2007年1月21日に始めたブログですが、当時管理していた散田ドラゴンズのHPプロバイダが提供していたブログサービスが終了することに伴い、2014年9月10日にgoo blogに引っ越しました。
しかし、今度はgoo blogが終了するとのことです。今は、TikTok、Instagram、xなどが主流で、ブログなどは時代遅れなのは承知していますが、一時は半ば日記のように書いてきた者としては、このままなくなるのを看過することは出来ません。
時間が出来たら、Amebaブログに二度目の引っ二度目の引っ越しをしようと思います。
大寒波が続き、大阪でも雪が舞う寒さの中、大阪マラソンが行われ、またまた大記録が生まれました。
多少上げ下げがあったものの、概ね2分58秒/kmの設定タイム通りにペースメイキングして記録の期待が高まる中、30km過ぎの折り返し地点で、まさかのコース間違えで数十m余計に走る事態が発生しました。かつての箱根駅伝での國學院大學の寺田選手のような中継車に付いていってしまった間違いかと思いましたが、終了後、主催者が会見し、本来設置しておくべきコーンを設置していなかったミスだと謝罪しました。あり得ないことですね。10秒程度のロスをしたと見られ、記録がかかっていただけに、どうなることかと思いました。
エチオピアの2選手が抜け出す中、日本人選手も、復活を期す鈴木健吾選手、好調の菊地駿弥選手、初マラソンながら優勝も期待される青学のエース黒田朝日選手、初マラソンの近藤亮太選手、柏優吾選手が追いすがり、自力がある細谷恭平選手は遅れをとります。最初に付いていったのは、鈴木健吾選手ですが、エチオピアの2選手も完全に振り切るには至らず、他の選手も追いすがってきました。そして、ペースが落ちる中、細谷恭平選手も追いつき、誰が勝つか分からない展開です。
しかし、ここから抜け出したのは、やはりエチオピアの2選手でした。これを追ったのが、25歳にして初マラソンの近藤亮太選手でした。そして、驚異の追い上げで追いついた細谷選手が続き、何度か遅れかけた黒田選手も追いすがります。
一時は、エチオピア2選手の優勝争いかと思われましたが、この寒さはこたえたとみえ勢いに欠け、逆に追う近藤選手の足は伸びやかで、ぐんぐん迫り、ゴール直前で2選手をかわしました。そして、一人は完全に置き去りにしましたが、もう一人のアダン選手は、2mくらいでしぶとく食い下がります。そして、本当にゴール直前で、近藤選手をかわして優勝を飾りました。
しかし、です。2位となった初マラソンの近藤亮太選手は、2時間5分39秒で、先日の若林選手の初マラソン日本最高記録を大幅に更新しました。続く、日本人選手は4位の細谷恭平選手が、2時間5分58秒の大会新で自己ベスト更新。6位の黒田朝日選手は、2時間6分5秒で、こちらも先日の若林選手の学生最高記録を2秒更新しました。10秒ロスして更新出来ていなかったら、大問題になるところでした。
他にも、菊地駿弥選手が2時間6分6秒、日本記録を出して以降結果を出せていなかった鈴木健吾選手も復活の2時間6分18秒、柏優吾選手が2時間6分28秒と、多くの好記録が出ました。
気候もあるかもしれませんが、エチオピア選手らと競ってこの成績は、今後の日本マラソン界にとって、とても期待できる結果です。この後、行われる東京マラソンも楽しみですね!
先日の別府大分毎日マラソンで、日本人の本命だった平林清登(國學院大)や大塚、足羽選手など社会人招待選手を破り、箱根駅伝5区の区間記録を出した青学大の若林宏樹が、平林の初マラソン最高、学生最高記録を更新する驚異の2時間6分7秒という記録を叩き出しました。しかも、この大会が初マラソンで、何と引退レースとなります。何とももったいないことです。かつても、青学大の吉田祐也が卒業と同時に引退を決めていてこの大会に出場し、当時の初マラソン2位の記録を叩き出し、引退を翻意した例がありますが、この若林選手はそうではないようで、解説をしていた原監督も煽らないように火消しをしていました。
この若林選手、箱根の山登り区間5区で昨年度も区間2位、今年度は区間記録を出しましたが、「山の神」の称号は与えられませんでした。かつての山の神は、複数回区間賞を取り、その勝ちっぷりも衝撃的なもので、若林選手も強かったですが、そこまでの印象はなかったからかもしれません。しかし、「山の神」のその後は神とは言えない人間に戻って苦闘をしています。
初代山の神 今井正人 マラソン記録 2時間7分39秒 10000m記録 28分18秒15
2代目山の神 柏原竜司 〃 2時間20分45秒 〃 28分20秒99
3代目山の神 神野大地 〃 2時間9分34秒 〃 28分17秒54
今井選手はマラソンや駅伝で長く活躍していますが、日の丸を背負うまでには至りませんでした。東洋大の黄金時代を築いたと言っても過言ではない柏原選手も、ケガに泣かされたということもありますが、社会人ではほとんど泣かず飛ばずで若くして引退しました。神野選手もマラソンでは、メジャーな大会ではほとんど目立った成績を残せていません。
これは、やはり箱根駅伝の山登りの5区がいかに特殊な区間なのかということの証左ですね。現在、大学のトップ選手は、10000mで27分台の記録を持っています。現役大学生だと、東京農大の前田和摩選手が27分21秒52で大学最高、駒澤大の怪物佐藤圭汰27分28秒50、駒澤大のエース篠原倖太朗27分35秒05などです。これに対して、上記の山の神は、皆28分台です。28分台だからダメということではありませんが、山の適性が際立っていたからと言って、マラソンやトラックでは通用しないということですね。
これに対して、若林選手は箱根駅伝の近くで27分59秒53と27分台を出しています。つまり、山の適性だけではなく、トラックでのスピードも兼ね備えているということです。しかも、マラソン練習もしないで望んだ初マラソンで、あの記録です。もちろん、だからといって、2回目以降も同じように走れる保証がないことは、同様の記録を出した平林選手を見ても明らかです。しかし、どうしてももったいないと思わずにはいられません。
初マラソン最高記録・学生最高記録をひっさげて引退するという事実に、他の学生選手、社会人選手が奮起してますます日本陸上が盛り上がるといいですね!
