しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「クロノス」 その2

2005年12月26日 | 観劇
原作を読んでからの観劇、そして東京公演楽日。
印象は1度目に観た時と変わらなかった。
吹原のひたむきさが、一番心に響く。原作より登場人物が多く、吹原の過去や家族も
書かれているので、よりひたむきな気持ちを強く感じる。
と共に、もう少し上手く来美子を説得出来ないのかなーと苛立ちも少々。
でも、吹原と来美子の2人のかかわり方がいい。
始めに飛ばされたのは、7ヵ月後で、2回目は2年後だった。
出ずっぱりは、菅野さんの吹原だけでなく、館長さんの坂口さんと、中林の左東さんも。
吹原の過去(でいいのかな)の話の時は邪魔にならない様、隅に行ったりソファーの陰に隠れたり、小さくなって見守っている2人が、なんだかとても可愛かった。
セットを変えることなく、ライトだけで場面が変わって行くので、とてもテンポがよかった。
ソファーも真中にあるのに、気にならない。
畑中さんの頼人が今まで観た中で一番はまっていた気がする。

楽日と言う事で、アンコールが鳴り止まず、脚本・演出の成井豊さんも舞台に登場して挨拶をしてくれる。しかも、正座をして。
台詞を書く時、主役だけに負担が大きくならない様に、台詞の数を最後は数えるそうだが、今回はそれを忘れてしまい、菅野さんに台詞が多かったそうだ。
今までに匹敵するのは、と幾つか挙げてくれたが、
「でもあの時の上川は20代で、西川は30代前半で、今回最高齢の」と言って菅野さんに怒られていた。
菅野さん、ご苦労様でした。でもとても良かったです。
そして、クリスマスという事で、ひとりずつにプレゼントが。キャラメルでした。

「クロノス・ジョウンターの伝説」の残り2編も来年の春、ハーフタイムシアターで演じられるので楽しみ。

最後に感心した事。それは始まる前の注意事項の中に、地震が起きた時の事もあった事。
今地震が多い中、この注意事項は安心感になる。
「地震があったら、まず止めます。みなさんは頭を保護してその場を動かないで下さい。
あわてて外に出る方が危険です」と言う様な事。
これからは、人が大勢集まる場所では地震が起きた時にどうするか、主催者も考えて明確に指示して欲しいと思う。
こういうのは、初めてだったので感心した。(前回、書き忘れたが、前回の時もありました)
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