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しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「三人の名探偵のための事件」  レオ・ブルース 

2018年11月19日 | 読書
「三人の名探偵のための事件」  レオ・ブルース   扶桑社ミステリー  
 CASE FOR THREE DETECTIVES      小林晋・訳

サーストン家で開かれたウィークエンド・パーティーの夜、突如として起こった密室殺人事件。
扉には二重の施錠がなされ、窓から犯人が逃げ出す時間はなかった。
早速、村の警官ビーフ巡査部長が捜査を開始するが、翌朝、ウィムジイ卿、ポアロ、ブラウン神父を彷彿とさせる名探偵たちが次々に登場して…
華麗なる名探偵どうしの推理合戦と意外な結末。
練り上げられたトリックとパロディ精神、骨太なロジックに支えられた巨匠レオ・ブルースの第一作にして代表作。
      <文庫本裏カバーより>








登場した探偵は、ロード・サイモン・プリムソルとムッシュー・アメール・ピコンとスミス神父。
なぜ事件が起きてサーストン家にやって来たかも、パロディでそれらしく推測される。
推測するのはこの物語の語り手のライオネル・タウンゼント。
タウンゼントはサーストンの知人で、屋敷に滞在していた。
3人の探偵の側にいてワトソン役。
パロディと言う事で、ポアロとブラウン神父は知っているのだが、ウィムジイ卿はまだ読んだ事がない。
面白味を損しているけど、後の2人の感じは“分かる分かる”と楽しめた。
それにしても、同じ殺人事件を見て、3通りの解釈。
最後にもう一つのダメ出しもある。
3通りの解釈と言うのがなんだか凄い。
それも納得させられるだけの説得力がある。
しかし、解決には物語を作る事ではなく証拠が大事。
それが最後の結論。



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