しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ビッグゲーム」 岡嶋二人  

2007年01月11日 | 読書
プロ野球チーム、新日本アトラスは高度な情報処理システムを持ち、3年連続優勝を果たしていた。
東京・晴海のある新日本アトラス球場の資料管理室は仲間内で「覗き部屋」と呼ばれている。
試合中にあちこちに配置された資料課員が様々なデータを送り「オフクロ」と仇名の付けられたコンピューターがリアルタイムの処理をする。
高度なデータ野球の新日本アトラスだったが、しかし、今年は今シーズンの3分の1を消化した現在、最下位にあった。
その日、試合が7回に入ろうとした時、1塁側のデータが入力待ちになる。
担当の沼部を呼び出すが応答がない。
突然、球場の照明が消える。そして、感電死した沼部が落ちてきた。
何故、沼部は試合の途中で照明塔に登ったのか。アトラスの敗戦が増えたのは何故か。
資料課の佐伯は沼部の通夜に行き、意外な事を知る。



野球も違法な情報収集によって牛耳られている、スパイが暗躍する世界と言った話。
ありそうだが、きっとないだろうなと思う。
それほど野球は簡単なことではないと思うし、思いたい。
やはり、好きなスポーツで、あまりどろどろした物は見たり聞いたりしたくないというか、ちょっと入り込まないで読んでいた。
だからストーリーは面白いのだが、あまり心には伝わってこない。
表面をなぞっているような感じ。
それでも、最後の種明かしは面白かった。
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