「いじめをふせぐ処方箋」(16 )
『育てたい表現力』ーアルシンドの覚書―(補足)
「対話力」をつけるためには、「会話」への理解をふかめることです。国語科のなかで、取り立てて学ばせることも必要です。
子どもたちに気づかせてほしいことをあげてみました。
「会話」への理解を深める
―「会話」について学ばせたい項目―①
・「話す言葉」には、演説、スピーチ、教授、対論、対話、会話、独り言、叫び…など多岐にわたる。(この話し言葉のカテゴリーは、順に意識的か無意識的かで並べてある)
□会話はそのはたらきによって分けられる。
①伝えるはたらき
②願いであったり、つもりであったりすることを伝えるはたらき
〈いいきり―断定〉〈推量〉〈伝聞〉
③たずねるはたらき・問いかけるはたらき こたえる
〈断定的な質問〉〈推定的な質問〉〈相手の意志的なことがらをたずねる文〉
④命令・依頼・誘いかけなどのはたらき
*〈仮定〉〈うちけし命令〉〈勧誘〉〈念おし〉〈感動をこめた確認のひとりごと〉〈程度のはなはだしいことを感動をこめてのべる場合〉〈反語〉
*ときにははっきりとした働きかけを示さないものもある。
*会話の種類による特徴
③ では、「ね」「かな」「か」「の」「のか」「ですか」「なんだ」
②では、文の終わりに「よ」「ね」がつくこともある。
□「会話」は、双方向で展開される。
・「会話」は、聞き手に、感想を求めるときがある。
・会話は、答えをもとめたり、行動を求めたりするときがある。
・「会話」は、「あいさつ」のように深い意味がないばあいがある。
□「会話」のしくみ・構造
・「会話」では、主語と、述語の関係が近づく。
・「会話」では、語順を自由にいれかえている。倒置が多い。
・「会話」は、単語や一音で展開するときもある。
・「会話」には、省略がある。途中でとぎれる場合がある。
余韻を持たせる場合
中断する場合がある。
・「くりかえし」「言いなおし」が多くある。
・「指示語」「間投詞」が多く使われる。
・指示語は、その場にいなければわからない。
・ことばには表さない「会話」もある。
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