しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女」 スティーグ・ラーソン

2022年12月20日 | 読書
「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女」 スティーグ・ラーソン  ハヤカワ・ミステリ文庫 上・下巻
MAN SOM HATAR KVINNOR       ヘレンハルメ美穂/岩澤雅利・訳

月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルは、大物実業家の違法行為を暴く記事を発表した。
だが名誉毀損で有罪になり、彼は『ミレニアム』から離れた。
そんな折り、大企業グループの前会長ヘンリックから依頼を受ける。
およそ40年前、彼の一族が住む孤島で兄の孫娘ハリエットが失踪した事件を調査してほしいというのだ。
解決すれば、大物実業家を破滅させる証拠を渡すという。
ミカエルは受諾し、困難な調査を開始する。
   <文庫本上巻裏カバーより>

ミカエルはハリエット失踪事件に関する膨大な資料を調べる一方、ヘンリックの一族のいわくありげな人々の中に分け入っていく。
だが謎は深まるばかりで、助手が必要と感じた彼は、背中にドラゴンのタトゥーを入れた女性調査員リスベットの存在を知り、彼女の協力を得ることに成功する。
二人の調査で明かされる忌まわしい事実とは?
幾重にも張りめぐらされた謎、愛と復讐。
全世界を魅了した壮大なミステリ三部作の第一部
   <文庫本下巻裏カバーより>






この物語が映画やドラマで話題になった時、それらを見て、それほど面白く感じなかった。
それで本の方まで手が出なかった。
それから時が経ち、大部内容も忘れて来たので読んでみた。
面白かった。
リスベット・サランデルの印象が強かったが、1部の主人公はミカエル・ブルムクヴィスト。
気乗りせずに始めた、ハリエット・ヴァンゲルの失踪事件。
少しずつ明らかになっていく謎解きや、ヴァンゲル一族の物語。
ちょっと都合良過ぎるかと思う幸運もあるが。
個性的な登場人物も丁寧に書かれている。
良い人と悪い人でしっかり分かれている気もするが。
そして、リスベットがスーパーウーマン過ぎる。
ミカエルが頼りないので、良いコンビなのかも知れないが。
ミカエルの抱えていた問題も、リスベットの力であっという間に解決。
物語を簡単にしてしまって、そこはちょっと物足りなく感じる。

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