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しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「逃げる」 永井するみ 

2011年01月14日 | 読書
「逃げる」 永井するみ      光文社

柴田澪には小学1年になる娘の雪那がいる。
とても雪那を愛しているのだが、時々澪の中に般若が現われ、雪那を忌まわしく思わせる。
そんな自分に戸惑う澪。
ある日、友人の見舞いに行った病院で、澪は20年以上会っていなかった父親の鳥居伊作と出会う。
それは、2度と会いたくない相手だった。
一緒に暮していた祖母は、〈あの男出会ってしまったら、殺しなさい〉と言うほど憎んでいた。
それは母親が事故で死んだことと、澪自身が受けたことによる。
家族の存在を隠して別れたが、伊作は澪の住んでいる場所を探し出そうとしていた。
伊作と雪那を会わせる訳にはいかないと、澪はある決意をする。




タイトルが表すように、これは一風変わった、澪の逃亡劇。
逃亡劇としてはそれなりの緊迫感があり、追う方の手掛かりの見付け方なども面白いのたが。
しかし、澪が直面した問題の解決策としては、納得が行かない。
少々設定に、無理があり過ぎる気がする。
その点がすっきりしないので、いまひとつ物語にはのめり込めない。
澪の計画通りに進んで、それで家庭に帰り、今までと同じように生活出来るものだろうか。
普通だったら、まず駄目だろう。
澪と父親の幼い頃の関係も、読んでいて予想が付いたので、あまり驚きもなかった。
それよりも、澪の雪那に対する感情の表れは、結果が分かったからと言って直ぐに治まるのだろうか。
こちらの問題の解決策は。
周りの人たちが事実を知ったことにより、手助けしていけば大丈夫なのだろうか。
この問題の行方も知りたかった。


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