アカペラな日々 - "Sakata Coro a Cappella" Since April 9, 2009

合唱団"Sakata Coro a Cappella"で指揮の傍ら作曲・編曲,たまに歌に励むOyaji。の活動&日常

Sakata Coro a Cappellaの12月練習は「White Christmas」を即興演奏

2010年12月19日 | 音楽系(合唱,作曲・編曲など)
「わが団」の練習は,月にたったの1回,しかもラテン語のアカペラばかりやっているため,身内周辺で「たまには耳慣れた曲も歌いたい」との声も出ていたので,自分で書き下ろし..やっぱアカペラだけど..な曲を音取りして2,3度合わせてみた。

さすがに「歌いづらい」「すぐには無理」って声もあったが,次回が1月であり「時期が合わない」こともあって,練習終了時に再度合わせて終了した。

やる前に「一夜限り」と宣言しておいたので,まあ,これで終わり,日の目を見ることは,もうないだろう(笑)

酒田フィルハーモニー管弦楽団によるサン・サーンスを聴く...電子楽器は似合わない

2010年12月19日 | 音楽系(合唱,作曲・編曲など)
去る11月21日(日),姪がピアノで,義甥がバイオリンで出るので,酒田フィルハーモニー管弦楽団(通称:酒フィル)の定演を聴いてきた(ただし,姪の出る,サン・サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」だけ)
なかなか珍しいプログラムで,オルガンはもちろんだが,グランドピアノがオケの一構成員として入っており,そのソロ部は姪の友人が,さらに連弾部で姪が(やっと)出てくるものだった。
指揮は,当地ではおなじみの,井崎正浩氏だ。

「コンサート用オルガン使用」(パイプオルガンなどないため)との触れ込みで聴いてみたが...金額は高いのだろうが,所詮は電子オルガンではないか。
弾き手は「姪の友人のピアニストの友人?」らしく,そこそこ上手だとは思うのだが,ともかくニギヤカで,発音タイミングとかピッチとか,理論的には大半において酒フィルが悪いのかもしれないが,そもそもオーケストラに電子音ってのがリスク的に大きすぎたようだ。

もちろん,選曲から全てにおいて,井氏によるところが大きい。
音楽は,同調しなければハモらないし,私などにとって,ハモらない音楽はノイズでしかなく,途中からは居るだけで厳しい場面もあった(せっかく可愛い姪たちの連弾を聴きに行ったのに)
彼は「ディナーミク」系の作りが好きなのだな,と実感させられた。

というのも伏線があり,さらに2ヶ月ほど前に遊佐のホールでも井崎氏・ソルノク市立交響楽団の演奏会を聴いている。
その時は,「ヨーロッパの音楽をヨーロッパ人が奏でる,というのは素晴らしく,心に響く」と感じたものだった。
が,指揮者が常に音量方向を求めていて,オケの味を引き出せていないと思えた。
てことで,今回,改めて確信したわけです。

今回の酒フィルは,大音量を求められ,繊細さに欠ける方向になるとともに少しピッチが落ち気味,そこに電子音の大音量で突っ込みタイミングのオルガン音が入るものだから,聞く耳には優しくなかった訳だ(酒フィルの良さって,何だろう?)

てことで,団員の皆さんがどうこう,とは全く思っていないのだが,そんな感じだった。

動かない音,動かさない指揮者...11月3日の酒田市民音楽祭より

2010年12月19日 | 音楽系(合唱,作曲・編曲など)
動かざること山の如し...風林火山の一,本来は武田信玄の戦への対応を言ったものだが,音楽家,特に指揮者はこの言葉をもってほめられることはないだろう。

いきなりの閑話だが,ちなみに6月の合唱フェスティバルには,私のところも参加させていただいた中,客観的な「耳」では,IKさんの振った「コールShion」の昭和の歌は大好きだった。
あと酒田混声合唱団の一部,さらには酒田四中のブストが良かった。
自分が口笛を吹いたのだが,遊佐混声が歌った武満徹の「小さな空」も,透明感のある音が良かった。
(私のところは,リハーサルまでの音のズレは解消したものの,アゴーギクを何とかする余裕はなかった,ハンセイ!)

で,先月の市民音楽祭に戻るが,昨年が体調不良だったこともあり,2年ぶりに聴かせていただくこととなった。
が,結論から言えば,参考になる演奏は,ほとんどなかった。
強いて言えば,酒田混声合唱団の「真昼の星」("心の四季"より)は良かったと思う。
しかし,良かった理由が「動かない美しい音」だったのだ。
同団の「風が」(同)は動きが乏しく,解釈も違っている部分がしばしば聴こえていた。

IKさんの2団体は,彼女の指揮(=意図)も私には(いつもどおり)伝わるのだが,如何せん,歌っている人たちに伝わっていなかったように思う。
動力と車輪は動いているのだが,途中のシステムが力を伝播していない,って感じだろうか。

また,Rコールの彼女には,いつも期待しているのだが,今回は「熱気」が感じられなかったように思う(体調わるかったかな?)
そして「普通に歌ってもなかなかハモれない日本語の曲」って選曲だったようにも思う。
6月のバイオリンもだったが,何か音楽とコーラスが同調していない。
奇をてらわずに,ノーマルな曲からはじめれば,もっと力を出せるのではないかな?などとも思う(思う×3)

話題が最初に戻るが,総じて思うのは「音が動いていない」ということ。
そして(一部を除き)それを動かさないのは指揮者だということ。
作曲家の書いた,たくさんの動きのある,理解されずに演奏される曲たち...
出したら伸ばしっぱなしの音,決めたらとにかく守られてそのまま発せられるテンポ,オマケで...直せないピッチ。
残念だけれど,事実は事実,人のことは言えない自分も,常に自分に言い聞かせ,実現させていかなければいけない,と思わされた。