旧聞に属する話ですが、最近のニュース2件について書きたいと思います。
佐々木朗希ドジャース入団!
まずは、佐々木朗希投手のドジャース入団についてです。この件については、いろいろな意見が飛び交っています。
一つは、日本で規定投球回数に達するなどの結果を出さずにメジャーに挑戦するのは早いという意見。一つは、MLBの規定で25歳以下の海外選手は、マイナー契約しか結べず結果として、所属球団に入る移籍金が少額となることから、ロッテに対して恩返しになっていないという意見。一つは、佐々木朗希の兄が2028年のロス五輪に関係の深い広告代理店に所属している関係や山本由伸投手と親しいことなどから、元々ドジャースに入団するつもりだったのではないか、密約があったのではないかという意見。一つは、多くの球団が獲得に名乗りを挙げ、それらの球団に対し佐々木朗希側から近年球速が落ちたことに対する対策を宿題として出し、各球団のレポートを持ち逃げしたという意見。などなど。
それぞれがいろんな意見を持つのは結構なことですが、問題は、佐々木朗希投手の行動がルールに違反することかどうか、ということです。ドジャースと事前合意があったのではないかというのが、唯一のルール違反の疑惑ですが、(真相は分かりませんが)関係者はそれを否定し、MLBも否定をしていて、公式には何もルールに反することはしていません。かつて、ドラフト前日のルール上の空白の1日に契約を結ぶという奇策で世間を騒がせた江川問題は、違法ではないかもしれませんが、脱法というようなもので、大きな批判を呼んだのはやむを得ません。これに対して、佐々木朗希投手には、そのような違法、脱法はありません。
もちろん、感情的に納得できないから、こうした色々な意見が出てくるのでしょうし、それを否定するつもりはありませんが、そうした意見を受けてヒールとなってもという覚悟の上での佐々木朗希投手の行動でしょうし、結果が出なければ色々言われることも覚悟の上なのだと思います。WBCでホームランを打たれた時の悔しそうな表情にも、負けん気の強さが見えましたが、今回の一連の行動にも、いかにも自分の信条に頑固な芯の強さが窺えます。誰にせいにも出来ない環境に身をおいての、彼の活躍を見守りたいと思います。
もう一つ、SNSで「海外で日本人同士で群れる留学生のようだ」というような批判もあったようですが、これなどは反論する意味もない意見としか言えないと思いますね。より高い環境を求めてメジャーに飛び込んでいる彼らが、「日本人がいるから」などという短絡的な発想のわけがありません。ただし、佐々木投手が言ったように「日本人を受け入れる環境が整っているか」ということは、自分のパフォーマンスに影響を与える重要な要素でしょうし、メジャーに適応する上で、欧米人とは身体の違いがある日本人からアドバイスを受けられる環境は重要だろうと思います。それは「群れる」などということとはまったく別次元のことだと思います。佐々木朗希投手は、まだ身体が完全に出来上がっていないということで、ロッテでも相当慎重に育てられてきましたし、結局規定投球回数に達することもありませんでしたが、今後どのようにするかは自らの責任で慎重に取り組むことが必要になるでしょうね。身体を強くするために、大谷翔平選手のようにウエートトレーニングで身体を大きくすることが本当にパフォーマンスを上げることにつながるのかどうかは分からないですからね。確か三浦知良選手だったと思いますが、かつて世界で通用するフィジカルを手に入れようとウェートトレーニングを身体改造をしたら、スピードやキレを失ったことがありました。そういうことも含めて、佐々木投手自身の責任においてのメジャー挑戦が始まるのだと思います。
大阪国際女子マラソンニューヒロイン誕生!
外で昼飯をさくっと食べてテレビで観ようと思っていたのですが、思いのほか時間を食って、観始めた時には、10数km過ぎで、大阪の女王とも言える松田瑞生選手が遅れ始めていたところでした。
トップグループは、昨年優勝のエチオピアのエデサ選手を筆頭に、日本人は、パリ五輪で6位入賞した鈴木優花選手(第一生命)、引退から復帰して1年経っていない伊澤菜々花選手(スターツ)、早稲田大ではランニングサークルに所属していたという小林香菜選手(大塚製薬)の三選手でした。
鈴木優花選手もマラソンは5回目とそれほど経験があるわけではありませんが、どの大会でも安定した成績を残りており、何よりも五輪代表を決めるMGCで優勝し、過酷なパリ五輪で6位入賞した力は圧倒的と思われました。すると、小林香菜選手が一旦遅れながら一度は追いつきましたが、最初に三選手から遅れていきました。
次に、やはり復帰から間もない伊澤選手が遅れ、鈴木優花選手とエデサ選手の一騎打ちになるかと思われましたが、自己ベストを大きく上回るペースで走っていた鈴木優花選手も徐々に遅れを取りました。しかし、鈴木選手も諦めずに、エデサ選手との差を縮めては離され、縮めては離されを繰り返して、最終盤にさしかかりました。
すると、ここで遅れていたはずの小林香菜選手の小柄な身体が少しずつ大きくなり、ヒタヒタと迫ってくるではないですか。小林選手は、小柄で典型的なピッチ走法なため、お世辞にも「美しいフォーム」とは言えません。一方、鈴木優花選手は、長い足の膝から先が前にしっかり伸びるストライド走法で本当に「美しいフォーム」です。しかし、この大きなフォームは、いったん遅れ始めると、なかなか元に戻すことが難しいようです。対するピッチ走法は、途中ペース変化でスピードを上げられると対応が難しいかもしれませんが、ずるずるペースが落ちないという利点があります。終盤、鈴木選手が3分16秒前後/kmから3分30秒/kmにペースを落とす中、小林選手は逆に、落としていたペースを3分16秒/km前後に上げていき、グングン鈴木選手との差を縮め、残り800mで遂に鈴木選手を捉え、スピードがあるはずの鈴木選手がついていくことはできませんでした。
当然のことながら、小林選手は亀のように遅いわけではありませんし、鈴木選手が相手を見くびり手を抜くような選手ではないのですが、あまりに対照的な二人であり、あまりに劇的な終盤での逆転劇だったため、思わず「ウサギとカメ」の寓話を思い出さずにはいられませんでした。
一般にはまったく無名の小林香菜選手は、歴代10位の好タイムで一躍世界陸上代表の有力候補に躍り出ました。一方、敗れたとはいえ、鈴木優花選手も自己記録を大幅に更新し、チャレンジした中で安定した成績を残したことで、今後がますます楽しみです。一時停滞していたマラソン界も、男子も女子も楽しみが増えてきました。
野球も、マラソンも、世界での活躍が楽しみですね!
