高須台 渡辺 ピアノ/オカリナ教室

大人から子どもまで楽しく

物語と音楽 3 「こいぬのうんち」

2012年10月18日 | 物語と音楽

今日は物語のために作曲された曲集を1つご紹介します。

朗読とピアノのための音楽童話
「こいぬのうんち」

作曲 寺嶋陸也
文  クオン・ジョンセン
絵  チョン・スンガク
訳  ピョン・キジャ
(全音楽譜出版社)

韓国の同名の絵本に曲をつけたものです。朗読の間に演奏がはさまるような感じになっていますが、朗読と演奏が同時進行する場面も何か所かあり、「朗読とピアノのアンサンブル」といった感じです。
 お話のおおまかなあらすじはこうです。こいぬのうんちは、すずめから「うんちだ。きたねぇ。」と言われショックをうけます。春になってこいぬのうんちのそばにたんぽぽの芽が出て、たんぽぽがきれいな花を咲かせるためには、水と陽の光ともう1つ必要なものがある。それはうんち君がとけて肥やしになってくれることだ、と言います。こいぬのうんちはとても嬉しくなり、たんぽぽの芽をぎゅっと抱きしめたまま雨にうたれ、とけて肥やしになりました。そして、暖かい春の日にたんぽぽの花が咲きました。
 演奏してみると、物語が映像となって目の前に広がってくるような曲ばかりでした。テクニック的にはそれほど難しくはなく、子どもの小さい手でも演奏できるように作られています。音符もあまり多くなくシンプルなのですが、シンプルだからこそ、想像力をはたらかせる余地がたくさんあるのだと思います。
 昨年のミニコンサートで演奏しましたが、とても楽しい物語体験となりました。(今は中古品しか手に入らないようなので、残念です。)

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