平井康三郎 月夜(福島高校)第11回全日本合唱コンクール
全国3位という賞だったようですが,県代表も地方代表も1校のみだったと思うので,3位は今の金賞で問題ないのかな?と思います。
この頃,東北に合唱の息づくのはまたまたで,全国に名を馳せたのは同じ福島の国鉄郡山工場(男声)だけだったと思います。
今となって言われていますが,福高の石河清さんは,国鉄郡山の鈴木武司などとともに「楽都郡山」「合唱王国福島」の礎を築いたお一人と言われます。
作曲は平井康三郎ということで,信時潔の合唱編曲を聴いた時のように,歌曲らしさを感じさせます。
シンプルに,月夜の道を歩いている印象を,演奏の中から持ちました。
最後の方のポルタメントなどは普通,合唱にはさせません。
あと,時代がかった盛り上げの大仰さは目立ちますね。
いまだと評価は分かれるでしょう。
特に,演奏と録音の古さもあるのですが,サイドメニューが目立ちすぎていて,メロディーは聴きにくいです。
ただ,これほど古い(私の生年です(笑))男声合唱を聴いたことがなかったものですから,色んな意味で感動しました。