元日は、上州路を走る社会人・実業団のニューイヤー駅伝を見るのが恒例となっています。毎年、いろんなドラマがありますが、今年は例年になく、わくわくしたような気がします。
というのも、前橋市の群馬県庁をスタートする1区は、各チームとも遅れを取りたくないため、中継所近くまで大集団で牽制し合うことが多いのですが、今年は有力選手が多いにもかかわらず、GMOの吉田祐也選手(青学大)が最初から迷うことなく先頭で押していく、積極果敢なレース運びをしたからです。吉田選手と言えば、青学での箱根駅伝を最後に引退し一般就職を考えていたものの、直後の別大毎日マラソンで当時初マラソン歴代2位の記録をたたき出したことから翻意し、陸上界に残ったという珍しいランナーです。そして、あの大迫傑と契約した新興のGMOに所属するなど、あまり前例にとらわれない人なのだと思います。そうしたレース運びに、徐々に選手が絞られていきます。他の有力ランナーは、3000m障害でパリ五輪で入賞したSUBARUの三浦龍司(順天大)、箱根駅伝のスターで優勝候補筆頭トヨタ自動車の吉居大和(中大)といますが、虎視眈々と狙っていたのは、昨年1区で転倒して本領発揮できなかった旭化成の20歳の長嶋幸宝(西脇工)でした。私も有力選手ばかりを注目していて気づきませんでしたが、一番涼しい顔をしていました。見事なレース運びでした。
続く2区は、最長21.9kmのエース区間です。ほとんど秒差のなかったGMOの今江勇人(千葉大院)がすぐに先頭に立ち、後ろには、マラソン日本記録保持者の富士通の鈴木健吾(神奈川大)、パリ五輪マラソン代表の小山直城(Honda)、旭化成の茂木圭次郞(拓大一高)という錚々たるメンバーを引き連れ走ります。そのうち、じりじりと背中のライバルを引き離す一方、トヨタ自動車のスーパールーキー鈴木芽吹(駒大)、マラソン日本歴代2位のKao池田耀平(日体大)がGMO今江選手を追い上げますが、最後までリードを守って、しかし、僅差で3区につなぎます。先頭争いには絡めなくても、安川電機古賀淳紫、中国電力菊地駿弥などが、ごぼう抜きを演じて盛り上がりました。
3区の先頭を行くのはGMO鈴木塁人(青学大)ですが、独特なフォームに勢いはなく、すぐにパリ五輪1万m代表のトヨタ自動車の太田智樹(早大)に並ばれます。更に、同じくパリ五輪1万m代表だった旭化成の葛西潤(創価大)はかなり離れていた距離を縮めて、前を行く二人に並びました。その後、GMO鈴木が遅れると、太田と葛西の併走となり、葛西がそのまま出ようとしますが、最初に無理してハイペースで追いついたのがたたり、最後は太田に付いていくことができず、本命トヨタ自動車が首位で、外国人選手が出場できる短いインターナショナル区間4区につなぎます。
以前のインターナショナル区間は、まだ差が付いていない2区だったため、激しいごぼう抜きがありましたが、ある程度差がついた4区ではそれほど大きな変動はなく、トヨタ自動車のキバティが旭化成のキプルトとの差を広げ、5区につなぎました。
5区のトヨタ自動車西山雄介(駒大)は、2022年世界陸上マラソン代表にして、パリ五輪代表の最後の枠を目指す東京マラソンで好走するなど、盤石かと思われました。2位を走る旭化成の大六野秀畝(明大)は華はありませんが、安定感があるベテランランナーですが、序盤なかなか差は縮まりません。一方、その後ろからやはり優勝候補のHondaのパリ五輪3000m障害代表の青木涼真(法大)がハイペースで迫ります。大六野に並ぶと、そのまま引き離すかと思われましたが、そこは大六野も実力者ですし、ハイペースで飛ばした負担もあるでしょうし、大六野は青木にしっかりついていきます。すると、盤石と思われたトヨタ西山が徐々に近くに迫ってきます。横腹に差し込みが起きたようで、大ブレーキです。青木と大六野にかわされ、3位に後退しました。さらに、最後は青木が大六野もかわして、首位で6区につなぎました。
11.4kmと短い6区は、Hondaが無名に近いルーキー久保田徹(大東大)、旭化成は12月に1万mで好記録を出したものの、こちらも無名に近い齋藤涼(秋田工)ですが、追いつ追われつしつつも、ほとんど差が変わらず、12秒差で最終7区につないでいきます。
