はじめての一年生-11
こえのえんそく
きょは、よいてんき。子どもたちの声といっしょに、「四つ角です。車に気をつけて。」という、先生の声もきこえてきました。わたしの母校の小学校の一年生の遠足でした。
門の外へ出て、手をふりました。
はじめて持った一年生との遠足を思い出しました。
こえの えんそく
教室日記・4月28日(金)
《学校から高取山の登り口まで》
せんせい、おにぎり 3つ、だから せんせいにあげる。
ぼく、あげない のこしたら、あげる。
ああ、じぶんち みえた。
せんせい、ぼく Cとうだよ。
3くみと、1くみと あわせて なんにんになるの。
せんせい、ぼく、Bとう。
みんな、ぬまやまのうち?
ぼく、そうせいじが はいってるんだ。
せんせい、まえせんげん、いくの。
あそこの、ずうっといくと あるでしょ。あめんぼう、いっぱい いるんだよ。おれ、とったんだよ。
みきお、とったんだよな。
さかみち、つかれるなあ。
せんせい、このこ、あいしているんだよ。
あの、とんがった やまに、のぼったんだよ。
くたびれちゃったよう。
あー、みえた。たかとりやま!
せんせい、きょうで たかとりやま、ひゃくにじゅっかい。
せんせい、もうすぐ そばに、あるみたい。
せんせい、ゆういちくん しょっちゅう くるんだって。
みえるじゃん、あそこでしょ。あきひろと ふたりで、とことこ、おうだんほどうを あるいて かいだんまで いったんだよ。
《大仏・石ぶつあたり》
あしが、つかれる!
もう すこしだ。
すんげー つかれえるのえ- あそこのかいだん。
また、あそこの かいだん のぼっていくんじゃん。
やまだ!
ここ、かみさま? だいぶつさま?
あった! あったぞ!
せんせい、あっちの やまから ほとけさま みえるよ。
せんせい、あんな おおきいよ。
だいぶつさまって、ほとけさまより えらいんでしょ。
せんせい、ふろしき ひいて ひとやすみ しようよ。
せんせい、いまから たべたい。たって られないよ。あさ、たべてきたけど、おなか ぺこぺこ。
せんせい はやく いこう。
だいぶつ おとこか おんなか。
あぐらかいてるから おとこ。
おさけ もっているから。
あついなー。
あーあ。
せんせい、たんぽぽ。
《浅間山ちかく》
わー、だいぶつが ちっちゃいな。
おい、みきお、ぼくらのまちも かってきたから あげるな。
この きいろい はな しってる。
やまぶき。
すごい おうちある。
せんせい そろそろ おべんとうをたべようよ。
せんせい、いま みえた うみ、おっぱまの うみかな。
せんせい おべんとうに するの。たべたいから いったんだよ。
さっき、これで すりむいちゃった。
のど、からから。
おうちが いっぱい みえる。
うみも、みえる。
せんせい、はらくん、べんきょう たべるんだって。
やまみたいの でこぼこに なっているね。
とおったこと あるよ、2かいもあるよ。
あしがいたいから こうしてるんだ。
かつみくん、もっと ゆっくり、せんとう かわっちゃうよ。
あっ、わかった。もしかしたら この した いくんでしょう。
《頂上近く》
あっ、ちょうちょ。ちょうちょが いたよ。てんとうむしも いたよ。
あっ、むしが いた。やった!
あついよ。
あついよ。
きみわるいよ、ゆうれい でてくるみたい。
せんせい、ここ ずっといくと、じんむじ いっちゃうよ。
《おべんとう》
せんせい だれも おべんとう たべる ともだち いないよ。
せんせい、おべんとう したで、おかしが うえなの。
《帰り道、学校へついて 地べたへ ぺったりすわるまで。》
せんせい、よくみると ずしのほうまで みえるね。
せんせい、まるごと みかん あげる。
すべりますから きをつけてください。
たんぽぽ さいてるね。
たなかそうりだいじん。
ここ、くるま とおる。
あそこ とめてあるから くるま こないの。
きいろい はな やまぶきの はなだね。
さっき わたしが いった はなでしょ。がっこうへ くる とき あるの。つくえの よこに いろんな はなが かいてあるから、それで おぼえるの。
さて、ここへ きたら 2れつに なるのかな。
せんせい つかれたの。
たかとりしょうがっこうって 2くみまでした ないのね。1くみが あかで、2くみが きいろ。
かわいそう。
おまえの おかあさん くそでべそ。
えんそく たのしかった。
おともだちと あそぶの おもしろかった。
あくつ あくつ ばいばい。
□学校に集まる時間8時40分。学校出発が9時10分。学校に帰ってきたのが12時50分。さようなら1時。「声の遠足」全員無事、終了。(途中からメモ用紙が少なくなり、省略しています。)
遠足のときにも、子どもの「ことば」をひろってメモをしました。でも、長い列をつくってあるいていると、いつも先頭は、たいてい背の順の低い子と決まってしまいます。そこで、教師が、子どもたちの先頭にいるだけでなく、子どもたちの列の中にはいって声をかけたり、最後尾にいって、ことばをひろったりもしました。
□「先頭、交代!」
このあとの、校外学習のときなど、比較的あんぜんな場所では「先頭、交代」を繰り返すという歩き方をとるようにしました。
このときは、いつも教師が先頭で、ある距離を歩いたら、「せんとう、こうたい」と号令をかけます。そうすると。そのとき先頭にいた子(二人の場合もあります)は、二番目の子に先頭をゆずり、その場でみんなが通り過ぎるのをまち、一番最後につくという方法です。
子どもたちの多くは、先頭を歩きたい、先生のそばにいて、先生に話しかけたい、そんな気持ちをもっていると思ったからです。
また、結構、変化があって、子どもたちは、この「先頭、交代」をたのしんでいました。
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