アカペラな日々 - "Sakata Coro a Cappella" Since April 9, 2009

合唱団"Sakata Coro a Cappella"で指揮の傍ら作曲・編曲,たまに歌に励むOyaji。の活動&日常

初めてのコンクール東北大会の曲■津軽の音素材による混声合唱「四季」より 1.春

2018年06月18日 | 音楽系(合唱,作曲・編曲など)
私は勉強も一番ノッていた高二の秋「合唱指揮を始めるには酒田混声合唱団(酒混)の門をたたくしかない」との思いで入団した。
ちょうど高校の方は県大会でコンクールも敗退し,酒混が県1位でまさに東北大会に向けた練習を始めたところだった。
聴けばわかるが,擬音もやたら多い,全体像のつかめない曲だ。
必死に譜面を読むが,周囲についていけない。
後で知るが,その演奏は完全に譜面と違っていた。
さらに指揮者と歌のテンポも違うという高等技術だ(苦笑)
どんな曲か,ときかれて詳しく答えるのは野暮で「所々に津軽の色んな音が出てくるので楽しめばよい」というのが正解か。
私も変だとは思ったのだけど,県大会では審査員から「セリフが津軽弁でない」ということを強く指摘されたそう。
私の耳にも酒田弁しか入ってこない(笑)

津軽の音素材による混声合唱「四季」より 1.春
演奏:慶應義塾大学理工学部・国立音楽大学混声合唱コールマイヤー 2008年11月
指揮:塚田佳男

うーん,速すぎてこれは付いていけない。
三味線の速弾き大会みたいで,ホーハイ節の味も出ない。
セリフだが,これは津軽弁ではない。ネイティブに尋ねる気はないのか?(笑)
というか,国内では琉球の言葉と双璧の津軽弁だ,我々もそうそう語れない。
(というか楽譜に半端な高低アクセントみたいなのを描いているからイケナイ)
また,脚色が多いので,後半は合唱らしくなく楽しめる?とい面はあるかも。

津軽の音素材による混声合唱 四季
同志社混声合唱団こまくさ
指揮 林洋介

慶應の出も強烈だが,こちらはやけにゆっくりすぎる。
冒頭の「ボンボンボンボンボン」あたりで既に裏拍が表になってるし。
そのあたりも昭和50年コンクールの酒混と一緒だ(苦笑)
セリフだが,これは津軽弁ではない。ネイティブに尋ねる気はないのか?(2回目)
遊びの幅が少ない,古いタイプの合唱だな。

どちらも大きくほめられる演奏ではないけれど,慶應の方が津軽の音の一つ一つを変化を以って表現しているのは買える。
兎にも角にも,たまたまたどり着いて懐かしいものを聴かせてもらった。

これを演奏した当時の酒混は,やれるだけでも,勢いがあったのだな。
おかげで初めての東北大会に行かせてもらった。
当時たぶん三十代の田中正義先生,副指揮者でコンクールの指揮をされた関谷さん(いずれも故人)本当にありがとうございました。
ここで学んだおかげで社会人でも指揮者となり,混声から職場の男声,他にも女声と,末永く勉強することになったのです。

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