7区では、これまでもゴール前での激しいデッドヒートが演じられてきましたが、今日もそんな展開になりそうになってきました。しかし、これまでと違って、かなり予想が付きやすい展開となっていました。トップを走るのは、Hondaの中山顕(中大)ですが、1万mのベストタイムは28分09秒92で、マラソン中心の活動をしているのに対し、追う旭化成の井川龍人(早大)のベストは27分39秒05と日本屈指のスピードランナーです。つまり、スプリント勝負になったら、旭化成の井川に分があるということです。ただ、無理して追いついたりしたら、そういうシナリオにはならないかもしれませんが、井川はしゃにむに追うことはせず、ジリジリと中山との差を縮めていきます。追われる中山も二人の持ちタイムを当然知っているわけで、先頭を走っているのに、その表情には焦りがまじまじと表れており、かなり汗もかいています。5kmくらいで井川が中山に追いつくと、そのまま抜くことはせず、ピタッと後ろに付きました。1区のGMO吉田の飛び出しとはまったく逆で、ここは完全に勝負に徹する作戦です。自分よりスプリント能力のある選手に後ろに付かれ、風除けにされたHonda中山選手は気の毒でしたが、それが嫌であれば、その前にもっと差を付けておくか、自分から離しにかかる勝負をかけるしかありません。
結果は、Honda中山も振り切ろうという気持ちはあったのでしょうが、それだけの力は残っておらず、逆に残り500mでスパートをかけた旭化成の井川に引き離され、涙を飲みました。旭化成はエース相澤晃(東洋大)を欠きながら、5年ぶり26度目の優勝を飾りました。太田、西山、田中秀幸など実力者に、吉居、鈴木芽吹というスーパールーキーを加えたトヨタ自動車の連覇は堅いとまでは言わないまでもかなり可能性が高いと思われましたが、そんな簡単ではありませんでした。そして、トヨタを倒すのは、小山直城、青木涼真、伊藤達也というオリンピアンと、箱根駅伝を沸かせたヴィンセント(東京国際大)を擁するHondaと言われていましたが、それは旭化成でした。エース相澤晃が欠場し、これまでの主力鎧塚哲哉、市田孝などではなく、私のような素人には無名の長嶋幸宝、茂木圭次郞、葛西潤、齋藤涼、井川龍人らの選手は、1位、6位、2位、4位、1位と安定した成績を残しました。旭化成の総合力が見事でした。
昨年、大谷翔平選手が10年7億ドル(当時1,014億円)のスポーツ史上最高金額の契約を交わした時は大きな話題となりましたが、今年、ワールドシリーズで、ドジャースの大谷選手と対戦したニューヨーク・ヤンキースからFAとなったファン・ソト外野手が、同じニューヨークのメッツと、15年7億6500万ドル(日本円1,176億円)の契約を交わし話題となっています。
しかし、その話題のなり方が、大谷選手と比べるものばかりで、やや気の毒な感じではあります。
曰く、大谷選手が97%が後払いだったのに、ソト選手は後払いなしで、自己中心的(大谷選手の考えは素晴らしいですが、ソト選手が後払いなしも別に悪いことではありません)。
曰く、大谷選手は、観客動員、グッズの増収のみならず、多数のスポンサーを球団にもたらすが、ソト選手にはそうした力はない(大谷選手が日本企業にスポンサードされるのはすごいですが、ソト選手とは関係のないことです)。
曰く、ソト選手は、打撃はすごいが、守備力に不安があり走塁もたいしたことがないが、主力投手としての力もあり、走力もある大谷選手ほどの価値はない(大谷選手がいなければ、このような比べられ方はしなかったと思います)。
ファン・ソト選手は、26歳にして、本塁打201本、安打934安打と、将来性だけでなく、現在でも非常にすごい実績を残しています。それが、7億6500万ドルがふさわしいのかどうか分かりませんが、それに対する評価は彼自身が背負うしかなく、それを選択したのが、彼なのですから、それを外野がとやかく言っても仕方がないのではないかと思います。
エンゼルスで大谷選手と同僚だった、トラウト、プホルス、レンドンなどは高額契約をしていましたが、ケガが多く満足な活躍が出来ない時期も多くありました。そうした結果に対して、ファンから彼ら自身が評価され、球団が評価されるのですから、ファンは期待を込めて結果を見守るしかないでしょうね。



















次回があるかどうか分かりませんが、次に活かせるように、前回のラップタイムとの比較を分析します。
今回 前回
~5km 33:50 27:49 +6:01 前回は明らかに飛ばし過ぎ。今回は自重。
~10km 32:07 29:26 +2:41 前回はまだオーバーペース。今回はまだ前がつかえて自重。
~15km 31:09 30:27 +0:42 今回は少し良いペースに。
~20km 31:06 31:28 +0:22 ペース保つ。
~25km 30:58 35:09 -4:11 少しペースあがり、前回失速したため、大幅に前回を上回る。
~30km 33:01 43:56 -10:55 今回もややペース落ちる。直前の5kmがやや上げすぎ?
