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しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ダブルダウン」 岡嶋二人  

2006年11月13日 | 読書
フライ級4回戦。須崎洋と小栗伸二の対戦は第3ラウンド、ダウンした須崎とその直後ニュートラルコーナーで倒れた小栗が2人とも死亡する。
そして2人の体内から青酸化合物が検出される。
その事件を取材する週刊誌記者・中江聡介は編集者・福永麻沙美を伴い、ボクシング評論家・八田芳樹を訪ねる。
八田は元ボクサーで、福永のいる出版社から本を出していた。
そして、八田はボクシングの試合を会場でビデオ録画をしていたからだ。
その試合のビデオを見て、3人は事件を探っていく事になる。


ボクシングの試合中に、二人のボクサーが毒殺されるという衝撃的な事件から始まった物語。
毒はどこから入ったのか、どうやって持ち込まれたのか、動機は何なのか、など順を追って話が丁寧に進んでいく。
手掛かりがなくなりそうになると、次の手掛かりが現われてくる。
そんな感じで、あまり突拍子のあることは起こらないのだが、だんだん謎に迫っていく緊張感があり、面白かった。
途中から、なんとなく犯人が分かってくるが、それは犯人にちょっと怪しげな行動を取らせるから。
もっと普通にしていたら分からなかったのに。
犯人当ての様な感じで手掛かりはそろい、最後まで読まなくても犯人は分かる。
ただ、推理したより犯人はもっと緻密に色々な保険を掛けて犯行を行っていたが。
パズル解きの感覚でパズルが収まってスッキリしたが、犯人は人の命はなんとも思っていない卑劣な人物と気がついて、ちょっとスッキリが翳る感じがした。

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