幸せのカケラ

人と違っていい。
自分らしく生きる自分を好きでいていい。
笑顔で毎日を過ごす人が増えることが、世界平和への秘訣。

街の色は街の個性

2007-08-08 21:34:38 | 色のおはなし
某漫画家さんの赤白縞々住宅が問題になっています。
問題になっている所は私の生まれ育った街。


赤白ハウスで住民から苦情が出るのは当たり前かもしれません。

色彩には様々な心理的効果があります。
それは使い方ひとつで良くも悪くも作用する。

いくら個性の時代とはいえ、
同時に癒しの時代・心の時代・ロハスなんていう言葉を耳にする機会が増え、
そういうことに人々の意識が向かっている中で今回の問題は何だかなぁと個人的には思います。


「個性」を謡って周囲を不快にするのなら、
それは個性ではなくて単なるわがままじゃないのかな。


  


高校時代、私は進路がなかなか決まりませんでした。

でもそんな日々の中で、自分の中に強烈に印象づけられたものがありました。


地理の時間に学んだ

 「都市計画」


ヨーロッパのとある都市の上空写真。

綺麗に都市計画されたその街は、
上空から見るととても美しく、色彩統一され、外側は緑に囲まれて魅力的でした。


 うわ~、行ってみたい!!


それまで「都市計画」なんて言葉も知らず、
当然そんな考え方は全く未知のものだったのですが、
私はその1枚の写真に惹きつけられました。

そしてヨーロッパ都市計画をしている人が東京の上空写真を見て放ったひと言に苦笑。


 「汚い街だね。まるでゴミ溜めみたいだ」


計画された美しい街が当たり前の世界に暮らしていたら、そりゃそうよね。



10年後、ロンドンを訪れた私は計画されたその都市計画にうっとり。

あの時見た写真はここだったのかも…。


イタリアの水の都・ベニスは色彩も含めて建築基準がとても厳しく決められたいるそうです。

すべては景観と文化を守るため。

 「一番新しい建物は40年くらい前のものかな」

これを聞いたのが今から10数年前。

もしそのまま新しい建物が建っていないのならば、
50年前に建てられた建物が最も「新築」ということです。



「個性」とは自己中心的になってわがままを押し通すことではありません。

周囲との調和を図りながら自分らしさを出していくことです。

1人1人のちょっとした心がけや気遣いで街は生まれる、生まれ変わる。


 「あの街のカラー」とは「あの街の個性」ということ。


誰しもが、暮らしていて心地よいと感じられる街を創っていく…
それが「美しくて住みやすい」ということなんじゃないのかな。

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
同感です (miki)
2007-08-09 12:15:21
建築やの私も、都市計画の重要性を強調したい一人です。
ランドマーク的存在と利己的な表現は紙一重ですが、どこでラインを引くか難しいところですね。
勉強になりました。ありがとう。
10月に会えるの楽しみにしてます。
返信する
> mikiさま (ひろ)
2007-08-09 16:11:32
この件に関してのある弁護士さんのコメント。
「赤白の縞々がダメならじゃあ真っ赤ならいいのか、真っ白ならいいのかってことですよね。線引きが難しい」
でも私はそれを聞いて「そうかなぁ…?」と思いました。
極言論を言って揚げ足とりをする前に心理的影響と環境計画のことをもうちょっと勉強してくれたらなー…と。

わざわざ広島から飛んできてくれるの嬉しいです!
待ってま~す!
返信する
Unknown (イカマユ)
2007-08-10 16:52:18
縞々のお家はテーマパークだったらユニークだと思うんだけど、平穏な住宅街だったら目立ちすぎるって…。

なんか最近、アーティストとか有名とかお金持ちだから何でもやって良いっていうのが多すぎる
ような気がする。

確かに誰もが思いつかない事しないと生き延びれない
時代かもしれないけど、周りとの気配りも
大事じゃないかしら。
返信する
> イカマヨさま (ひろ)
2007-08-10 17:52:37
確かにテーマパークだったら「へんなお家~!」で笑って済んだかもしれませんね。
私も「お金さえあれば何でも許される」みたいな世の中の雰囲気はちょっとおかしいと思います。

チャクラを見てもイエロー(エゴ・自分)の次はグリーン(ハート・バランス・調和)。
「個性」という言葉が間違った方向に独り歩きしてしまっているような感じですね。
人は一人で生きているわけではないのにね。
返信する

コメントを投稿