ぷちとまと

FC東京、もう飽きた。

スモールフットボール対決

2006年04月03日 01時47分09秒 | 足球
野球に疎い僕でも、WBC報道でスモールベースボールなんて用語を耳にしまして、いやはや、なんとも。意味を取り違えてるかもしれないけど、そんな言葉は控え目に言えばいいのに。

ということで、FC東京は次節、磐田との「スモールフットボール」対決です。以前とは違って、気持ちが全然高まってきません。
磐田の監督、山本某のサッカーが小さいことはアテネ五輪で世界中に発信されましたが、迎え撃つ東京のガーロも、それを上回る勢いで小さなサッカーをやってます。今度は誰をマンマークするのでしょうか。

小さいといえば、ファンも小さくなりました。
信じられないことに、負け試合の後に愚痴っぽいメールとか来るんです。それが信じられないという感覚を共有できないのが寂しいのですが。
負けず嫌いだから勝負にはこだわるとか言ってるんですが、どうしてそんな人が愚痴メールなんて出すんでしょうね?(笑) 寝惚けてるんでしょうか。
あのね、本当に負けず嫌いな人は、そういう時には人知れず悔しがったり泣いたりするんですよ。安っぽさをアピールしてるようなもんです。そういう感覚を共有できなくて残念です。

僕は先輩の東京サポに向かって、負けて泣きごと言ったことなんてありません(後輩にもないですが)。
アウェーで磐田に大敗しても、帰りの道中は「国立の加賀見のゴールは泣きましたよねぇ」とか、果敢に挑んで敗れた2001年ホーム磐田戦の話などをしてる訳です。
ケロッとしてたからといって、悔しくないはずがないんです。そんなこともわからんアホは、加賀見のゴールを100回見て泣けという感じです。

すべてがうまくいってた訳ではないけど、勝っても負けても潔いのが東京だったはず。
もちろん勝ちたい気持ちはあったけど、それ以上に「東京らしさ」へのこだわりがあって、だからこそ前述の国立での磐田戦では、平日の雨の中の試合にも関わらず、試合後も「VAMOS東京」が止まらなかったのです。
偉そうなことを言わせてもらえば、代表選手人気、ナビスコ以降のファンとは、「ハラのくくり方」が違うんですよ。もちろん応援歴の長さだけが問題ではありませんが、確率の問題として、新旧だけで述べてます。僕なんかよりも古い人はたくさんいるし、あまりこんなことは言いたくないのですが。

とまあ、普段感じていたことを書いてきましたが、せっかく磐田戦が近付いてるので、今週は、潔い敗北の記憶について書けたらいいなと思ってます。
すでに僕自身はガーロ不支持を表明しましたが、目の前でとんでもないサッカーを1年間見続けなければならないかもしれないからこそ、東京らしさを忘れてはいけないと、自分自身に言い聞かせるために。そしてまた、大同小異というか、応援歴の長さを問わず共有できるものがあればいいなという願いも込めて。

94年のW杯で優勝したブラジルは、守備的で面白くないと地元では酷評されました。バルセロナでも、チームを優勝に導いたファンハール監督に対して、サポーターはノーを突き付けました。
守りたいスタイルがあるなら、売り渡したくない魂があるなら、世界一であろうと日本の10位であろうと、やるべきことは同じなのではないかと思います。「あの人」も不支持と取れる意見を表明したことだし、東京のサッカーへの不信感が、今後目に見える形で拡大するかもしれません。