しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「シャドウ」 道尾秀介

2016年02月24日 | 読書
「シャドウ」 道尾秀介   東京創元社   

我茂洋一郎、咲枝夫婦と息子の凰介。
水城徹、恵夫婦と娘の亜紀。
家族ぐるみの付き合いがあった二家族、子ども2人も同じ年だった。
凰介が少学5年の時に咲枝が癌で亡くなる。
亜紀が心配して誘い、数日後にあった小学校の運動会に参加する。
当日洋一郎と凰介はお弁当を作り、両親が仕事で欠席した亜紀も一緒に食べようと誘う。
しかし亜紀は具合が悪いと帰ってしまう。
その夜、恵が徹の職場である相模医科大学の研究棟の屋上から飛び降り自殺する。
亜紀は恵が残した遺書を見つけていた。
そのことで水城家が破綻していたことを洋一郎が知る。
更に、亜紀が交通事故に遭い、腕を骨折するが自殺しようとしたのではないかと凰介は心配する。








精神分析や精神疾患のことがまずあり、そこから作ったような物語。
それらのことは、色々書かれていて、なるほどと思いながら読んだが。
その事と、物語が別物のように感じられた。
登場人物が動いて物語を作っていった感じがしない。
実際に起こったら、そんな風にはならないのではないかと思われることも。
かなり無理がある展開な気がする。
そんな引っ掛かりがずっとあって、あまり物語に入り込めない。
感情移入があまり出来ない。
謎だ、謎だとあまりにも重ねられると物凄く期待するのだが、そういう事もなかった。
創り過ぎなのだろうか。
後味もよくない。



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