しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ガール・オン・ザ・トレイン」  ポーラ・ホーキンズ 

2022年11月16日 | 読書
「ガール・オン・ザ・トレイン」  ポーラ・ホーキンズ  講談社文庫  上巻・下巻
  THE GIRL ON THE TRAINN     池田真紀子・訳

夫と離婚し、酒浸りの日々を送るレイチェル。
彼女は通勤電車の窓から、一組の幸せそうな夫婦を見つけ、昔の自分の姿と重ね合わせていた。その夫婦の家は、かつての自宅に近接しており、元夫は当時の家で新しい妻子と暮らしているのだった。
絶望と闇を抱える女性三人の独白で描く、サイコスリラーの傑作!
     <文庫本上巻裏カバーより>

ある朝、レイチェルは電車の窓から、理想としていた主婦の、不倫現場を見てしまう。
その直後、主婦は行方不明に。
失踪か、殺人か。捜査が難航する中、彼女の過去が徐々に明かされる。
レイチェルは「真相」を告げようと被害者の夫に近づくが、それが悲劇の始まりだった。
世界で絶賛された英国ミステリー、驚愕の結末。
       <文庫本下巻裏カバーより>







3人の女性の視点から書かれる物語。
メインとなるのはレイチェル・ワトソン。
離婚してもワトソンを名乗り、アルコール依存症で、夫だったトムに執着している。
レイチェルが電車から見ていた主婦メガン・ヒップウェル。
レイチェルがには理想な夫婦に見えたが、メガンは精神的に不安定だった。
レイチェルの夫と再婚したアナ・ワトソン。
トムとは不倫関係からレイチェルを追い出し結婚する。
赤ちゃんが1人いて、メガンがベビーシッターとして勤めていた事がある。
レイチェルとメガンが精神科医のセラピスト、カマル・アプディッチに自分の事を話す事で2人の生い立ちや秘密が明らかになって行く。
メガンの失踪をめぐる物語なので、警察の捜査を開始して行くが、これは3人の女性の心理の物語。
3人とも暗い部分が前面に出ているので、読んでいても沈んだ気持ちになる。
結構、同じ所をぐるぐる回る感じで物語が進まない。
面白いのか、そうでないのか、良くわなからけど、取り合えずメガンがどうなったか知りたい気持ちで読んでいた。
レイチェルがお酒で記憶を失った日に失踪したメガン。
自分は何かを見ているかも知れないと、その記憶を取り戻そうとする。
結局それが決めてとなるのだが、失った記憶が蘇るものなのか。
最後まで読んだ後も、いまひとつ。
驚愕の結末ではなかった。
でも、これは映像向きな物語の様な気がする。

調べたら、映画になっていた。

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