しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「テンプル騎士団の遺産」 スティーブ・ベリー 

2007年04月20日 | 読書
1308年、テンプル騎士団の第22代総長のジャック・ド・モレーはフランス国王フィリップ4世に囚われていた。
モレーは拷問を受けながらも、代々伝えられた重要な宝を渡すつもりはなかった。
現代、デンマーク、コペンハーゲン。
アメリカの司法省の特別ユニットから退職したコットン・マローンは、コペンハーゲンで古書店を経営していた。
かつての上司ステファニー・ネルがコペンハーゲンに来るというので、カフェで待ち合わせをしていた。
マローンはステファニーに気が付いたと同時に、ナイフを持った男が彼女を見ていることに気が付く。
男はステファニーのバッグを強引に奪い逃走する。
マローンは男をトリニティ教会のラウンドタワーの屋上に追い詰めると、男は「ボジアン」と叫び、自ら喉を切り裂き飛び降りる。
落ちた男からステファニーはバックを取り戻し、マローンには目も向けずに立ち去る。
マローンはステファニーの行動を不審に思い謎を探り出すうちに、命を狙われる羽目になる。
それは、伝説のテンプル騎士団の遺産に係わっていた。



隠された遺産があるということで、たくさんの物語に登場する「テンプル騎士団」。
遺産というのが財宝なのか知られざる文書なのか、そのところは色々だが、これもそんな物語のひとつ。
テンプル騎士団が現代にも続いていて、遺産を探す対立した組織があったりする。
そしてイエス・キリストについての捉え方もあり、雰囲気としてはダン・ブラウンの物語に似ている。
こちらの方がちょっと軽い感じがするが。
読んでいて、宝探しの方は、きっとこんなものだろうと何となく予想がついてくる、というか、今更そんなに驚愕するようなことは起こらないだろうと思ってしまうので、そちらの興味より、登場するレンヌ・ル・シャトーや古い教会を見たくなる。古い物に心が惹かれるのは、年をとってきたせいだろうか。
後、暗号が面白かった。
子どもの頃に、暗号を作って遊んだ思い出があるが、この暗号なら使えたなと思ってしまった。
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