先日はお話の情景が思い浮かぶような曲がすきです!というお話をしました。今日は随分昔のことですが、Sちゃんのピアノのレッスンでとても印象に残っていることをお話します。
「搭の時計」というわずか12小説の曲をレッスンしている時のことです。ちゃんと最後までひけました。でも、ちゃんと最後までひいただけだったなぁ、と思いました。そこで、Sちゃんに聞いてみました。「この時計の搭はどこにあると思う?山かなぁ、街かなぁ?」。Sちゃん少し考えて「街だと思う」と言いました。 そして私が「今は朝かなぁ、お昼かなぁ、夜かなぁ?」と聞くと、すかさず「夜だと思う!」と言いました。夜にもいろいろあるので、「人がたくさん歩いている時間?それとも夜遅くて、シーンとしている時間?」と聞いてみると、すぐに「人がいっぱいいる時間。わいわいしているよ」とこたえました。Sちゃんの頭の中には、もう情景が思い浮かんでいるようでした。そして、もう一度ひいてみると、音が変わっていました。弾き方の指導は何もしていないのに、明らかにさっきとは音色が変わっていたのです。こどもの想像力はすばらしいですね!自然に音色を変えることができるのですから!
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