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しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ある戦慄」1967米

2010年07月30日 | 映画
「ある戦慄」1967米

監督 ラリー・ピアース

マンハッタンに向かう深夜に地下鉄。
隣の車両へ移る扉が開かない、酔って寝ている男がいる車両に乗り合わせた人々。
若いカップル、妻の実家から帰る女の子を連れた夫婦。
息子に冷たくされ、不満一杯の夫とその妻。
左手を骨折した若い軍人とその友人。
暴力反対に抵抗がある黒人の夫と、その妻。
ゲイ、禁酒している中年の男。
そこへ乗り込んで来た2人組のチンピラ。
やがて2人は、他の乗客に絡み出す。



限られた空間で展開される物語。
こう言うのを見ると、お芝居になりそうだと思う。
しかし、これを見せられたら、嫌な気持ちだけが残りそう。
ほとんどの乗客が迷惑に思っても、乱暴な振舞にはなかなか注意が出来ない。
目に余って来ると、注意する人も出て来るのだが、その味方をしようと言う人はいない。
しかも、チンピラ2人はなかり危なそうなオーラを出している。
何となく2人対多数なのだから、勝てそうな気がするが、多数になるとも限らない。
そんな連帯感は、生まれない。
でも実際に自分がその場に居たらと考えると、何も出来ないだろう。
1967年の映画だが、今も変わらない。
それ以上に、似たような状況の物語を幾つも見ている気がする。
暴力に対する対抗の仕方。
力には力しかないのだろうか。


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