18日土曜日、松川浦、磯部へ、今日は「もや(靄)」がかり、霞んでいました。いつもの葦の小島に流れ着いた小舟があり、そこにアオサギがとまって、じっと考えているようにも、餌をねらっているようにも見え漢詩「江雪」の釣り糸を垂れる孤舟の翁にも映るのでした。今日は、ハシブトガラスがいないせいかシギが近くで採餌しています。オバシギ、オグロシギですね、ヒドリガモの群れは300羽ぐらいいるでしょうか。
やがて冬が
千山(せんざん)鳥の飛ぶこと絶え
万径(ばんけい)人の跡 滅(き)ゆ
孤舟(こしゅう)蓑笠(きりゅう)の翁
独り釣る寒江(かんこう)の雪
訳
あらゆる山には飛ぶ鳥の影が消え、あらゆる径には人の足跡が消えた。
ポツンとある一つの舟には蓑笠の老人が独りでこの雪の川で(この浦で)釣り糸を
垂れている。