「ところで、きょう指揮したのは？」秋山和慶回想録
秋山和慶・冨沢佐一 著
アルテスパブリッシング
最近読んだ本を１冊ご紹介します。広島市の市民にとっては広島交響楽団の音楽監督として身近な存在である指揮者、秋山和慶さんの回想録です。幼い頃の思い出にはじまり、世界各地のオーケストラを指揮された際のエピソードや、鉄道マニアでいらっしゃること、広島交響楽団のことなどが思い出話しのようにわかりやすい文章で綴られていました。この本の題名は、秋山和慶さんの理想の指揮者像だそうです。「私が理想とするのは指揮者がめだたずオケが素晴らしい演奏をすることです。「ああ、いい演奏だった。ところで今日の指揮者は誰だったっけ」と言われるぐらいがよいと思っています」（本文２３８ページより引用させていただきました）。この部分をよんだだけでもお人柄がうかがえそうですね。広島交響楽団についても１０ページほど書かれていました。興味のある方は読んでみてくださいね。
今日は広島市中区の高齢者複合施設「広島万象園」にて、リコーダーアンサンブルカノンのコンサートさせていただきました。こちらでの演奏は、今年で３回目になります。１回目の時から聴いてくださっている見覚えのあるお顔がちらほら。「今年もお元気でおられるようで良かった！」と思いながら、みなさんの良くご存知の歌や、懐かしい昭和のCMソングなどを演奏しました。そして、毎年詩の朗読と音楽のコーナーを設けていますが、今年は昔話と音楽を聴いていただきました。昔話を朗読していただきながら、ピアノでBGMを入れたり、オカリナで鳥の鳴き声をいれてみたり、木々のざわめきの効果音を入れてみたり。聴いてくださる方のイメージがひろがるように演奏してみました。演奏しながら楽しくて楽しくて・・・。
カノンのメンバーも増えて、今年は９名で演奏。内声部に厚みが出てきたので、これから演奏の幅が広がりそうです。
ここ数年の間に、日本でもハロウィンが行事として定着されつつあるようです。定着させようとしている、と言った方がいいかもしれません。英語教室に通う子どもたちなどは、仮装してハロウィンを楽しむのは恒例の行事みたいですね。ハロウィンのおかげで、かぼちゃのケーキやお菓子がお店に並んでいるのは、甘いもの好きの私にとっては嬉しいかぎりです。
私もクラフトバンドでかぼちゃのかごを作ってみました。レッスンに来られる生徒さんに、玄関で「くすっ」と笑っていただけたら嬉しいです。
今日はオカリナ・トトロの野外活動として、東区福田町にある広島県緑化センターへ行きました。とてもいいお天気で、おいしい空気をたくさん吸いながらオカリナを吹いてきました。
前半の１時間はいつものように練習をし、後半は１人ずつオカリナを吹くという発表会をしました。山に反響するのか、いい感じでオカリナが響いていました。外で吹くと音が柔らかく聞こえるような気がします。風の音や葉っぱの舞う音が、メンバーのみなさんの演奏を彩ってくれているようでした。自然の中の音は、オカリナを吹くのに邪魔にならないから不思議です。鳴滝のオカリナフェスティバルでも、ステージのすぐ後ろを川が流れていて、かなり大きな音がしますが、演奏が始まると全く気になりません。アカペラで吹く時など、かえって良いBGMになるくらいです。これが車の音だったら、きっと「うるさいなぁ」と思うことでしょう。
上の写真は、小学３年生のMちゃんが集めた葉っぱの家族。おちびの葉っぱは１センチあるかないかの大きさです。楽譜の飾りにおちびの葉っぱを入れて、大事に持って帰ったMちゃんでした。紅葉はまだまだこれからみたいですよ。１１月３日にはイヴェントがあるようです。その頃には木々が真っ赤になっていることでしょう。
先週、生徒さんよりいただきました、「おきなわすずめうり」というそうです。スーパーボールぐらいのおおきさで、すいかのような縞模様が入っていてかわいらしいです。かわいらしいけれども、これは毒があるので食べられないそうです。家に持って帰って娘にみせたところ、「それ食べられるん？」と娘、「食べられないらしいよ」と私、「なぁんだ・・・」と悲しい会話が続いたのでした・・・。たとえ食べられなくても、真っ赤なしましま模様の実を見ていると、楽しい気分になるじゃありませんか！
