「唄の旅人 中山晋平」
和田登 著
岩波書店
今年も残すところあと2日となりました。みなさん大掃除にお買い物に、忙しい年末をお過ごしのことと思います。今年はコロナの影響で、12月の後半はお休みになった教室もありましたので、私は早いうちに少しずつ掃除をすませ、目に見えるところがなんとなくきれいになったところでよしとし、年末は図書館で借りてきた本を読んでいます。
現在放送中の朝ドラ「おちょやん」のなかで「カチューシャの唄」(島村抱月・相馬御風 作詞 中山晋平 作曲)を歌うシーンがありました。寂しさと希望、別れと旅立ちが一緒になったようなシーンで歌われていたので、余計心に残ったのかもしれません。「なんていい歌なんだろう・・・」と思い、作曲者の中山晋平さんについて知りたくなりました。そんな時、たまたま図書館の棚に並んでいるのを見つけたので借りてみました。いろいろな資料をもとに書かれているので、小説やエッセイのようにスラスラ読み進めることはできませんが、スマホ片手に、読み方のわからない漢字を調べながら読んでいます。オカリナで童謡・唱歌・昭和歌謡などを演奏することが多いので、とてもよく目にする作詞者や作曲家の名前も多数でてきますが、全く知らない文学者や歌手の名前もたくさん出てきます。漢字を見てもなんと読むのかわからない人が多く、スマホで検索してみると、明治、大正の頃活躍していた文学者だったりして、その説明文の中の言葉をさらに検索して「なるほど!ふむふむ」と思いながらふと我にかえり「どこまで読んだっけ?」と本をめくり直す。こんな感じなので、なかなか前にすすみませんが、やはり、今まで知らなかったことを知るのは楽しいですね。新しく加わった知識がいつか演奏に役立つと信じて、この年末年始で読み終えるぞ!
来年もコロナとともに過ごす一年になるでしょうが、少しずつでも、みなさんと一緒にオカリナを楽しんでいけたらいいなぁと思っています。来年もどうぞよろしくお願いいたします。