高須台 渡辺 ピアノ/オカリナ教室

大人から子どもまで楽しく

JPIC 読み聞かせサポーター講習会

2013年11月17日 | 日記

 昨日、一般財団法人出版文化産業振興財団(JPIC)の主催する「読み聞かせサポーター講習会」に参加しました。主に絵本の読みきかせの活動をしている人たちが100人ぐらい参加して、朝から夕方までさまざま講義を受けるというものでした。私は絵本の読み聞かせの活動をはじめて7年になりますが、初めて参加することができました。(1日中子どもをおいて出かけられるほど、子どもが大きくなったということですね!)
 午前中は、絵本作家の山口マオさんによる特別講演でした。どうやって絵本作家になったのか、というお話しから、代表作である「わにわにのおふろ」(小風さち 文 山口マオ 絵 福音館書店)のシリーズにまつわるお話しなど、楽しい内容が満載でした。山口さんが美大を目指すきっかけを作ってくれたのは高校の美術の先生だそうで、美術準備室には大きなカンバスが並べられ、描きかけの絵があり、お茶があり、まるで芸術家の集うサロンのようだったそうです。それをみた山口さんは「美術の先生っていいじゃん!」と思い、美大を目指すことにしたそうです。ここで思い出したのが、私の高校時代。高校の音楽の先生は、私にとって担任であり合唱部の顧問でもありました。先生が音楽準備室でピアノをひいているのをみて、「高校の音楽の先生っていいなぁ!」と思い、高校の音楽教師を目指すことにしたのです。再び山口さんのおはなしにもどります。ところが、その先生は山口さんが2年生の時に退職され、新しい先生がこられたそうです。新しい先生は「美術教師になんかなるな。教師になったら絵なんか描けなくなるぞ。」と言われたそうです。そこで私も大きくうなずいてしまったのです。確かに音楽教師を目指して採用試験を受けながら非常勤で音楽教師をしていた2年間は、思うようにピアノがひけなかったからです。結局山口さんは、大学での教職課程をとることは断念し、イラストレーターの道を選ばれたそうです。おかけで子どもたちに大人気の絵本「わにわに」のシリーズがうまれたわけですから、教職を断念されてよかったよかった。それにしても、昭和の時代の先生は味があっていいですよね。準備室をサロン化した先生も「美術教師になんかなるな」と言った先生も、今の時代にそんなことをしたら問題になるかもしれません。
 そして、山口マオさんの特別講演で1番おもしろかったのが、口琵琶伴奏による「わにわにのおでかけ」の読み聞かせでした。山口さんは琵琶を演奏されるそうで、可能な時は琵琶を演奏しながら「わに~わに~は~ぁ~」と読まれるそうなのですが、昨日は琵琶を持ってこられなかったため、「べん、べべん~」と口琵琶とともに読まれたのでした。口琵琶の趣きのあること!なんとも雰囲気が良く、新しい絵本の世界を垣間見たようでした。思わず琵琶を演奏したくなってしまいました。
 そして、午後は読み聞かせに関する講義が2こまあり、実際におはなし会をするときに役立つ内容ばかりで、とても勉強になりました。1日中座って人の話を聴き、勉強するなんてめったにありませんから、学生に戻った気分で頭の中も若返ったような気がします

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする