週刊 最乗寺だより

小田原のほうではなく、横浜市都筑区にある浄土真宗本願寺派のお寺です。

勝田山 最乗寺
045-941-3541

愛すべき子供たちへ

2011-05-10 01:32:27 | ひとりごと

昨日は龍くんと友人の家にお邪魔してきました。

友人は先月の4月8日、お釈迦さまの誕生日に赤ちゃんを出産。
 (過去記事→http://blog.goo.ne.jp/saijoji/d/20110415
産院で陣痛の苦しさをメールでリアル中継してくれたため、友人の出産は私にとっても感慨深いものでありました。

さて、待ちに待ったリトル・ブッダとの初対面です。

   

かーわーいーいー♪
小さい子は何でこんなに可愛いんでしょうか?
久しぶりに、首のすわっていない赤ちゃんを抱っこしたので少し緊張しましたが、腕の中にある軽くとも確かな重みが愛らしく、こんな頃もあったなぁと懐かしい記憶が蘇ってきます。

しかし、赤ちゃんに嫉妬し始めた龍くんに腕を引っ張られ、回顧録の頁めくりも終了。
そんな龍くんが、何よりも可愛く思える親バカな私でした。

さて、こんな親バカ思考で思い出しましたが、「可愛い」を「愛することができる」と読んだ人がいました。

漢文に出てくる「可」という字は「べし」と読ませます。
その言葉の響きを聞くと、「~しなさい」「~しなければならない」といった、命令や強制という印象を与えますが、「べし」は必ずしもそういう意味だけはありません。
「べし」は「できる」という意味の、可能や当然、推量、決意を意味することもあります。

愛することのできる存在をいただいたことに感謝し、これから先、何があろうと愛していこうという決意を腕の中の赤ちゃんに誓う。

言葉にすると、阿弥陀さまの誓願を思い出しましたが、今回は友人の赤ちゃんがメインなのでこの辺で(笑)

「平和な時代に生んであげられなくてゴメン」と呟いた、友人の言葉が忘れられません。
けれど、こんな時代に生まれたからこそ、人の痛みの分かる優しい子に育つと信じたい。
友人が、その願いを込めてつけた、赤ちゃんの名前のとおりに…。