックス伍長、そしてアンドロイドのビショップは冷凍睡眠をし、脱出救命艇で地球を目指していた。
しかし艇内で火災が発生。
冷凍睡眠のカプセルが自動的に小型の脱出機に移され、救命艇から脱出。
3人と1台は眠ったまま、その脱出機は惑星フィオリーナ161に激突してしまう。
惑星フィオリーナ161は、25人の男の囚人だけが残る、惑星留置場だった。
ニュートはカプセル内で溺死、ヒックス伍長は柱が突き刺さってしまい死亡、ビショップも修理不可能なまでに壊れてしまったが、奇跡的にリプリーだけは生存。
捜索に来た囚人達によって救出される。
信仰によって禁欲の誓いを立てている囚人達であったが、突然現れた「女性」に、動揺が走る。
動けるようになったリプリーは、乗ってきた脱出機を確認する。
脱出機内で、酸のようなもので溶かされた箇所を発見し、エイリアンが進入した事を疑う。
ニュートの遺体の解剖を依頼するも、ニュートの体内からはエイリアンの痕跡は発見出来ず、しかし安全のため、ニュートとヒックスの遺体を溶鉱炉で火葬する。
「女性」という誘惑に不穏な空気の流れる中、囚人の一人が大型換気扇に巻き込まれて死亡するという事故が発生する。
リプリーは所長(責任者)にエイリアンの可能性を訴えるものの、女性が来た事で動揺した事が原因だと、取り合ってもらえない。
エイリアン進入の事実を掴むため、リプリーは脱出機のフライトレコーダーと、廃棄置場に捨てられていたビショップを回収。
ビショップにフライトレコーダーを読ませ、機内に動くものがあった事を…エイリアンがいた事を確信する。
そうこうしているうちにも、次々と犠牲者が出るが、それらも、性的に興奮した囚人による犯行だと所長は決めつけ、エイリアンの存在を信じない。
しかしついに、リプリーの前にエイリアンが姿を現し、所長も囚人達の目の前で殺され、混乱が広がる。
なんとか囚人達を団結させ、エイリアンを殺そうと皆が必死になる中、リプリーが体調不良になる。
体内をスキャンしたリプリー。
その彼女の体内の映像に映し出された、エイリアンの幼体…


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エイリアンファン達に、酷評を受ける事の多い本作。
私は、酷評をするまでではありませんが、やっぱりイマイチの感は否めません。
1の、正体不明の恐怖、2の数による恐怖に対して、本作では、怖さがものすごく弱いのです。
設定の問題か、エイリアン自体の魅力を殺してしまっている部分も多く感じてしまうし。
この映画単体だったら、そうでもないのかもしれないけれど、どうしても前2作と比べてしまい、そうするとやっぱり、弱い。


さてさて、でも一応、本作のエイリアン像をば、ご紹介…




壊れた脱出機を覗く犬。




そこに現れるフェイスハガー。

そう、本作では、エイリアンは人ではなくて、犬を媒介するのです。

ちなみに、設定の初期段階では、犬ではなくて、牛だったそうです(^^;

犬もどう?と思っていたけれど、牛はあんまりヒドいねぇ…
そんな四角っぽいエイリアン見たくないッス。
草食なエイリアンなんてイヤッス。
咀嚼ばかりするエイリアンなんて…(うるさい


フェイスハガーの次は、いつもキュートなチェストバスター




いつも出てきてすぐ、わりとシャキっとしているのに、今作ではボタってカンジで出てきます。
とてもダルそうで、しんどそうです。

って、ん?あれ?




あれれ?チェスト?




んん?
あれ?
チェストさん?




あら?
あらららららら?
チェストさん?
えー?
でかいな、おい!
どうやって犬の中に納まっていたんだ?


…っていうかね、チェストバスターってものに対する感覚が、今作の監督さん、なんか私の感覚と違うのかしら?と思いました。
私の感覚だと、チェストは、成体エイリアンとは、完全変態する幼虫と成虫ぐらい違うものなのよね。
でも、近作のこのチェストは、不完全変態の幼虫と成虫みたいなカンジなんですよねぇ…
チェストバスター好きの私としては、わりと残念な設定。

走り出した時の、「ン・ン・ン・ン・ナァ~」みたいな声は、1作目に負けないぐらい幼い声で、それは可愛くて良かったけれど。




そして、今回の成体エイリアン。
さすがに犬から生まれただけあって、犬っぽい。

このエイリアンの動きは、前2作のものと違い、なんだか不自然だとか、そうした意見も多いですが、私は、これはこれでわりと悪くなかったかな。

犬だし。


さて、この犬エイリアン。
今作では、他の人はバシバシ殺すのに、リプリーは殺しません。
手も出しません。



こーんなに近づいても、殺すどころか…




チュってなもんです(笑


リプリーの体内に、クイーンエイリアンの子が入っているからとの事なのですが、これが本作の、こわくなさをパワーアップさせちゃってる気がするんですよねぇ…

だって、絶対に殺されないって宣言しちゃってるんだもん。
主人公だから、たぶん殺されないだろうけれど…ってのが、ないんだもん。
とにかく絶対に殺されないんだもん。

それでもって、殺されないとなったリプリーの変な強気っぷりも、怖くなさに拍車をかけている気が…
まぁ、実際は、強気なのではなくて、自暴自棄ってカンジなのでしょうが…


この犬エイリアン。
対して他の人は、殺しすぎです。
前2作では、殺すだけではなく、捕獲もしていたところが、エイリアンの不気味さと、生態の魅力をアップさせていたと思うのだけれど、犬エイリアンは、もうただ食うだけってカンジ。
繁殖の事とかは良いの?と、心配になっちゃうぐらいです。

所詮、犬か。
とか、なんか切ない気持ちになっちゃいます。

最後の方で、溶けた鉛を浴びせられて、そこから飛び出してきた時の、あぢぢ!あぢ!ってな動きは、えらい可愛かったけれど(w


これはリプリーの体内をスキャンした時の画像。



これはわりと良かったかなぁ。
チェストバスターらしいお姿を、ようやく拝見できたので、一安心ってカンジでした。


そしてようやくリプリーの胸を突き破って出てきた、クイーンのチェストバスター。



ううぅ、犬のチェストバスターと違って、断然可愛い方のチェストバスターが見られて良かったよぅ


しかし、せっかく出てきたものの、エイリアンを生物兵器として使われる事を恐れたリプリーは、今まさに自決すべく、溶鉱炉に落ちちゃってる真っ最中だったのでした。




もうすっかり覚悟を決めちゃってるリプリーさん。
自分の胸を突き破って出てきたチェストバスターに動揺する事もなく、それどころかチェストバスターをガッチリ掴んで放しません。












…嗚呼、可愛そうなチェスト(ノ□T)



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コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
Unknown (T)
2004-12-26 23:54:35
俺、3もけっこう楽しめちゃったんだよね。

別にそんな文句言うことねェじゃんって。

クイーンのチェストバスターはいいよね。

俺も好き。
 
 
 
Unknown (SCUM)
2004-12-27 01:45:47
うんうん。

そこらのこの手の作品と比べても、断然良い方だと、私も思うのよ。

まぁでも、比べちゃうじゃない。

どうしても。

どって事無いアメコミの映画科の評判が悪くないのに、デビルマンの映画化とかになると、ネコも杓子もケチョンケチョンに批判するみたいなカンジ?

見てないけどね。

デビルマンの実写版。

今作はともかく、フェイスハガーとチェストバスターの活躍が少なすぎだったのが、悲しかったです。

私は。
 
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