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壊れたニッポンを治す為の処方箋#3:6月11日の日経の社説『欧州議会選挙が映す内向き政治の危うさ』の本当の問題点

2024年07月15日 08時44分46秒 | 社会全般
6月11日の日経の社説に、『欧州議会選挙が映す内向き政治の危うさ』と云う記事があった。相変わらず幼稚な新聞の社説だが、新聞などのマスメディアが極端に左傾化している事の証であろう。

EUが出来た頃、その考えや理念については何となく賛同していたし、羨ましくも感じていた。その理由は、文化が違い過ぎるアジアでは、EUの様なモノは出来ないだろうと感じていたからである。

しかしその後の人生経験を経て、EUの理念は幻想であり、間違いである事に、随分前から気が付いている。EUの様な国家等の共同体は、ある程度の文化や価値観が似ている事と、経済的なレベルが近い事が前提である。そいう云った意味で、昔の西ヨーロッパの国家のみが当初の構成国であった時の統合でれば、問題は少なかっただろう。しかしEUがギリシャや東欧諸国、そしてポルトガル辺りに広まった段階で、ムリが表出してきた。

そしてEU政府の在り方、政治活動に大きな問題がある様で、これが”EUは幻想である”と感じている理由である。この問題については、この記事にも次の様に書いているが、「EU主導ではなく自分達の手に政策を取り戻したいという民意の高まりでもある。」...と。

これは日本に当てはめてみると、国会議員や霞が関の役人が、地方の細かい事まで勝手に決めて、押し付けてくる様なモノである。その地域地域の事を知らず、または知ろうともせずに、勝手にきめられたら住民に取ってはたまったものモノでは無い事は、何処でも同じである。それをEU政府と政治家が、理想論のみを掲げて行っている。それが今の現状であり、それに嫌気がさしたイギリスが離脱した。

もう一つの大きな問題は移民の問題であり、この社説にも次の様に書いている。「背景には物価の高騰や移民の増加、環境問題にEUが十分対応できていないとの反発がある」...と。文化や価値観が余りにも違う人達が、同じ共同体で生活する事は残念ながら出来ない。移民してきた人が、移民先の文化や価値観を受け入れ、同化していくのであれば問題ないが、それを変えずに移民先で生活すれば、軋轢が生まれるのは当然である。

この事をEUの人達の多くは漸く気が付き、そして声を上げる様になって来た。建前や理想論を追いかけても、ムリが在る事を...。そして、多くの国家がこれが間違いだったと気が付き、最近の選挙でなのきなみ保守政党が躍進している。

これらの事を意見としては左翼メディアも理解しているのだろうが、この事実をまだ受け入れられないのだろう。それを『内向き政治の危うさ』と表現している。左翼メディアももう少し大人になって欲しいものだ。
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