しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「行方不明者 Takizawas Walk Away」折原一  

2006年11月20日 | 読書
埼玉県蓮田市黒沼。
9月上旬、滝沢家の一家4人が忽然と姿を消す。
当主、隆太郎(55歳)と妻美恵子(48歳)、娘夏美(25歳)、隆太郎の母よし子(81歳)。
朝食と思われるものがテーブルに並べられたままの状態だったが、争った形跡がない事と、隆太郎の白いワゴン車が消えている事から、なんらかの理由でこの家を去ったと警察は判断する。
しかし2ヶ月経っても行方はわからなかった。
作家の五十嵐みどりはこの行方不明事件を独自に調べはじめる。
関係者から話を聞くうちに、この黒沼を挟んだ反対側にある「吉沢家」が5年前に、一家4人が殺害される事件が起きていることを知る。吉沢家も家族構成が滝沢家と同じだった。
犯人は捕まっておらず、近所の人達は気味悪がっていた。
そしてもうひとつの話。
戸田公園駅の近くに住む作家の「僕」は電車で女装した男に痴漢と間違えられて、殴られ意識を失う。
怒りが収まらない僕は、その男をコンビニで見掛け疑いを晴らそうと声を掛けるが、相手は女の声で知らないと言う。
再び不利な立場になりそうになりその場を離れるが、怒りが収まらず、その男の後を付ける。
そして意外な事実を知る。
最近起きた通り魔がその男らしい。確かな証拠を掴む為に、それから「僕」はそいつの行動を見張ることになる。


2つの話がひとつに繋がっていく折原さんの物語。注意深く読んだつもりだが、今回は全然分からなかった。
犯罪に関係なさそうな人のことは、表面だけでは分からないから。
舞台が埼玉県だったり、一家が全員殺されたりと、前に読んだのと似た雰囲気はあるが、また違ったトリック。
トリックが重要だから、人が安易に殺されている感じはあるけれど。
普通に見えてもサイコパスなんだよな。
現実では、こんなに簡単に人は殺さないで欲しい。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 東京国際女子マラソン | トップ | THE ALFEE LIV... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事