~35km 36:50 44:56 -8:06 今回はここから失速し、前回よりましだが、前のラップより縮まる。
~40km 38:34 44:45 -6:11 更に終盤失速し、前回よりましだが、また前ラップより縮まる。
~42.195km 19:05 21:13 -2:08 最後の2kmは、前回と同じくらいと思ったが、多少はまし。
ネット 4:47:10 5:09:09 -0:21:59
ということで、次回があるか分かりませんが、今回、素人ランナーに一番厳しい20~25kmで一番ピッチをあげてしまったのが、終盤の失速につながったような気がします。反省を次ぎに活かすのが、自分の取り柄とは思っていますが、今はまだリベンジの気分になれないので、またしばらく考えてみたいと思います。
前回は翌日仕事でしたが、今回は次の日も休みを入れ、相模原市の湯楽の里に「湯治」に行きました。普段は烏の行水の私ですが、この日は1時間以上滞在しました。特に、ジェットバスがちょうど痛くなっていた腿のあたりをマッサージしてくれて良かったです。

何度も書いてきましたが、マンガを超え過ぎです。
もう朝からニュースやワイドショー、SNSでもこの話題で持ちきりでしょうから、今更私ごときが何か書くまでもないのですが、自分自身の気持ちを記す日記のつもりで書いておきたいと思います。
今朝、出勤前のニュースを見ている時点で、大谷翔平選手は1打席目もう少しでホームランという二塁打、すかさず盗塁を決めて一足先に50盗塁を達成しました。すると続く2打席目もヒットで一三塁となった後に楽々盗塁を決めて51盗塁。3打席目は左中間を破るヒットで三塁を狙うもタッチアウトで二塁打。ここまで3打点と絶好調と思っていたら、何と出勤前に4打席目まで回ってきて、特大の49号ホームランを放ちました。
ここで出勤となりましたが、ここまで4打数4安打、1本塁打、2二塁打、2盗塁、5打点と、あっぱれな数字です。さすがにこれ以上は望めないと思いましたし、実を言うと、ここからの1本が大変なのではないかと密かに危ぶんでいたのです。
というのも、一時は自身の62本の本塁打記録を更新するのではないかと思われていた、ヤンキースのジャッジ選手ですら、16試合もホームランが出ずに足踏みしましたし、ヤクルトの村上宗隆選手も王さんに並ぶ55本を打ってから、最終戦で56本を放つまで、60打席足踏みするなど、どんな名選手でもスランプやプレッシャーと無縁ではないからです。
しかし、そんな心配をいとも簡単に(ではないのでしょうが、そう見えるくらい見事に)飛び越えてしまうのが、大谷翔平選手です。
何と、5打席目は左翼に50本目の2ランホームランを放ち、50-51を達成すると、マリーンズが勝負を諦め内野手を登板させた6打席目では、これまた特大の3ランホームランを放ち、51-51で締めくくりました。
何と、6打数6安打、3本塁打、2二塁打、2盗塁、10打点という、ドカベンでも出てこないような数字で、史上初の50-50を達成し、大谷翔平選手が熱望してきた初のプレーオフ進出も決めました。これで、松井秀喜選手の116打点という日本人最多打点を更新する120打点として、本塁打と打点の2冠もほぼ手中にしましたし、一時は10本以上離されていたジャッジ選手の53本にも2本差となり、両リーグトップも見えてきました。
これまで、DH専任選手のMVP獲得がなく、アメリカメディア、評論家の間でも、どれだけ大谷翔平選手が活躍してもMVPはない、という論調でしたが、この前人未踏の50-50(実際は51-51)をこのド派手な活躍で達成して、一気にMVP濃厚な気配です。対抗馬とされるメッツのリンドーア選手は、守りの要である遊撃手である点が高く評価されているようですが、現時点で打率.271、本塁打31、打点86、盗塁27は、やはり大谷翔平選手と比べると見劣りがします。大谷翔平選手は、2022年本塁打を34本打ち、投げては15勝、防御率2.33ながら、本塁打を62本を放ったジャッジ選手に大差で敗れました。これを考えると、今年の51本塁打51盗塁の大谷選手は、2022年のジャッジ選手も勝るとも劣らないと思いますし、今年のリンドーア選手は、2022年の大谷選手を凌ぐとは思えないからです。
「上には上がある」とは、最高だと思ってもさらに上があるということですが、大谷翔平選手には当てはまらないように思います(もちろん、ご本人は絶対にそう思っていないところが一番すごいところですが)。
1988年にホセ・カンセコが40-40クラブを創設して、過去5人の名選手がその名を連ねています。
1988年 ホセ・カンセコ 42本塁打 40盗塁
1996年 バリー・ボンズ 42本塁打 40盗塁
1998年 アレックス・ロドリゲス 42本塁打 46盗塁
2006年 アルフォンソ・ソリアーノ 46本塁打 41盗塁
2023年 ロナルド・アクーニャJR 41本塁打 73盗塁
アクーニャの73盗塁が群を抜いていますが、本塁打・盗塁の両方で見ると、42-42をクリアしたロドリゲスが最高で、大谷翔平選手は、43-43以降、誰も達成したことがない道を歩んでいるのです。
レギュラーシーズンでどこまで記録を伸ばすのかも楽しみですが、大谷翔平選手が熱望していた「ヒリヒリするような9月」を迎え、最高のポストシーズンを過ごしてほしいですね。
パリ五輪も閉会を迎えようとする中、毎度のことかもしれませんが、今回の大会でもいろいろな問題が起きました。(柔道、バスケ、サッカーなどでの)誤審疑惑・ルール問題、(不正はないでしょうが、疑われても仕方がないような)柔道でのデジタル抽選、女子ボクシングでの性別問題(とそれに派生したデマ、誹謗中傷問題)、前回から続く選手への誹謗中傷、などです。これらについては、既にいろいろ言われているので、ここでは触れません。
そんな中、日本選手は今回も大活躍でした。フェンシングが大躍進したほか、馬術や近代五種、セーリングなど普段脚光を浴びることもない種目もメダルを獲得しました。
一方、大本命と目された選手のまさかの敗退も多かったです。
その筆頭は、女子柔道の阿部詩選手でしょう(敗退後の号泣問題も賛否を呼びました)。女子レスリングの絶対王者と言われた須崎優衣選手の敗退も驚きでした(破ったインド選手の決勝前の体重超過での失格も衝撃でした)。大本命ではないかもしれませんが、水泳のエース格の本多灯、女子バトミントンの山口茜らの敗退、岡の活躍で救われましたが体操エース橋本大輝の不振、メダルが期待された男女サッカー、男女バレーの敗退などもありました。
私も寝不足になりながら、結構テレビ観戦しましたが、勝った試合よりも負け試合の方が多かったかもしれません。勝った試合は何度もニュースで繰り返しやるので、ものすごい勝利の数のような気になりますが、多くの負けの上にこうした勝利があるのだと改めて思います。今回のパリ大会でも、前回の東京や前々回のリオの敗戦を糧に勝利を手にした選手がいるように、次のロスを目指す選手もいるでしょうし、この後オリンピックの舞台に立つことがない選手もいるかもしれませんが、この経験は決して無駄にはならないと思います。
多くの感動をありがとうございました。そして、今後もがんばってください!
昨年は優勝を逃しましたが、今シーズンもリーグ戦1位となった王者埼玉パナソニックワイルドナイツに対し、東芝ブレイブルーパス東京が挑む決勝が行われました。東芝ブレイブルーパスは、東芝府中時代からの強豪ですが、トップリーグ時代の2010-2011年シーズン以来、優勝から遠ざかっています。
東芝ブレイブルーパスには、躍進した日本ラグビーを支えてきたリーチ・マイケルがおり、一方、埼玉ワイルドナイツには同じく日本代表を支えてきて今日が最終戦となる堀江翔太がいます。しかし、気分としては、常勝軍団の埼玉ワイルドナイツよりも、東芝ブレイブルーパスに肩入れしたくなります。その他にも、両チームには、坂手淳史、ベン・ガンター、松田力也、ディラン・ライリー、山沢拓也(以上埼玉)、ワーナー・ディアンズ、ジョネ・ナイカブラ(以上東京)などの日本代表が先発メンバーに名を連ねたほか、マリカ・コロインベテ、ダミアン・デアレンデ、リッチー・モウンガなど世界的プレイヤーも先発した超豪華な試合で、観客は54,000名を超えました!
試合は、松田のPG2つで埼玉が6-0とリードするも、前半27分ナイカブラがタックルされながらもゴールラインにグランディングするトライ、モウンガの難しいゴールも決まり、6-7と逆転。さらに35分には、モウンガがPGを決め、6-10とリードを広げる。そして、前半終了間際に、再びナイカブラがビックゲインでゴールラインに迫ると、100m10秒台の世界的ウイングのコロインベテがナイカブラを引きずり倒し、トライならず。しかし、このプレーに対して、テレビジョン・マッチ・オフィシャル(TMO)の判断が下されました。結果、コロインベテがナイカブラのユニフォームの襟のあたりを両手でつかんで引きずり倒したプレーが危険なプレーと判定され、コロインベテはイエローカードで10分のシンビンとなりました。
前半はそのまま終了し、後半5分には対面のコロインベテがシンビンで退場となっていたミスマッチをナイカブラがついて2つめのトライを決め、モウンガのゴールも決まり、6-17とリードを広げました。しかし、時間はまだまだあり、リードされても横綱相撲を展開する埼玉相手に油断はできません。すると、後半23分にベン・ガンターが相手ゴールライン手前で相手ボールをジャッカルすると、自分でそのまま持ち込んでトライ、松田のゴールも決まり、13-17と追い上げ。さらに、後半28分連続プレーでつなぐ埼玉は最後にSHの小山がボールを受けてゴールラインに飛び込みトライを決め逆転、松田のゴールも決まり、20-17としました。
残り時間は、10分。さすが王者埼玉がこのまま突き放すのかと思われました。しかし、後半34分タッチライン沿いをゲインした選手(FBの松永選手でしたか)がタッチを割る前にボールを戻し、その後桑山に代わって入っていたWTB森がトライを決め、逆転!と思われましたが、ここでまた、TMOの判断。タッチラインを割っていなかったかと、その後のプレーでスローフォワード(ボールを前に投げること)がなかったの確認でしたが、いずれも問題なしの判定でトライが認められました。レフリーの音声とともに、堀江選手の「うそっ!」という声も入っていました。残り時間も少なくなってきた中、思わず口をついて出たのでしょうね。
しかし、埼玉も当然諦めません。後半から出場の堀江選手は、これまで同様インパクトプレーヤーとして、ボールをもって果敢に突っ込んでいきます。何度かの連続攻撃のあと、再び堀江選手にボールが渡りましたが、ここに東芝選手が激しくタックルに行き、倒れる寸前、堀江選手がパスを出します。しかし、ボールは前に投げられたように見え、思わず「スローフォワードだろ!」と声を出していました。しかし、プレーは続行され、コロインベテ選手に渡ったあと、今度は右サイドに展開、FB山沢から後半交代で入った快足WTB長田がクロスでスイッチし、東芝ディフェンスを切り裂き、見事なトライを決めました。やはり、東芝は勝てないのか、と思ったら、またまたTMOが入りました。私が思わず声を出した、堀江選手のパスについてでした。TMOの結果は、やはりスローフォワードの判定で、トライはキャンセルされました。
80分を告げるホーンがなり、東芝ボールのスクラムです。東芝がボールを出して、外に蹴り出せば、勝ちが決まります。しかし、そうは簡単に勝たせてはくれません。今日は東芝がずっとスクラムで押して、何度も埼玉の反則を誘っていましたが、ここでゲームを切らすわけにはいかない埼玉がプレッシャーをかけると、たまらずスクラムを落とした東芝がコラプシング(わざとスクラムを崩すこと)の反則を取られてしまいました。埼玉は、タッチに蹴り出し、ラインアウトから逆転トライを狙います。東芝ゴールライン手前であり、東芝大ピンチです。
そして、ラインアウトからのボールが乱れたラックに飛び込んだ、今日の攻撃の殊勲者ナイカブラが今度は何とジャッカルを決めて、埼玉のペナルティが取られました。これで、勝負ありでした。モウンガ選手がタッチに蹴り出し、ノーサイドとなりました。
本当に好ゲームでした。そして、東芝は湯原コーチが4年前に36歳の若さで急死したそうですが、選手は優勝の報告をするまでお墓参りはできないと話していたそうです。これでしっかり墓前で優勝の報告ができますね。おめでとうございました!
