夕日さすまに いそしめよ(旧「今日までそして明日から」)

人生、宗教、世相、趣味などを思いつくままに記す

目を覚ましていなさい

2010-11-27 13:53:50 | 日曜日のメッセージ
 ルカによる福音書21章25~36節。キリストの再臨は救いの完成をもたらすと同時に、裁きの座の前に立たされるときである。ふさわしい状態でそのときに備えることが必要なのである。信仰によって義とされた者が改めて裁かれねばならないというのは、聖書が明確に述べていることである(Ⅱコリント5:10)。もちろん、その人の行いしだいで救いか滅びかが決まるという意味ではない。救いに招かれた者にふさわしい信仰と生活が問われるという意味にほかならない。聖書によると、主の再臨の日は「罠」とか「盗人」にたとえられる。それらは予測不可能な点で共通している。いつ主がおいでになっても慌ていることのない姿勢でその日に備えたい。 . . . 本文を読む

王であるキリスト:自分を救わないメシア

2010-11-20 23:16:34 | 日曜日のメッセージ
 ルカによる福音書23章35~43節。十字架のイエスの両わきに二人の犯罪人がいた。その二人をクローズアップするのはルカだけの特色である。そして、この場面には他の福音書の同場面では見られない救い主イエスの心が示されている  まず、その犯罪人の一人は、先ほども見たように、「お前はメシアではないか。自分自身と我々を救ってみろ」(39節)とイエスを嘲る。彼はこの期に及んでもまだ自分の悪事を反省しておらず、やけになっている。これに対して、もう一人のほうは悔い改めており、彼がもう一人をたしなめる言葉の中に、この場面で最初の信仰告白が現れるのである。「お前は神をも恐れないのか。同じ刑罰を受けているのに。我々は、自分のやったことの報いを受けているのだから当然だ。しかし、この方は何も悪いことをしていない」(40~41節)。 . . . 本文を読む

本好きと読書好きはちがう

2010-11-18 20:36:16 | 趣味
 最近、齢60を過ぎて、自分も読書を楽しむ人間になりたいと思いはじめ、小説を読むことを習慣づけている。小説というのは単なる知識や情報ではない。おはなしの世界だ。自分が今生きているのとは違う世界が立体的に描かれている。その中に入り込み、ひととき別世界を旅することができる。そして、気分転換をして、ふたたび現実の世界に戻ってくるのだ。読書を楽しむとはそういうことなのかと思い始めている。果たして自分も読書好きになれるのだろうか。 . . . 本文を読む

浅田次郎「歩兵の本領」を読む

2010-11-16 20:17:03 | 読書
 浅田次郎の「歩兵の本領」を読んだ。著者が若き日に体験した自衛隊を題材にした短編集だ。読んだ理由は、浅田の文章が好きなのと、たまたま古本屋で百円で買ったからにすぎない。しかし、ふだんは忘れている自衛隊という存在を知る機会となった。  日本には軍隊がないと、何となく思っている人が多いと思うが、そうではない。憲法による制限はあるが、事実上軍隊に等しいものは存在するのである。  この短編集は著者の体験が背後にあるだけにリアリティが感じられておもしろい。同時に、状況次第ではいつでも動かせる武装集団がスタンバイしていることも感じとった。恐ろしいというべきか、頼もしいというべきか.... . . . 本文を読む

らくらくホン

2010-11-16 15:49:55 | tools
 ケイタイをもつようになってからどのくらい経つだろうか。しばらくは娘のお下がりを使っていたが、MOVAからFOMAに替える際、できるだけ機能を絞り込んだ機種がほしいと思った。カメラ機能もいらない、音楽機能もいらない、電話とメールだけができればいい。  そう思って、3年前家内とおそろいで買い換えたのが「らくらくホン ベーシック」だった。 . . . 本文を読む

わたしは必ずあなたと共にいる

2010-11-13 15:31:20 | 日曜日のメッセージ
 出エジプト記3章1~15節。この箇所によると、神様の名前の意味は、「わたしはある」という点にある。「わたしはある」と言っても、ただ存在しているということを言っているのではない。静かに世界の外側にたたずんでいる神ということではない。この「わたしはある」は、12節の「わたしは必ずあなたと共にいる」という言葉によって解釈されなくてはならない。それは苦難のうちにある御自分の民と共にいるということであり、イスラエルがエジプトから脱出するその歩みの中で共にいますということであり、これからも御自分の民を導き続けるということである。「わたしはある」というのは、そういう生きて働く行動的な神を意味しているのだ。この点を見逃してはならない。 . . . 本文を読む

ICレコーダー

2010-11-10 18:23:28 | tools
 今やカセットテープの時代は終わった。ビデオテープの時代も終わった。報道陣のインタビューでもみんなICレコーダーをかざしている。小生も古いソニーのカセットテープレコーダーが壊れたので、オリンパスのICレコーダーに買い換えた。2年ほど前のことだ。最初はこんなものに本当に録音されるのかと不安だった。ようやく、安心して使えるようになった昨今である。主に自分の説教の録音に使っている。軽くて小さいので、持ち運びには便利だし、音声をパソコンに取り込んで保存できるのでありがたい。 . . . 本文を読む

アブラハムもサラも笑った

2010-11-06 17:11:52 | 日曜日のメッセージ
 創世記18章1~16節。この箇所の最大の関心事は、人間の信仰の強さではない。アブラハムやサラの信仰をほめたたえることが関心事ではない。そうではなく、神様の計画は人間の信仰をはるかに越えて力強いということが言いたいのである。「主に不可能なことがあろうか」。この言葉を何よりも伝えたいのである。そして、神様とは信仰をもつ人間さえも笑わずにおれない不可能事を、実現に至らせる全能のお方なのだと教えている。このことを知らされて、おのれの不信仰を反省しつつ、一歩また一歩と深まっていくのが、現実の信仰なのではないだろうか。 . . . 本文を読む