アカペラな日々 - "Sakata Coro a Cappella" Since April 9, 2009

合唱団"Sakata Coro a Cappella"で指揮の傍ら作曲・編曲,たまに歌に励むOyaji。の活動&日常

Sakata Coro a Cappella 十曲コンサート 10.「はるかな友に」(磯部俶)

2016年04月28日 | 音楽系(合唱,作曲・編曲など)
・結成5周年 初めてのチャリティによるコンサート
・開演 平成26年10月13日(月・祝)14時
・場所 チャーチ・オブ・ゴッド 酒田キリスト教会 ニュー・チャペル
・意図あり,逆順でご紹介していきます("十曲コンサート"の割に18曲+アンコ2曲=計20曲)
【映像と音声に微妙なタイム・ラグがあります】

・はるかな友に
 詞 磯部俶(とし)/曲 磯部俶
・指揮 池田修一

[司会]
 今度は,遠い地の人を思いやる曲,2曲を続けて歌います。まさき君や,辛い状態でがんばっている人たちに響けば幸いです。
 最初に,戦後間もなく,早稲田グリークラブの指揮者でもあった磯部俶が作った「はるかな友に」を歌います。
合宿所で興奮して眠られない新入生らを何とかしようと作られたそうですが,まだ物も金も乏しかった頃,合宿に参加できない学生も多く「はるかな友に」という題名を与え「おやすみ楽しく」とやさしく諫(いさ)める秀作です。

Sakata Coro a Cappella 十曲コンサート 10.「はるかな友に」(磯部俶)


※自分のコーラスへの好評を書くのは余り好きではなく,少し気恥ずかしいところだけれど,あえて書こうと思う。

 指揮者というのは,少なからず「計算」をして振るものだが,この曲のメロディーの出来の良さには驚いた。
 響きなどもとても良いのだが,聴いたことのない音感をしている。
 内声も良い。
 私はいつも,平行音が多かったりするアルトに「その音の良さを感じて」「そのアルトの支えの美しさが曲を引き立てる」「伸ばしているような音でも,ソプラノと同じく動くと遥かに美しい」等々,意を尽くして説明するのだが,特に音感の良い彼女は,良く分かってくれていた。
 もちろん,テナーも同様だ。出しゃばらず引きすぎない。
 結果,私の計算など簡単に裏切られ,コーラスの皆さんの出来は,私の大事な耳と心にとって,かけがえのない財産となったのである。

【郡山第五中】くちびるに歌を

2016年04月28日 | 音楽系(合唱,作曲・編曲など)
私は,この合唱コンクール東北大会での演奏を聴くだけのために,遥々200km以上の距離を郡山市民文化センターまで足を運ばせた。
聴き終えて私は,シナリオもなく,ただただ泣いた。
なぜ泣けたのだろう,それは理屈ではない。
きっとこれ以上に大人びた演奏であれば泣かなかっただろう。

震災があり,「合唱団お江戸コラリアーず」が郡山や仙台に,合唱をとおして支援しに来てくれたそうだ。
その翌年くらいになるのだろうか,郡山五中の小針さんは,まだ中学生という「最上級の楽器」で,アンサーソングに仕立ててくれたのだと思う。
そして,この年から,全国大会中学校,同声・混声の部・二冠という前人未到の偉業を成し遂げ,かつ連覇していく。

中学生だから,少しく音程の甘さなどもみられるが,それ以上に中学生だからこその透明性やハーモニー,そして小針さん特有の「アゴーギク」は,意外性に満ちて私を取り込む。

そして,私は同意する。
昔,お聞きした,音楽史学者の皆川達夫先生の「涙腺が緩む」という話に。

【郡山第五中】くちびるに歌を


ちなみに,来る5/29(日)14:00,酒田市民会館希望ホール(大ホール)において,酒田混声,鶴岡土曜会,コールShionのジョイントがあり,この曲も合同で演奏される。

個々の団体には大きな期待をしていないものの,ソプラノのR子ちゃんが出る,というのもあるけれど,この演奏を聴きたくもある。

けれど,イメージを壊されるくらいならホールを出てしまうかも!?...(苦笑)
ちなみに,お代は,1k円です。