業務&ITコンサルタントのひとり言

コンサルティング活動を通じて感じることを勝手気ままに記載

これからの病院のまたは医療の在り方

2020年08月07日 18時10分59秒 | 社会全般
病院の経営が良くないとの報道を最近よく聞く様になってきた。武漢ウイルスの影響で、病院に来る人が少なくなったからだと云われている。要するに、不要不急の症状で病院に来る人が減った事が大きな要因と思われる。一部の病院や診療所では、お年寄りの社交場の様になっていたので、その様な人が行かなくなった事はプラスに考えるべきである。
では不要不急の人が来なくなった後の病院経営または医療体制はどうあるべきだろうか?その答えは品質の向上と単価を上げる事である。

医療の質の向上といっても、手術とかの質の向上を指してはいない。日常病院に通ってくる人に対する
”質”の向上が必要だ。日本の診療の欠点は、患者との会話が少なすぎる事にある。病状・症状にもよるが、何故こうなったか、しばらくはどう過ごせば良いのか、今後同じ病気にならない為にはどうすれば良いのか...などのアドバイスが欠落している医者が多い。
先日久しぶりに整形外科にいってきたのだが、医者は痛い所を確認し、レントゲンを撮る指示を出し、骨に異常がない説明をし、薬の処方を説明しただけだった。こちらから「しばらくどう過ごせば良いのか?患部は気にせず、使えば良いのか」と質問しないと答えてくれなかった。これは質問しなくても答えるべき事なのだが、日本の医者は全般的に診断と治療はするが、二度と同じ病気にならない為にどうすべきかの説明が足りていない。医者の役割は患者が病院に来なくても良い様にする事が究極の目的にすべきだが、それを実践できている医者は少ない。米国の医者に診てもらった事があるので、大変物足りない。

医者がすべき事は、健康でいられ続けられる様にアドバイスする事であり、診察と治療だけでは不十分である。今まさに武漢ウイルスの影響に亡くなっている人の殆どは疾患を持っている方々であり、糖尿病などの疾患を持つ事が無い様な生活ができる様にアドバイスする事が一番大事な事ではないだろうか。

二番目の改善策は、単価を上げる事、即ち医療費を少し高くする事である。安いから気軽に不要不急でも病院に行く人が多いので、今の倍位の医療費を取っても良いのではないだろうか?支払う側として、安い方が良いに決まっているが、日頃から医者に行かなくても良い様に、健康に気を使うベキであり、それを行った人は、対価として少しは高いと感じられる医療費を払うベキである。高ければ、もう少し健康に気を使うであろうし、そうあってもらいたい。
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