10月はテレビの番組改編期で、今はその端境期で特別番組ばかりやっていますね。ローカルなところでは、八王子市のゴミ収集基準が大幅に変わります。プラのマークがあるものは分けるそうですが、それ以外の今までの燃えないゴミは燃えるゴミでよくなるそうです。カミさんからの又聞きなので、詳しいことは分かりませんが、何だか混乱しそうです。
しかし、一番の変化は、やはりタバコの値上げ
でしょうね。駆け込み需要で、何カートンも買いだめする人がいるということがニュースになっていました。しかし、現実にはタバコをやめる人が増加することは必至ですね。喫煙人口の減少は時代の流れですが、大幅な減少のきっかけとなるのは、過去の例を見ても、値上げの時です。しかも、今回は今までで例を見ない約100円の値上げですからね。
しかし、止められる人はとっくに止めているでしょうし、今までしぶとく吸い続けてきた人は、禁煙のハードルも高くなってくるかもしれませんね。昔はタバコを止められないのは、意思の問題とされたりしました。南方熊楠や斎藤茂吉など、明治の巨人がタバコを止められないことで、イジイジ悩んでいたりしていたらしいです。
しかし、今では、タバコは意思の問題ではなく、ニコチンによる中毒症状ということが常識になっています。しかし、ニコチンの離脱症状は2~3日と言われ、実際私も2~3日過ぎてからはまったく苦ではなかったものです。しかし、それでも復活してしまう人が後を絶たないという話を聞きます。最近読んだ遺伝子関係の本の中で、ニコチン中毒から抜け出るのが難しい遺伝子がある可能性があるという知見が書かれていました。自分自身の体験や周囲の様子を見ていても、タバコへの依存度はだいぶ人によって違うという印象があります。
一番軽度なのは、ただファッションや形だけで吸っている人で、こうした人はいつでも止められます。次が、生活習慣と結びついてしまっているパターンで、私はこのパターンでした。生活習慣に組み込まれているので、正直なところ一日も止められたこともないくらいでしたが、ニコチンの中毒症状から離脱すると、まったく問題なく卒煙できました。次が、まだ仮説ですが、ニコチン依存から離脱しづらい遺伝子を持っている人で、もっとも禁煙しづらいのが、そういう遺伝子に加えて生活習慣に組み込まれている人ではないかと思います。
ということで、禁煙については、いろいろ言われていますし、これで誰でも止められるというような怪しげな本やサイトもありますが、やり方は人によって一様ではなく、それぞれの人にあったやり方が必要なのではないかと思います。しかし、だからといって、喫煙者のマナーの悪さが許されるということではありません。自分がタバコをやめてから、こうしたマナーの悪さが目につくようになりましたが、自分自身も気をつけてはいても、まったく人の迷惑になっていなかったかといえば、そんなことはなく、恥ずかしい限りです。
がしかし、嫌煙家のタバコは何が何でもダメというような原理主義的なヒステリー反応もちょっとついていけません。タバコが体にいいとはもちろん思いませんが、体に悪いものは、自動車の排ガスや、食品の添加物など他にも山ほどあります。マナーを守らなければなならいのも、何もタバコだけの話ではなく、電車の中や公共の場所での言動などいくらでもあります。問題は、タバコだけの話ではないと思います。
しかし、いくらストレス解消になるとは言っても、他に手段もあるはずですし、体に悪いということが明らかな嗜好品は、やはり縮小の方向に向かっていくのでしょうね。また、これだけ世の中の流れが変わってくると、企業や生産農家への激変緩和措置をしながらも、本来は廃止に向けて政府が動くべきだと思いますけどね(売っていなければ止められるのにといつも思っていた私の持論ですが
)。こうした動きを見るにつけ、本当に止められて良かったと思う私でした。