大谷翔平選手にはこれまでも随分驚かされてきましたが、電撃的な入籍報告に始まり、煙に巻くようなインタビュー、球団SNSでの奥さんの写真公開と、見事な情報コントロールで日本中を驚かすと同時に、祝福ムードに包まれたのも束の間、ソウルでのパドレスとの開幕戦後に、水原一平氏のドジャース解雇との衝撃的なニュースが飛び込んできました。
解雇の原因となった水原一平氏の巨額の賭博借金問題は、さしもの大谷翔平選手にも想定外の出来事だったに違いありません。また、この問題が明るみになる前に、水原一平氏がスポーツ専門局ESPNのインタビューに対して、「自分の借金を大谷翔平選手が肩代わりしてくれた」と発言し、翌日にそれを撤回したことから、水原一平氏は大谷翔平の身代わりなのではないか等々、様々なあらぬ疑いを招き、大騒動になりました。
大谷選手を信じていたものの、何ら情報がないので、私自身も多くのファンと同様モヤモヤしていたのは事実ですが、昨日の早朝、大谷選手の口から完全否定の声明が出されました。話せないこともあるとの言葉もありましたし、質疑応答もありませんでしたが、事の経緯を時系列で事細かに説明しての完全否定でした。
私は「そうだよな。大谷選手がこの件に関与していて、いつもと同じように普通に過ごしていられるわけがないし、ましてや大谷選手が嘘をつくはずがない」と納得しましたが、この会見をもってしても、まだいろいろと批判や、意見がやみません。
一番代表的なものは、「なぜ、水原一平氏が大谷翔平選手の口座に勝手にアクセスできたのかアクセスできたのか、についての説明がない」というものです。それをもって、いまだに大谷翔平選手を疑う論調もあるようですが、そんなことを調べれば分かることですし、今や捜査機関に委ねている問題なので、わざわざ言うはずがないと思います。「話せないなら話せないと言えばよい」と知ったように言ったコメンテーターもいましたが、大谷選手は会見冒頭で「現在進行中の調査もあるので話せることは限りがある」とはっきり言っています。
ロサンゼルス・タイムズは、「オオタニは私生活について何も知られていない。オオタニがいったい誰だか分からない中で、彼が信じられる人がいるだろうか」と疑問を投げかけたそうです。これが、アメリカ国民の一般的な反応なのか、この記者の主観的な考えなのか分かりませんが、私たち日本人から見たら、まったくナンセンスです。私生活が分からないとその人の人となりが分からないなんて私は思いません。大谷翔平選手がこれまでに示してきたパフォーマンスは、彼が野球に全精力を傾けていなければ出来ないものであり、私生活なんて分からなくても、十分に彼を信じるに足ります。逆に、私生活を切り売りするような芸能人の方も多くいますが、そうした方々よりも、何も言わなくても、野球の結果を出し続ける大谷翔平選手の行動の方がはるかに説得力があります(王選手や、イチロー選手、松井選手なども同じですね)。
最後に、したり顔で「通訳一人に頼りすぎ」とか、「(金銭管理などで)大人になれ」などという声もありますが、これについてもまったくナンセンスだと思います。弁護士や税理士に任せたとしても、悪さをされるときは悪さをされます。過去に、信頼した人に裏切られた例は枚挙に暇ががありません。また、金銭管理だけが大人ではありません。大谷翔平選手ほど野球のために自分を律して行動できる人はいません。これこそが大人であり、金銭管理で大人にならなければいけないのは、いきなり大金を手にして、遊興や贅沢品に浪費し、引退する時には無一文になってしまうような選手です。大谷選手は誰よりも稼ぎながらも、誰よりも金銭に関心がないことをもって、「大人ではない」というのはまったく的外れです。「7億円も盗まれて気づかないことがあるだろうか」などの意見もありますが、(大谷翔平選手の言っていることが正しい前提で言うと)そもそも大谷選手は被害者であり、余計なお世話な意見です。
あまりにも衝撃なニュースであるため、しばらくこうした外野の無責任な意見は続くでしょうが、大谷選手自身はこれまで自分がコントロールできることだけに集中してきたように、自分のパフォーマンスに集中していくでしょう。しかし、心配なのは、裏切られた水原一平氏については、大谷選手自身が信頼していたという自分自身の「判断」だったということです。この自分自身がコントロールできる「判断」が間違っていたことに大きなショックを受けていたことが、会見からも伝わってきました。これについても、とやかく言う人が大勢いるでしょうが、これも私は仕方がないことだと思います。水原一平氏は、賭博をしてお金を使いこんだこと以外は、本当に大谷選手のことを思い、自らの職務を誠実に務めていたのだと思いますし、大谷選手もそれを疑うことは難しかったのだと思います。そういう意味では、水原一平氏は自ら告白したようにギャンブル依存症という病気だったのだと思います。残念なのは、こうした事態になる前に、大谷選手に相談出来なかったことでしょう。大谷選手自身も自らがコントロール出来ることとして、そんなことを思っているかもしれません。そんなことなどで、いろいろとこれからも思い惑うことで、パフォーマンスが低下することがないことを祈るばかりです。
そんな中で唯一の救いは、こうした事態になる直前に伴侶を得たことですね。これまでは水原一平氏と二人三脚だったかもしれませんが、これからは奥様と二人三脚でこの状況を乗り越えて欲しいと思います。
