僕の今が過去になる時

寄り道しながらまっすぐに。

もしも願いが叶うのなら

2012-10-06 23:14:51 | 読書・漫画・映画
会いたい/ゆず


久々のこのカテゴリ。
某辻村作品の登場人物の名前が半値と同じなので
辻村さんのこと検索して
このブログに来る方も少なくないみたいだし←

今日から公開の映画「ツナグ」の原作を読みました。
母が作者の辻村深月のファンなので
わたしも何冊か彼女の作品を
読んだことはあるのですが、
こんなに胸が苦しくなった作品はなかったです。

死者に会わせてくれる「ツナグ」の物語。
母親、親友、恋人、会いたい人はそれぞれで
会って話すこともそれぞれで。
会ったことで救われる人も、傷を負う人も居て。

解説にあった一文を読むまでもなく、考えたことは
「自分なら、誰に会うだろうか」。
生きている間と、死んだ後と、誰に会いたいだろうか。

今だったら、母方と父方
どちらの祖母に会いたいか、ということになって
そんな二択は無理だから、わたしは
誰に会うことも望めないなぁ、なんて。

親友に会うことを望んだ少女の物語が
とても苦しかった。
知らないままの方が幸せだったことと、
知らなければならないことと。
月並みな感想ですが、辻村深月、凄い。です。

映画、観に行こうかしら。