講演会 どうぞお出かけください!
詳しいことは、このブログで調べてください。
明日の、講演はつぎのことをふまえて話させていただきます。興味のあるかたは、どうぞ、お出かけ管愛。このあとの16ページまでの資料を、ご希望の方はご連絡ください。読んで、ご意見をください。そして、子どものための作文教育について考えましょう。
□東作協主催・作文教育実践講座・巡回講演資料
2018・5・19(新渡戸文化小学校)
講演は 3時よりより
ゆたかな文章表現力を育み、深い学びをつくる
―ことばの学習に、ていねいさをとりもどそう―
綴方理論研究会 日本作文の会会員
国分一太郎「教育」と「文学」研究会会長
田中 定幸
Ⅰ 私の考えるつづり方・作文教育
一 生活つづり方・作文教育のねらい
「教育であって 国語教育であって 文章表現指導である作文教育」
「教育」本来のねらい
・子どもたちの自然や社会への認識、人間についての理解をひろめふかめ、ただしくゆたかにする。
・ものごとをとらえ、また、とらえなおす過程と、それを文章に表現する過程とを、きちんとむすびつけたところで、子どもたちの認識諸能力(観察するちから、知覚し認知するちから、記憶し表象するちから、すじみちただしく思考するちから、ゆたかに想像するちからなど)をのばしていくこと。
「国語教育」のねらい
・みずからが文章をかくという言語活動のなかで、つまり言語の使用のなかで、日本語の発音・文字・単語・文法・語い・文体などについての自分の知識をたしかめ、とぎすますようにさせること。
「文章表現指導」のねらい
・「はじめ」「なか」「おわり」のくみたて・構成をもつところのひとまとまりの質のよい文章をかく能力をのばすこと。(注―1)
「文章表現指導」の結果として育つもの・育てられるもの
・心の解放と心の成長・学習集団の成長
・学力
・コミュニケーションの力
・教師の子ども観、指導論・人間観・社会観
・一人ひとりの子どもの生活や心をしることができる=子どもをとらえることができる
二 つづり方・作文教育で重視する文章表現
つづり方・作文教育では、子どもが生活の中で興味・関心をしめしたこと、また、体験をとおして考え、感じたことを題材として文章に表現させることを何よりも大切にしてきました。また、その指導は、子どもの成長・発達とも結びつき、効果的に文章表現力を身につけさせるだけでなく、ものやことへの認識のしかた・操作のしかた(認識諸能力)もみにつけさせてきました。
そのために、子どもが選んできた題材を書きつづることとあわせて、次のような文章表現活動を「順次」展開し、また、「くり返し」取り組ませるようにしてきました。
(1)話したいこと(知らせたいこと・思ったこと)を、そのとおりに書くこと。
(2)「ある日、あるとき」に起きた出来事で、考え感じたことを文章に書くこと。 →「ある日型―Ⅰ」
(3)「何日もつづいたこと」を、時間の経過にそってとらえて、文章に書くこと。 →「ある日型―Ⅱ」
(4)「いつもあること」くりかえし経験していることを説明するように文章に書くこと。→「いつも型―Ⅰ」
(5)「いつもあること」くりかえし経験していることを、事実を入れて説明するように書くこと。→「いつも型―Ⅱ」(資料2)(注―2)
こうした活動を「単元学習」として位置づけ、「文章表現表過程」にそって指導を展開します。「文章表現指導過程」とは、表現意欲の喚起→取材・題材の指導→構想・構成の指導→叙述・記述の指導→推敲の指導→鑑賞の指導であり、こうした指導を通して、文章の書き方(表現の方法)と表現技術を習得させます。(資料p1より)