3週続けて五輪をかけたマラソン大会があって、自分のジョギングがちょっとおろそかになります。
2月25日の大阪マラソンは、林田・小林の両日本人ペースメーカーが律義にペースを刻みましたが、詰めたい雨が降るあいにくのコンディションの中、パリ五輪の3枠目に入るための2時艱5分50秒を目指す千種たちは遅れをとり、初マラソンで対象とはならない國學院大3年の平林清登選手が、学生最高かつ初マラソン日本記録を上回る2時間6分18秒で優勝し、既に五輪出場を決めている小山直城選手が2時間6分33秒の自己ベスト更新で3位に入りました。将来の逸材の誕生と五輪出場選手のよい調整の機会となりましたが、3枠目を目指す選手たちにとっては、あいにくのコンディションでした。
3月3日の東京マラソンは、既にいろいろ話題になったように、ペースメーカーが酷すぎました。もちろん、ペースメーカーを置き去りにして、日本記録を更新した前田穗南選手のようにペースメーカーはあくまで目安とすべきということなのでしょうが、それにしても東京のペースメーカーは素人目に酷過ぎました。結果、五輪連覇中の王者キプチャゲですら10位に沈む高速レースの中、途中転倒しながらも粘りの走りを見せた西山雄介選手が日本人トップの2時間6分31秒の自己ベストをたたきだしましたが、41秒及ばず文字通り涙をのみました。男子マラソンで涙を見るのは珍しく、見ているこちらもうるっときました。
そして、今日3月10日は、名古屋ウィメンズマラソンで女子の五輪ファイナルチャレンジでした。2大会連続の五輪出場を目指す鈴木亜由子選手、7年前の名古屋での初マラソン自己ベスト更新を目指す安藤友香選手、MGC4位の加世田梨花選手が注目選手でしたが、今日も途中ペースメーカーが次々脱落し、向かい風も強く徐々に目指すべき設定タイムの日本記録ペースから徐々に遅れましたが、3選手とも魂の走りを見せました。鈴木亜由子選手が最初に遅れましたが、地元の声援を背に文字通り歯を食いしばって前を追い、最終的にはトップに肉薄する自己ベストでの3位となりました。日本人トップに立ったものの、外国人選手2人に遅れをとっていた安藤選手は、前の一人が途中棄権した後、トップの選手を追いかけ、ゴール直前でトップに踊りでると、7年前の自己ベストを更新する2時間21分19秒で初優勝しました。目指していた五輪出場はかないませんでしたが、安藤選手自身7年前の初マラソンの自己ベストを更新できていないことがトラウマのようになっていたため、ゴール後は悔しさよりも喜びが勝っているように見えました。7年前の名古屋は私も見ていましたので、感慨深かったです。
ということで、結果として、この3大会で五輪出場を決めた選手は出ませんでしたが、競争により確実に日本の力は底上げが図られているように思いました。世界のトップとはまだ大きな差はあると思いますが、頑張ってほしいです。
大抵の人は、昨日が仕事納めで今日から年末年始の休みでしょうが、大晦日まで仕事がある私は、今日が年内の休み納めということで、走り納めに行ってきました。






そして、年間累計は
2023年 1,669km 6.16/km
今年は、1月に事情があってあまり走れず、2月から3月にかけて引っ越しなどもあり、序盤距離を稼げませんでした
が、後半だいぶ走り込み、ほぼ昨年並みとなりました。ただ、10km四方はほぼ平坦だった高崎と違い、アップダウン
のある八王子では、タイムが落ちました。
2009年 1,409.4km 5.42/km
4ヶ月分欠けているので、実質2,000kmを超えていると思います。
2010年 2,178.2km 5.55/km
3年目にしてピークですね。
2011年 2,053.2km 5.47/km
2月には八王子夢駅伝に出場しました。翌月にはあの東日本大震災が起きました。その時に
もかなり走っていました。今考えると、それが良くなかったのかもしれません…。
2012年 1,614.2km 5.56/km
右足甲に脂肪瘤が出来るなど、やや停滞。走り過ぎた結果か?
2013年 1,823.4km 6.10/km
踵の痛みで、年末にジョギング休止。
2014年 1,049.8km 6.25/km
前年末の休止から2ヶ月休むも、復帰後も調子上がらず。
2015年 811.1km 6.07/km
復帰後も調子上がらず、夏には肉離れ的な症状で、また長期離脱。
2016年 186.9km 6.25/km
1月にある程度戻したものの、3月に事業所の管理職に異動となり、ジョギング完全休止。
2017年 353.8km 6.28/km
就労環境がやや改善し、5月くらいから少しずつ再開するも、1年以上間が空くと、なかなか
ペース戻らず。
2018年 676.6km 6.17km
休みの日しか走らないので、なかなか距離は伸びず。
2019年 1,185km 6.11/km
本社に戻り、休みが定期的に戻ったので、規則正しく走るように。
2020年 1,442km 6:10/km
本社勤務2年目で規則正しい生活でだいぶ距離が伸びました。
2021年 1,174km 6:08/km
2月に転倒して脱臼したり、群馬に単身赴任後、夏休み中に入院・手術などがあり、やや伸び悩み。
2022年 1,680km 6:10/km
休みだけのジョギングであるものの、毎回20kmくらい走りだいぶ距離伸び、14年間で5番目の距離です。
初めてマラソン大会にも参加しました(惨敗でしたが…)。