週刊 最乗寺だより

小田原のほうではなく、横浜市都筑区にある浄土真宗本願寺派のお寺です。

勝田山 最乗寺
045-941-3541

ぽかぽかパン屋

2011-05-17 01:54:53 | ひとりごと

私も坊守(母)も無類のパン好き。
あんまりお寺っぽくない嗜好かもしれませんが、好きなものは好きなのでゴメンなさい(笑)

去年はついにホームベーカリーを購入し、家でもパンを焼くようになりました。
レーズンを始め、カボチャやチーズ、くるみ、胡麻、コーンなど、いろんなものを混ぜこみ試行錯誤。
先日、チョコマーブルパンを成功させたときは、自分で自分を褒めてあげたい気分になるほど浮かれてしまいました。(←タイミングなど結構むずかしいのです)
     

もちろん、パン屋さんのパンも大好きなので、見かけるとついつい購入してしまいます。
昨日も通りがかりで入ったスーパーの中でパン屋さんを発見し、気がつくと大好きなクルミパンをトレイに乗せていました。

そのトレイをレジに置くと、50代くらいの女性の店員さんが、私の周りをチョロチョロ動き回る龍くんを見て、「カワイイわねぇ」と声を掛けてくださいました。
そして、こう続けられました。

「お母さんになれて良かったわねぇ。私も嬉しかったから」

…それは思いがけない言葉でした。
私に掛けられる言葉の多くが、龍くんの成長を喜んだり、龍くんを気に掛けての言葉ばかり。
そういう言葉に対してならば、いつも通り「おかげさまで」と返すところでしたが、私自身に対しての言葉を掛けられたことに戸惑い、一瞬考えて「ありがとうございます」とお答えしました。

「お母さんになれて良かった」
こうストレートに言われると、なんだか自分はいろんなことを忘れていたんだなと気づかされます。
私一人ではお母さんにはなれなかった。
両親がいなければ、夫がいなければ、子供がいなければ、私はお母さんにはなれなかった。
私がお母さんになるために、尽力してくれた先生や看護師さんがいてくれた。
一生懸命生きようと、龍くんがガムシャラに頑張ってくれたから、私はお母さんになれたのだ。

「お母さんになれて良かった」
そう素直に思えるのは、お母さんとしての私を支えてくれている大勢の力があってこそ。
そう素直に思える幸せは、私を支え続けてくれている全てのご縁からのいただきもの。

店員さんの身の上までは分かりませんが、その幸せをずっと大切にしている方なのかもしれないと思うと、なんだか私の心もポカポカあったかくなりました。

さてさてパンのお味は…ほんのり甘くて美味しかったぁ♪
近くにあれば、しょっちゅう行けたのに…。
ちなみに、近くのパン屋さんで一番のお気に入りは市営地下鉄ブルーライン・中川駅近くにある「パン工房 Juneberry」です。
お近くの方はぜひご賞味くださいませ。