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ぷちとまと

FC東京、もう飽きた。

表現の自由

2007年06月05日 01時59分44秒 | 雑記
先日観た演劇が、何度思い返しても好きになれないし、いい作品だと評価することができないのはなぜだろうかと、しばらく考えていました。

何となくピンときたので、まとめておきたいと思います。

その劇団の舞台は、昨年の秋と先月末の2回観たのですが、それぞれ明治政府、GHQという巨大な力が背後にあって、力なき者はどうすることもできないぞと。それに「お国のためになんたらかんたら」みたいな。

安易過ぎる設定がNGなどと言うつもりはありません。問題なのは、そういった背景を描く以上は、いざとなれば母国を捨てたり、国家と差し違えたりする覚悟があなた方にはあるのですかということです。一度ならともかく、二度やられると見過ごせません。ミラン・クンデラやアゴタ・クリストフの作品の持つ「すごみ」と較べると、僕にはハッタリにしか見えませんでした。文学と演劇の違い、世界的な作家と小劇場の劇団の違いなど、単純に比較できない要素はあるだろうけれども。漠然とした記憶しかありませんが、チャップリンの『独裁者』も然り。誰があの作品を安易だと批難するでしょうか。

もし、先に書いた覚悟があるのだとしたら、こんなこと書いて申し訳ないとは思います。でも、僕には届きませんでした。20年前の小説の方が、はるかに斬新で衝撃的でした。もしあの脚本の評価がかなり高いものであったなら、僕は演劇観賞には向いていないということになるのでしょう。

要するに、脚本だけが気に入らないのであって、他にはこれといって言いたいことはありません。演技や舞台には迫力があるし、特定の役者さんLOVEということになってるみたいだし(笑)、機会があればまた観たいとは思っています。今後は、時代設定などをチェックしてから行くかどうか決めるでしょうが。

普通ここまで書いたら「二度と行くかボケ」なんでしょうけど、つくづく僕っていい人ですよね。
こんなこと書いてるのがバレたらアク禁かもしれないけどw