夕日さすまに いそしめよ(旧「今日までそして明日から」)

人生、宗教、世相、趣味などを思いつくままに記す

Windows Vista(ビスタ)のどんでん返し!

2012-03-27 21:09:21 | tools
 またまたどんでん返しだ。「日本マイクロソフトは従来の方針や発言を覆し、個人向けのWindowsクライアントOS Windows Vista(ビスタ)とWindows 7に対して延長サポートを提供すると、2012年2月20日に“突然”表明した。まず、2012年4月10日にサポートを終了する予定だったWindows Vista Home Basic、同 Home Premium、同 Ultimateは、2017 年4月11日まで延長サポートが適用され、セキュリティ更新プログラムの提供が受けられる」というのだ(日経Web)。大企業の身勝手さ。なんというお騒がせ。開いた口が塞がらないとはこのことだ。 . . . 本文を読む

一粒の麦が地に落ちて

2012-03-27 19:53:16 | 日曜日のメッセージ
 ヨハネによる福音書12章20~28節。この箇所はヨハネ版イエスの受難予告と言ってもよい個所である。イエスは住家の死が近づく時、「人の子が栄光を受ける時が来た」(23節)と言われた。でも、なぜイエスの死が栄光の時なのだろうか。復活の時が栄光の時だというなら、よく分かるのである。しかし、十字架の時が栄光の時だというのは当たり前のことではない。このイエスの死のとらえ方はヨハネによる福音書に独特のものだと言える。ヨハネ福音書では、イエスが栄光を受けて高く挙げられるのは、復活を待たずして十字架の時から始まるのである。では、どうしてイエスの死が栄光の出来事と言えるのか。これは人間の常識を超えたなかなか難しい問題である。これはただイエスの死の痛ましさを見つめていても答えは得られない。その答は独り子イエスと父なる神との関係の中に見出されねばならない。 . . . 本文を読む

ナルドの香油~聖なる浪費

2012-03-16 18:56:48 | 日曜日のメッセージ
 ヨハネによる福音書12章1~8節。どんな世界にも忘れがたいエピソードがある。あまりにも奇想天外なために、いつまでも語り継がれて、誰もが知っている話というものがある。聖書にもそういう話がたくさんある。そして、本日のナルドの香油の話はそういうものの典型的な一つではないかと思う。まもなくイエスが十字架にかかろうとするときであった。エルサレムの近くのベタニヤでイエスのために晩餐会が開かれた。そこで一人の女性がイエスの足に純粋で非常に高価なナルドの香油を塗ったというのである。それもふんだんに惜しむことなく全部使ってしまったと言われているのである。普段は宝物のように保管し、少しずつ少しづつ大切に使っていたナルドの香油だった。それをそのとき彼女はイエスのためにいっぺんに使い切ってしまったのだ。驚くべき行動であった。その女性とはラザロの姉で、マルタの妹マリアであった。歳の順は実際は不明なのだが便宜上そうしておこう。 . . . 本文を読む

あなたも離れていきたいか

2012-03-16 17:36:37 | 日曜日のメッセージ
 ヨハネによる福音書6章66~71節。66節のところで「このために、弟子たちの多くが離れ去り、もはやイエスと共に歩まなくなった」と述べられるのであるが、こういう離脱者が続出する危機の中で、イエスは十二人の弟子たちに問いかけるのである。「あなたがたも離れて行きたいか」。もちろん、この問いかけは、「いいえ、そのようなことはありません」という答えを期待した問いかけである。「あなたがたも離れていきたいのではありまいな」とも訳せる。イエスは、仲間たちの離反という危機の中で動揺している弟子たちに、改めて信仰共同体に留まる意志を確認しようとしているのである。 . . . 本文を読む

生まれつきの盲人のいやし

2012-03-08 20:08:44 | 日曜日のメッセージ
 ヨハネによる福音書9章1~12節。本日のヨハネ福音書9章は生まれつきの盲人がいやされる話である。生まれたときから目が見えず、道端に座って物 乞いをして暮らしていた。この男がイエスの目に留まり、いやされて見えるようになったということが伝えられている。イエスが盲人をいやすという話は、ほかの福音書にも何度か出てくるが、ヨハネ福音書9章には、ほかの福音書にはないいろんな特色がある。その一つが、「ラビ、この人が生まれつき目が見えないのは、だれが罪を犯したからですか。本人ですか。それとも、両親ですか」(9・2)という弟子たちの問いである。これは当時のユダヤ教の考え方を色濃く映し出している。不幸の原因は本人あるいは先祖が犯した罪にあるという考え方である。因果応報の世界観であった。 . . . 本文を読む